新飯能1624
障害者雇用の受け皿を
社保協が自治体要請キャラバン
埼玉県社会保障推進協議会は、自治体要請キャラバンとして市町村との懇談を行っています。
飯能市との懇談は20日に行われ、県社保協傘下の市内団体と介護福祉課長、保険年金課長、障害福祉課長、子ども家庭課長、社会福祉課長、保健センター所長が出席して、介護・医療・子育て・生活保護などについて懇談しました。
介護保険制度の市民負担の軽減を
介護保険については、地域包括支援センターなどの基盤整備の促進、市民負担の軽減を求めたのに対して、「保険料については、大幅な引き上げは考えていないが、給付の伸びでまだ分からない」と答えました。また、基盤整備等については、「公募委員も入れて新たに設置する介護保険策定委員会のなかで、色々と検討していきたい」と答えました。
保険証の取りあげはしないで
4月から始まった後期高齢者医療制度について、「苦情や相談はどのようなものがあったか。また保険料の減免や滞納者への保険証の取り上げをしないように」と求めたのに対して、保険年金課長は、「4月15日以降、電話が鳴りっぱなしだった。内容は保険料や納付についてのものが多かった。広域連合が運営を行うもので、飯能市独自の判断はできない」と答えました。
民商の阿部さんは、「国保の場合、滞納があっても高齢者の保険証取り上げはしなかったはず。この制度で取り上げるようなことがないように」と求めました。
地労連議長の杉田さんは「ぜひとも国や県に問題点や市民の声を上げてほしい」と要請しました。
障害者の雇用を増やして
障害者施設かわせみに通う石井君は、「私たちの仲間が安心して働けるよう働く場所を考えてほしい」と訴え、子どもがかわせみに通う母親は、「就労移行になって施設を出されても受け皿がない。ぜひ行政として考えてほしい」と強く求めました。
多彩な活動を披露
新婦人まつり盛大に
新日本婦人の会飯能支部(支部長・本多芙美枝さん)は18日、富士見公民館で第6回新婦人まつりを行いました。
午前中は、新聞紙を使ったもぎり絵、エコマイ箸袋づくり、レザーの小物づくり、手作りおもちゃなどの体験をしました。
昼食休憩では、お抹茶コーナーやケーキとコーヒーコーナーなどもあり参加者はお弁当を食べながらおしゃべりタイム。 午後は太鼓小組のオープニングで始まりました。 飯能支部の本多芙美枝支部長さんが挨拶。毎年好評のぐるんぱの布絵本やパネルシアター、エプロンシアターなど、大人も多いに楽しんでいました。続いて各班の出し物では、舞踊、「憲法の郡読」、朗読子組みの早口言葉、孫と南京玉すだれ、コーラスやキッズソーランなど盛りだくさん、最後に全員で”夜明けの歌”””春だから”を合唱するなど、参加した親子約100人が一日を楽しみました。
会場いっぱいに絵手紙や皮細工、写真展、パッチワークなど、会員さんが作った作品が展示してあり、楽しみながら新婦人の活動をしている様子が伺えました。
医療政策の転換を
社会保障を良くする会が総会
飯能市社会保障をよくする会の総会と学習会が21日、富士見公民館で行われ、役員体制では新会長に年金者組合の野尻一夫氏が選ばれました。
学習会では、中央社会保障推進協議会事務局次長の相野谷安孝氏が、「後期高齢者医療制度と医療改革」と題して講演しました。
なぜ怒りが静まらないか
75歳という年令で、今まで入っていた保険から追い出され、保険料を年金から天引き、払えなければ保険証取り上げる。健康診断でも外来医療でも、入院や「終末期」に至るまであらゆる段階で、安上がりの差別医療を押し付ける制度に、高齢者の「琴線に触れる」「虎の尾を踏んだ」怒りとなっているのです。
医療費抑制策の転換を
政府は医療費にお金がかかるというが、世界は医療費無料が原則になっている。フランス、ドイツなどヨーロッパは対GDP比で10%以上、日本は8%、GDPの1%振り向ければ5兆円増やせる。「医療にお金を回せ」の世論を大きくし、国の医療政策をかえさせる為に力を合わせましょうと結びました。
5千名を超える署名の重み受け止めて!
