新飯能1622
高齢者医療制度に広がる怒り
こんな制度なくして!
後期高齢者医療制度がスタートして1ヵ月、「少ない国民年金の中から天引きされた。許可も契約もしてないのに勝手に引くのは許せない!」「年よりは長生きするなということか」と日本中に怒りの声が広がっています。
苦情の電話鳴りっぱなし
飯能市の担当課の窓口にはスタート当初と年金天引き時の15・16日は担当課にある3台の電話が鳴りっぱなしの状態でした。どこに言っても高齢者が集まる場所で怒りの声が聞かれます。
老人会の総会で83才の男性は「俺らは戦後ひもじい思いをしながら、今の日本を作ってきた。年とったら安心できると思って一生懸命、年金も社会保険料や国保税、払ってきた、なのに年よりは早く死ねといわんばかり、こんな粗末な扱いを受けるなんて、悔しい」また、78歳の男性は「財政が厳しいというけれど独立行政法人に使うお金が12兆円?その一部をまわせばできるというじゃない、使い方が間違ってる!」と怒っています。73歳の女性は「確かに高齢だけど後期といわれると、もう後がないという感じでいや!次は末期というのかしら、私は反対!署名でも何でもやるわよ」と署名用紙を数枚引き受けてくれました。
本町のNさん宅では近所の人とのお茶のみ話は、後期高齢者医療制度の話題で持ちきり、「政治家は、私ら庶民の生活の大変さがちっとも解ってない、こんなひどい制度誰が決めたの?」「何とか変えたいね、暴動でも起こすようかしら」と話していました。
国保の年金天引きにも怒り
「75歳にならないのに年金天引きされた。どういうことか市に聞きに言ったら、国保税の天引きについて、2月ごろ通知したはず、見落としたんでしょうか?といわれた。そんなこといつ決めたのよ!全然知らなかった。国民に知らせないでどんどん決めちゃう今の政治に腹が立つねー!」。
と自民・公明の国民無視の政治に怒りの声が渦巻いています。こんな制度は力を合わせて廃止させましょう。
9条守れ、25条生かせ
市議団が憲法記念日に宣伝
施行から61回目の憲法記念日となった5月3日、日本共産党飯能市議団は、憲法が持つ意義と役割がかつてない重みと深みを増していることを終日街頭から訴えました。
改憲を先導してきた「読売新聞」の調査でも憲法を「改正しないほうがよい」が「改正するほうがよい」を15年ぶりに上回り逆転したことは、国民世論の変化を端的に示しています。
作家の大江健三郎氏らが呼びかけた「九条の会」に賛同する地域や職場の会は、七千を超しました。飯能市でも「九条の会はんのう」や「奥むさし文化9条の会」が旺盛に活動を展開しています。
議員団は、時おり雨と風が吹き付けるなかで、「いまこそ憲法9条を守り、国民の生存権を認めた憲法25条を暮らしに生かそう」と訴えました。
小泉政権以来の「構造改革」によって「貧困と格差」が拡大し、国民の生存権を保障する憲法25条が脅かされています。今年4月から導入された「後期高齢者医療制度」について、「月々わずか1万5千円の年金からも介護保険料を合わせて無理やり保険料が天引きし、無年金者からも保険料をむしり取る。その上、受けられる診療を制限すると言う、お年寄りの生存権を奪いさる、まさに憲法25条に反するものであり、全国各地の自治体や医師会からも撤回の声が大きくあがっている。中止・撤回しよう」と訴えました。
ごみ減量すすんでます!
