新飯能1626
国庫補助増額で
学校耐震化促進を
中国、四川省の大地震は7万人を超える方が亡くなられたり行方不明となっています。連日の被害報道に心が痛みます。なかでも都江堰市の小学校の倒壊で幼い命が奪われ、未来のある子ども達の死と残された遺族の深い悲しみにはやりきれなさを感じます。
この地震被害をきっかけとして、日本国内でも学校の耐震対策の遅れが指摘され、自治体負担が重く、なかなか進まなかった学校の耐震化について国庫補助率の引き上げが検討されています。
急がれる6校の耐震化
飯能市の場合、昭和56年以前の耐震基準で建築された学校について順次改修工事が行われています。対象となっている学校は小学校が10校、中学校が5校ありますが、小学校では平成9年の精明小学校から始まり、第一小、富士見小、原市場小、加治小の5校、中学校は吾野中学校が工事を完了しています。
今年度は加治東小学校が大規模改修を含めた耐震工事を行なう事になり、6月議会に、工事契約の締結の議案が提出されています。また、双柳小学校の耐震診断調査、名栗小学校の改築事業も進められています。
今後、耐震診断や改修を予定している学校は、南高麗、東吾野の各小学校と第一、西、原市場、加治の4中学校、また7ヶ所の体育館となっています。
国では平成27年度までに耐震工事を行なうように指導しています。災害発生時に地域住民の避難場所にも指定されている学校です、国庫補助金の増額をはかり早急に整備を進めることが求められています。
日本共産党の一般質問
質問時間と内容
11日(水)14:20~ 滝沢 修
1、区画整理問題=有識者会議の提言から①住民説明の必要性について②権利者間の公平性をどの様に図るのか③除外区域の対応について④事業期間の厳守、概ね20年の具体性について⑤元加治駅、南北駅前広場の整備について⑥下水道の優先整備について。2、放課後児童クラブ=①大規模クラブ解消についての対応②1人親や障害児に対する補助金を。保護者の努力義務になった幼児用ヘルメットの推進と助成を。3、防災問題①大地震から市民を守る取り組みは②個人住宅の耐震対策について
12日(木)10~ 山田 利子
1、次世代育成支援行動計画=①子ども憲章の制定について②経済的支援の充実について●多子入所世帯の第3子の保育料の無料化●父子家庭の支援策について③子どもと家庭を支援するネットワークについて。2、障害者燃料費補助は障害者を同乗させる車にも拡大を。3、福祉職場の人材不足を改善できるような市独自の施策を。4、名栗幼稚園の臨時教諭の処遇改善を。4、消防の広域化について
12日(木)13:10~ 新井 巧
1、沢辺市政の3年間と、問われる地方自治体の役割。2、病院問題=①公立病院ガイドラインと病院改革プログラムの策定について②病院経営の改善をどうすすめるか。3、給食問題=食育推進計画と給食について①給食における食育の位置づけ②集中改革プランを見直し、給食調理員の採用を③給食室の統合問題について●行政分野での食育推進計画の位置づけ。4、長距離通学者の助成制度について
12日(木)14:20~ 金子 敏江
福祉問題=①後期高齢者医療制度の問題点と今後の対応②特定健診の充実③貧困化の中での「社会福祉構造改革」に自治体がどう向き合うのか。2、ごみの資源化、減量化の現状と有料化の検討状況について。3、市街地、山間地を問わず「空き家」の斡旋、売却促進事業の検討を。4、市民サービス①年金相談の充実について②各種申請書の押印廃止について③飯能駅サービスコーナーの時間延長について
一年で大きく成長
「 NPO 法人あおーら」の第二回総会が開かれる
5月31日、総合福祉センターで、精神障害のある方をサポートする「 NPO 法人あおーら」の第二回総会が開かれ、共産党から金子、山田、滝沢市議が参加しました。 代表理事である田中正彦さんのあいさつでは、一年間で大きく成長した「あおーら」の様子が熱く語られました。
昨年4月に、長年続けてきた小規模作業所「わかばの家」を発展的に解消し、NPO法人をたちあげ、「就労移行支援事業所わかばの家」、「地域活動支援センターわかばの家」と地域活動センターのレストラン部門「カレーハウスあおーら」、小規模作業所「こころのほーっとすぺーすセラヴィ」と、家族会「みのり会」が8年前に始めた「わかばの家」から出た4本の枝はしっかり葉を茂らせました。(あおーら通信)