給食を考える会が給食署名提出
飯能市豊かな学校給食を考える会は21日、給食室の統合中止などを求める署名1072人分を市長に提出しました。これまで2回の署名と合わせて5056筆となりました。
この日は、麻生代表や教組、市職、新婦人の代表が参加し、本橋副市長と教育委員会総務課長が対応しました。
代表の麻生先生から「総数で5000人を超える署名となった。今回は特に保育所の保護者から寄せられたものが多い。この署名の重みをしっかり受け止めてほしい」と要請しました。また、「改修工事前に説明会は行わないのか」と聞いたのに対して、久下課長は、「必要であれば検討したい」と答えました。
参加者から、「地元の食材を目の前で調理し、においが学校中に漂うことが重要だ」「震災などをみても、避難所になっている学校には給食室があることが必要だ」「調理員の退職者不補充ではなし崩しで民間委託になってしまう」などの声が出されました。
本橋副市長は、「合理的という基準だけで考えていいのか、状況が変わってくれば、総合的に考えていく必要があるだろう」と答えました。
建設労働者の仕事生み出す自治体の施策を
埼玉土建飯能日高支部が大会開く
18日に行われた第7回支部定期大会は、毎月前進の中で迎え、埼玉土建県本部木村さん、飯能地労連議長杉田さん、日本共産党金子市議、関谷支部長のあいさつがあり、2008年度の運動方針の提案を芦野書記長が行いました。
運動の柱は、「賃金・労働条件の改善と安全な街づくりをめざす」というもので、今、建設現場での違法派遣の増加が低賃金をさらに引き下げ、貧困化を加速しています。そのしわ寄せが下請け業者に集中し、派遣された監督の現場では工程が混乱しているのが実態です。このような中で、労働法制の改悪阻止にむけた取り組みを、全建総連、埼労連と共同して取り組むこと。支部の仲間1名が建設首都圏アスベスト訴訟の原告となり、支援の輪を広げること。特定健診では、土建国保の健診率を上げる取り組み、自治体に対しては「耐震促進計画」の策定と耐震改修費への助成制度など仕事おこしの施策を求めていくことが確認されました。
大規模解消が大きな課題
学童クラブの会が総会
5月17日、「第5回飯能市学童クラブの会」の総会が開催され、日本共産党の金子、山田、新井、滝沢市議と内沼市議が出席しました。
今回の総会では、厚生労働省の指導により、学童クラブの子ども達の保育環境を守るために、入所児童数は40人程度が望ましく、児童数71人以上となっているクラブについては、今後、分室などを設けて大規模の解消を進めることが求められており、解消できない場合、児童数71人以上の大規模学童クラブに出されている補助金が2010年から全て廃止なることから、その対応について深い論議が行なわれました。
今年度は、富士見、加治、一小の学童クラブがそれぞれ71名以上となっています。大規模解消の為に施設の増設や新設を行なうためには来年度予算に反映される必要があり、今年10月頃までがリミットになります。
学童クラブの会は、この問題について飯能市に対し、積極的に取組んで行くことを確認して閉会しました。
波紋(コラム)
新茶のおいしい季節です。いただいた新茶を飲んでみました。やはりおいしい。体のなかに緑がしみこんでくるようです。新茶は量を多めにすると美味しく飲めるとも教えられました。たしかにそのとおりでした▼新茶を味わいながら新聞を読んでいると、京都府の大山崎町が高すぎる府営水を過大に買わされているのは違法だとして、水量の決定を取り消すよう求めて京都地裁に提訴したという記事が載っていました。実使用量の二・九倍にのぼる大量の給水は町に必要でないだけでなく、町は過剰な負担を強いられ自治が破壊されるというのです▼読んでいて、飯能も同じだと思いました。飯能も県との協定で必要のない県水を買い続け、市の水道水とブレンドして給水するという無駄なことをやっているからです。その費用は年七千万円から一億円にもなります。西武などの大規模開発がなくなり、県水を買う必要はどこにもないのにです。おいしいお茶が飲めるのもおいしい水があってのこと、市には協定の見直しを求める考えがないのでしょうか。