新飯能1621
大学病院と連携し経営改善を
日本共産党飯能市議団が申し入れ
日本共産党飯能市議団は、①今年度策定する「市立病院改革プラン」の検討にあたって、市民の要望に応えたものにすること、②4月21日から開始されている「市長ホットミーティング」で、市が提示している「市立病院問題」の資料の中に、市民に誤解を与える点があるのではないかと指摘し、強く改善を求めました。
医師確保で経営改善を
飯能市立病院の経営のあり方を検討してきた「有識者会議」は、第5回目の会議を開き、「提言書」をまとめ、3月31日に沢辺瀞壱市長に提出しました。
5回の議論を通じて、病院の経営改善には、医師の確保が第一で、そのためには、大学病院などの医療機関に経営をゆだねることを視野に入れ連携を強化する必要がある。当面は、大学病院からの医師の派遣と患者を受け入れることで(後方支援病院)、経営改善を進めるというものです。
ところが、市が示している資料は、この論議を正確に伝えるものとなっていません。
市は、「目標」を大学病院などに経営を委ねることにおき、「大学病院に経営をゆだねる事ができなかった場合は、【無床の診療所化を検討】する」というのです。
しかし、有識者会議では、地域医療と地域住民のニーズに配慮された議論が行われ、【無床の診療所】についても大学病院に経営をゆだねられなかった場合の選択肢のひとつとして考えられるというもので、これに決めつけたものではありませんでした。
沢辺市長は、これまで病院の経営改善が不十分であったことの責任と反省は曖昧なまま、「経営改善については全く不可能」という立場です。「50床の病床を確保するために、指定管理者制度の活用で医大などに経営を委ねたい」としていますが、「それがダメなら無床診療所」というのではあまりにも住民の要望を無視した方向になるのではないでしょうか。
貧困と格差の是正を
飯能日高地域メーデー
5月1日、第79回飯能日高地域メーデーが八幡神社境内で開かれ15団体から約100名が参加しました。今年のメーデーは、自・公政治のもとで暮らしと雇用が破壊され、「ワーキングプア」の言葉に象徴される貧困と格差の広がりが、大きな社会問題になるなかで開かれました。
メーデー実行委員長の杉田さんは「自民・公明の与党は昨日、衆院で、ガソリン税の暫定税率を復活させるための法案などの再議決を強行した。昨夜のガソリンスタンドは、今のうちに少しでも安いガソリンを入れようと車が周辺道路まで列を作っていた。庶民生活に打撃を与える政治は許せない。なんとしても今の政治を変える事が求められている。この間、派遣労働の問題では、実態を告発し、労働者保護法の必要性を取り上げた志位和夫委員長の国会質問などと、職場・地域のとりくみが結んで、職場と政治を動かし始めた。メーデーを期に、この流れを本格的に発展させ、人間らしく働くルールを確立する跳躍台にしょうではありませんか」と挨拶。会場から大きな拍手が寄せられました。「憲法を守る飯能9条の会」など角界の代表から連帯の発言あり、平和問題、飯能市立病院を守る運動の報告もされ、その後、市内を元気良くデモ行進、初夏の空に「国民を守れ」の声が響き渡りました。
有間渓谷・観光つり場
リニューアルオープン
有間渓谷・観光つり場が4月4日、リニューアルオープンしました。26日には祝賀会が行わ、「中間法人にしかわ」の関係者だけでなく、多くの地元関係者、入間漁協の方々がなど参加し、地元・柏木正之・大久保勝両市議とともに新井巧市議も参加しました。
この事業のオープンは、「中間法人にしかわ」が中心となり、運営協委員会を組織して、新たにオープンしたもので、新しい住民参加事業として大いに期待されます。
ベテランからファミリーまで
このつり場は、有間ダムのすぐ上流に位置し、自然の渓流を利用し、大小さまざまな淵に区切った釣り場は、澄んだ水と澄んだ空気がいっぱいです。四季折々の自然が釣りに訪れた皆さんをあたたかく包んでくれることでしょう。足場もしっかりして整備されていますので、ベテランからファミリーの方まで安心です。