小規模作業所は、家から一歩をふみだす支援、地域活動支援センターは、さらに社会参加をすすめたい人、「レストラン部門」は、楽しく働いてみたい人、就労移行支援事業は、就業をめざす人を支援するもので、それぞれの事業の登録者数は倍増し、この地域で精神障害者の方々の拠り所として、この4つの事業所がそれぞれに地域に根をはり、大きな一歩を踏み出しました。
事業所の活動を少し紹介すると、「セラヴィ」では毎昼、指導員手作りのセラヴィランチを囲みながらの団らんを中心に、手芸や絵画、歌で楽しんでいます。「カレーハウスあおーら」では、月金はミーティングや接客の心得の指導、指導員運転で買い物にでたり、火水木はお店の開店です。「就労移行支援事業所わかばの家」では、時々職員同行でハローワークに相談に行ったり、チャレンジ就労や面接で会社に行ったり簿記の勉強もしています。楽しい行事も折り込んで、人の輪がふくらんでいくのが実感できる総会でした。
4日、社会福祉法人名栗園の特別養護老人ホームあしかり園がリニューアルし、竣工式が行われ、厚生文教委員の金子敏江・山田利子両市議が出席しました。
施設長の石井芳江さんは、「開設以来40年、建物の老朽化に伴い建て替えをH17年に市と相談した際、国・県の「先進的事業補助金」でユニット型の施設として整備することを決める。18年に地籍調査を始めると遺跡の出土により工期が遅れたが、基本理念の「人を人として介護する」にふさわしい温かみのある施設になって、利用者に喜んでもらえると思う」とあいさつ。残念ながら石井岱三理事長が病気療養中であることも報告されました。
式典終了後、施設内を視察させていただきました。重度の方も安心できる浴室や、くつろげるフロアーなどもあり、部屋には「本町1番地」というように町名に番地がついて、2階には本町・東町、3階には南町・仲町があり合計40名が入室できます。
ユニット型とは、食堂・リビングなどの共同生活ルームを囲むように、幾つかの個室が配置されたものを1ユニットとする。介護はユニットごとに受けられる。
同施設は、10室にワンフロアーで4ユニットあります。個室・ユニット型は県内初の施設ということで大いに期待されています。
6月議会の主な議案
環境基本条例案などを提案
6月市議会には、十件の議案が提案されています。三件の税条例の改正については、国の税制改正にともなって、専決処分したものの承認を求めるものです。
条例提案では、飯能市として初めて制定する環境基本条例案が提案され、市民が健康で文化的な生活を営むことのできる良好で快適な環境を確保することを目的に環境保全の理念、市、市民、事業者等の責務や施策を定めようとするものです。
補正予算案の主なものは、平成17年に公共施設のアスベスト調査を実施しましたが、国が前回対象としていなかったトレモライトなどが使用されているかどうか再び調査をするための予算などが計上されています。契約の締結では、加治東小学校の大規模改修・耐震補強工事について、細田建設と契約を締結するための議案が提案されています。
波紋(コラム)
「地球温暖化対策 日本共産党欧州調査団報告」を読むとびっくりさせられることがあります。難しいことはわかりませんが、ドイツには「国家自転車計画」があるというのです。「環境首都」として知られるフライブルクでは「自動車のない、子どもたちが安心して住居の外で遊べる持続可能な街づくり」を目標にかかげ、中心部に来る人は、徒歩23%、自転車27%、公共輸送18%、自動車32%だといいます▼飯能でも「自転車推進計画」をつくったらどうだろうかといったら笑われてしまいました。道路が狭くて、危険で自転車になんか乗れないというのです。でもまず市の職員、議員さんなどが先鞭をつけて、4キロ程度の範囲は自転車通勤にしたら空気はずいぶん変わるし、今まで気づかなかった街づくりの問題点も見えてくると思うのです▼ドイツでは、昼間は部屋に点灯せず、商店は6時閉店、24時間営業のコンビニもないといいます。持続可能な地球と地域のために、自分たちのライフスタイルを変える勇気があるかどうかが私たちにも問われています。