これこそ行政と市民との協働だ
行政と市民の協力で、飯能市のごみの分別・減量、資源化の取り組みがすすんでいます。06年9月からペットボトルを、07年9月からプラスチックごみを分別収集する取り組みが行われ、現在、9分別の収集を行っています。
※びん、飲料缶、紙(新聞紙、雑誌、雑紙、紙パック)・布(衣類、カーテン、毛布、シーツ等)、ペットボトル、プラスチック類、有害ごみ(蛍光管、乾電池・ライター・水銀体温計、スプレー缶)可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみ(有料)の9分別です。
資源化と再利用が増える
今回、金子市議は、クリーンセンター廃棄物減量対策課を訪問し、取り組みの成果について説明を受けました。
家庭から排出されるごみの総量と資源化の量を、06年度と07年度で比べてみました。以下のデータは、担当課でまとめたものですが、07年度については時期的に概算の数値になっています。
まず、ごみの総量は、06年2万8073㌧が、07年には2万6257に、約1800㌧の減量です。
資源化と再利用の量は、06年7764㌧(28%)から、07年は8096㌧(31%)と332㌧増えました。プラスチックごみについては、「パレット」というフォークリフトの荷台に再商品化されています。
このような減量の取り組みが良い結果を生んでいるのは、市職員が地域に入って丁寧な説明会をくり返し行い、市民もこれに応えてがんばっているからなのです。
担当課では、今年も6月から各公民館で「ごみ減量報告会」を行い、要望があれば「出前講座」も旺盛に取り組んでいきたいとしています。
長すぎる市長の話
ホットミーティングの声
今年も市長ホットミーティングが開催されています。
開催案内には、「市民との協働によるまちづくりを進めるために、前半に市政についてのお話を市長が行い、後半の時間で市政や飯能の将来のことなどについて参加者から提案を頂きます」などと記載されています。しかし、7時から8時半までのホットミーティングの中で、市長の話が終わるのは8時過ぎ、加治東公民館では、8時10分、会場での提案など受ける時間はほとんどありません。
参加したある市民から、「沢辺市長の市政報告会か?」とホットミーティングそのものに疑問の声が聞かれました。
市長の一方的な市政報告会ではなく、住民の切実な声に耳を傾け、地域の実情に顔を向けるためのミーティングにしてほしいものです。
風薫る5月の風景
広渡寺で稚児行列
八幡町の広渡寺で4日、新住職の就任に伴い、曹洞宗の最も重要な儀式「晋山結成法要」が行なわれ、法要の1つとして銀座通りから広渡寺まで稚児行列が行なわれました。幼稚園から小学校までの子どもたち約30人が、男の子は烏帽子、女の子は冠に着物姿のお稚児さんになり、ほら貝の音とともに街なかを練り歩きました。爽やかな5月の風にかわいらしい着物姿が映えていました。
満水の名栗湖
5月の名栗路は周辺の山々の鮮やかな緑に包まれ心も体も癒やしてくれます。この日の、名栗湖は多くの観光客で賑わっていました。今年は、比較的、雨が多いこともあり名栗湖は満水状態です。
鮮やかな木々の緑と湖の碧さが目に新鮮です。湖面では、ゆうゆうとカヌーを楽しむ姿も見られ、遠くはるかに続く山並みもくっきりと見ることができました。
波紋(コラム)
「赤旗」に「カツオだって空を泳ぐ」という高知県黒潮町のカツオのぼりが写真入りで紹介されていました。前に地球温暖化の問題で、"空飛ぶウナギ""空飛ぶマグロ"にふれたことがあるので、思わず笑ってしまいました。もっとも黒潮町のカツオのぼりは地域おこしの一環だということで、〈ふつつかな魚のまちがひ空をおよぎ〉(渡邊白泉)というところでしょうか▼なんか大切なことを見落としているのではないかと、連休中の新聞を読み返していたら、朝日に、「憲法改悪阻止に18歳の力を」という日野原重明聖路加国際病院理事長の文章が載っていました▼日野原さんの論旨は平和憲法を改悪しようというのは実に嘆かわしい、18歳選挙権を実現し、青年たちに改憲阻止の大きな力になってほしい、将来は安保条約も廃棄して米軍基地を撤去し、軍備のない真の意味で独立した新日本をつくる、自分はその運動の最前線に立つ覚悟をしているというものです。日野原さんは96歳、すごい気迫です。