午前、午後の2往復、飯能駅からつり場までの国際興業バスが運行されていますので、バーベキューで一杯という方も安心です。また、帰りにさわらびの湯で一汗流してという方には割引料金があります。
対象魚:ヤマメ・イワナ・ニジマス
釣り場形態…自然河川(約550m)
営業時間 午前8時~午後5時
設備…休憩所・食堂・売店・トイレ完備)
料金
●ヤマメ・イワナ 4200円(1日券)
●ニジマス2940円(1日券)
●半日券ニジマスのみ1680円
●バーベキュー(使用料)大人300円(中学生以上)小人200円(小学生以上)
●貸竿有り、エサ等販売
●鉄板・焼アミのレンタル有り。
*詳しくは、ホームページ 名栗観光 有間つり場で検索。
求められる福祉労働者の処遇改善
議員団が介護施設訪問
日本共産党は、介護利用者のくらしと人権を守るためにも、職員が安心して働くことのできる労働条件をととのえることが大切であるという立場で介護保険法改悪、自立支援法にきっぱり反対し、政府に抜本的改善・見直しを求めてきました。 昨年12月、深刻な人材不足を打開するために、福祉労働者全体が深刻な状況にある中で、特に高齢者介護と障害者福祉の分野にしぼって5項目の「緊急提言」を発表しました。
飯能市議団は実態調査のため施設訪問を行っています。25日には山田、滝沢両市議が山と川に囲まれ自然豊かな中にある施設に伺いました。
施設では開設以来、人材を探すことに追われてきた。人材の確保はどこも同じで人件費を50%以下に抑えなければ運営していけないといわれている。男性でも夜勤を4、5回やって17万円から18万円程度では、既婚者は大変。入所者40名に夜勤の職員配置は2名、痴呆のある病床ではとても足りない、夜勤明けの職員の顔は疲労困憊の様子。国の基準を見直してほしい。こんな状況では、募集で運転手は見つかっても介護職員はなかなか見つからい。本当に苦労しているということでした。
深刻な人材不足は、自民・公明政権が、介護保険法の改悪や障害者自立支援法の強行などにより、利用者に過酷な負担増とサービス利用の制限を強いる一方で、事業所に対する報酬を引き下げてきたことが最大の原因です。 福祉労働者の処遇改善を求める大きな運動が必要です。
有間ダム脇の山林を購入
飯能市は4月30日、都税が滞納になって競売にかかっていた有間ダム管理事務所前の山林約3・5haを451万円で取得しました。
取得目的は、市民の森として、名栗地域の住民参加で整備をすすめることにしていますが、当面、ここで埼玉県の植樹祭を計画しています。
尾根沿いには、さわらびの湯から有馬渓谷観光釣り場に通じるハイキング道にも接しており、一体的な活用を図ることが望まれます。 土地開発基金をあてて取得していることから、今後、明確な位置づけのもとに、一般会計から予算を組んで所得することになります。
波紋(コラム)
集合はアトム像の前、さわやかな緑の風に誘われて、後援会のハイキングに参加しました。29日は「昭和の日」。祝日の政治的意図ははっきりしていますが、それならば、「昭和」という時代について、それぞれが考えてみるのもいいのではないでしょうか▼漫画雑誌「少年」で「「鉄腕アトム」の連載が開始されたのが1952年(昭和27年)、その頃の私は、「少年」「少年画報」などの漫画雑誌に夢中の漫画少年でした。アトムなどの漫画で時代の新しい息吹に触れていたのかなと思います。学校給食が始まったのもこの頃でした。鯨のこはくあげというメニューもありました。日本中の学校の子どもたちが、鯨を食べていたと考えると圧倒されてしまいます▼私にとって「戦争の昭和」の記憶は、父が出征するときの一枚の写真です。赤ん坊の私は母に抱かれています。この写真を見るたびに、私の家にも、確かに戦争があったんだと思います。さまざまなことを思い出しながら歩いていたら、最後の急な登り坂に、青い空もみえて、多峯主山頂までもう一歩です。