新飯能1619
後期高齢者医療制度 4・15天引きショック
自・公政治に怒りの声
年金は年6回、偶数月の15日に支払われますが、今年4月15日は、特別の日となりました。75才以上のすべての人が後期高齢者医療制度の対象となって、年金から保険料を天引きされました。また、国民健康保険に加入している65才~74才までの加入者も同様に年金から保険税を天引きされ、まさに「便乗天引き」です。
“日本列島騒然”、文字どおりマスコミが一斉にこの制度のむごさを告発し始めました。
2月・3月分の年金から6・7月分の保険料を天引きする通知が社会保険庁から4月10日に送付され、有無を言わせず本人の了解もとらずに「天引き」とはあまりにもひどいやり方だと怒りの声がわきあがっています。
一万五千円以上は 年金天引き
まず、75才以上の年金天引きの対象となるのは、全国では1300万人のうち793万人、飯能市では、対象者約8330人のうち、5381人が年金から天引きされています。また、天引きされない人はどういう人かというと、年金月額15000円以下の人、年金から天引きされる額が年金支給額の半分以上になった場合は、天引きではなく、納付書等で払い込むことになっていますが、実際にはこのようなことは考えにくく、年金をまったくもらっていない「無年金」の人の方が多いのではないかと推測されます。残りの2949人は、「無年金」の人と今まで「扶養」になっていた人(天引き徴収が半年間延期されることによるもの)で、たとえ無年金でも埼玉県の場合、均等割りが一人年間42530円の3割、年間12750円を納めなければならず、6月~7月の間に納入通知書が送られます。
年金受給額も信用できないのに
78才のAさんは、「ねんきん特別便」が届いて、若い頃小さな会社で働いていた2年近い期間が空白となっていました。Aさんは年金天引きについて、「この自分の件については問い合わせてみるが、年金の受給額が不透明な中で、こんなやり方を平気でやる無神経さに二重に腹が立つ」と。奥さんは、「今回の天引きは、所得税を含めて約37000円にも。お父さんがコツコツまじめに働いて積み立てた年金から、ゴソっと持って行かれてくやしい。こんなことを決めた政治家をなぐってやりたい!」と激しい口調で語りました。
わずかな国民年金からも・・・
2・3月分の年金受給額が88000円の一人暮らしのBさん。ここから8000円が天引きされました。後期高齢の均等割が、国保よりも高く設定されているために、今までよりも負担増になりました。厚生労働省は、低所得の人は今までよりも安くなると宣伝していますが、Bさんは、「通知を見てびっくり。悲しくなった」とポツリ。
便乗天引き国保世帯までも・・・
同じように、65才以上74才までの国保加入世帯の国保税も、年金から天引きされました。問題は、もちろん年金天引きは許せませんが、今まで10回納付だったものが、年金天引きで6回になったために1回に支払う額がふえてしまって、負担感が倍増した点です。たとえばCさんは、今まで1回に支払う額は14000円でしたが、年金天引きでは24900円にもなり怒り心頭です。飯能市議会では、こんな制度の導入に日本共産党以外の保守・公明が賛成して、推進役を果たしているのが実態なのです。
介護・福祉職場で人材確保に四苦八苦
日本共産党飯能市議団が介護施設を訪問
介護労働の職場では「月15万円では結婚もできない」「働き甲斐はあるが仕事がきつい」などと離職者が相次ぎ深刻な人材不足に直面しています。
高齢化が進むなか、今後、10年間に約60万人の介護職員の確保が必要になり、障害者福祉も大幅な増員が必要となります。深刻な人材不足は自民・公明政権が介護保険法の改悪や障害者自立支援法を強行し利用者に過酷な負担増とサービスの利用制限をしいる一方で、事業所に対する報酬を引き下げてきたことが最大の原因です。各地の事業所が経営危機に陥り、賃金カットや正規職員のパート化など労働条件の切り下げを余技なくされ、閉鎖に追い込まれた事業所も出るなど、利用者サービスへの重大な影響を引き起こしています。
飯能市議団は日本共産党の国会議員団が昨年12月に発表した「国民の願う高齢者介護・障害者福祉の実現を、深刻な人材不足を打開するための緊急提言」をもとに介護施設への訪問活動をはじめました。
16日、市内のある介護施設を滝沢修・山田利子両市議が訪問しました。ケアマネージャーは緊急提言を読み「まったくこの通りです。どこの施設でも同様で募集しても来ない、学生も福祉職場より他の仕事についてしまい人材確保には苦労しています。特に平成18年(2006年)の介護報酬の引き下げで、一気に大変で給料は夜勤をしてやっと20万円ぐらい。働く内容からしてこんな給料(低い)でいいのかと思う。家賃を払って趣味や友達との付き合いができるか?今の給料ではどうみても食費を切りつめているのではないかと思う。施設側としても利用者へのサービスを低下させないよう、厚着にして節電したり業者に単価を下げてもらうなど、職員は涙ぐましい努力をしています。行政は何でも民間に求めるが、行政でできないことが何で民間ができるといえるのか」「皆さんに、是非がんばっていただきたい」と期待の声。さらに、帰りがけにお会いした理事長さんは「国の制度が間違ってます」と怒りのひとことを語っていました。
「ねんきん特別便」の見方と注意点
年金記録漏れ問題を解消するため、「ねんきん特別便」が送られています。これは、年金記録問題を解消するため、各個人の加入記録が正しいかどうか確認してもらうためのものです。
「ねんきん特別便」が郵送されるスケジュールは以下の通り。
①平成19年12月~平成20年3月 宙に浮いた年金記録が結びつくと思われる人
②平成20年4月~平成20年5月 新たな記録がないと思われる年金受給者
③平成20年6月~平成20年10月 新たな記録がないと思われる現役加入者 つまり、平成20年3月までにこの通知が届いた人は「宙に浮いている」確率の高い人です。特に要注意です。
●「ねんきん特別便」の注意点「行間」に注意を!
難しい書類に目を通すことに「めんどくさがって」しまい、そのまま放置してしまいがちですが、記録の一部が抜け落ちていないか、よく確認してもらいたいと思います。
加入記録の見方ですが「行間」に注意してください。「行間」とは、一つ前の記録と次の記録の間に連続性があるかどうか。ここに空白の期間があれば、抜け落ちている(宙に浮いている)年金記録がある可能性が高いわけです。
記憶がはっきりしなかったり、間違っているかどうかわからないなど、少しでも不安があったら、この「ねんきん特別便」を持って、直接社会保険事務所の年金相談窓口を訪れてみることをおすすめします。
社会保険事務所の職員から本人確認のためいくつか質問されますが、宙に浮いた記録が発見される確率が高くなります。 待ち時間が長く大変ですが、丁寧に対応するようです。
生活相談
いつでもお気軽に
最近、日本共産党市議団に税金滞納による差し押さえや年金、介護問題などの相談が増えています。自公政治の悪政により市民の暮らしが本当に深刻になっていることがうかがえます。こんな時こそ、地方自治体が、市民生活を支えなければならないのに飯能市は、「保育料や介護保険料などの滞納でも差し押さえを検討している(3月議会答弁)」というのです。滞納などで、「差し押さえ予告通知」などが届いたら、そのままにしないで、すぐに市に相談することです。連絡しないと「悪質だ」として即刻差し押さえを強行するというのが最近の特徴です。「滞納しているとなかなか行きにくい」という方は議員団に相談ください。困ったこと、わからないこと、身近な地域要求など何でもご相談ください。昼間の連絡先 973-2111(飯能市役所4階内線456)
波紋(コラム)
近頃は家の中が暖かくなったせいか、冬でも蚊がいるのかなと思うことがあります。いまどき蚊がいるのかといわれそうですが、うっとうしくて眠れなくなるのが一番困ります。蚊は鳴くのも刺すのも雌だけで、雄は植物の汁を吸うだけということも最近教えてもらいました▼昔は夏になると蚊を防ぐために、どこの家でも蚊帳を吊りました。蚊帳のなかに蛍を放したりしたのも、子どもの頃のなつかしい思い出です。かつては夏の風物詩であった蚊帳を知っている世代は、もう昔の人なのかもしれません▼その蚊帳をマラリヤ根絶に向け、アフリカに贈ろうと英国のブラウン首相が世界に訴えました。アフリカでは、一張り五ポンド(約千五円)の蚊帳が経済的理由で購入できず、多くの子どもや女性がマラリヤの犠牲になっています。必要な蚊帳は一億二千万張り、そのうち六分の一にあたる二千万張りの費用を英国は援助するといいます。日本はどうするのか。真の国際貢献とは何かが問われているのではないでしょうか。