新飯能1618
食材費高騰で給食が大変
米飯を増やし、日本農業を守ろう!
原油高や小麦などの食材費の値上がりの影響が、小中学校の給食に出ています。すでに食用油が値上がりし、パンなど小麦製品も値上げされています。全国的には、給食費を1割程度値上げしたところや値上げを検討中というところも多いと言います。
4月から電気代やガス代も上昇しているほか、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、食材を中国産から国産に切り替える動きもコスト増に影響しています。
「飯能市の食材がどの位の値上げ率になるかは4月の精算時点でないとハッキリしない」ということですが、年度途中での給食費値上げも予想されます。現在、1食あたり230円程度、中学校は280円程度ですが、保護者から徴収する給食費で食材費を賄う現場の台所事情は厳しさを増しそうです。
献立で工夫して
「食材コストの安いものの利用など献立の工夫でなんとかしのいでいる」(担当者)というのが実態です。多くの食材が値上がりしている中で、米価は低迷を続けており、この機会に米飯を増やし、米需要を高めることが必要ではないでしょうか。担当者の話でも、「この間、値上がりのない米飯の献立が増えた」といいます。
なぜ高騰したのか
穀物急騰の主要な原因は、バイオ燃料ブームと言われる異常な穀物需要増にあります。バイオ燃料は、サトウキビ、トウモロコシなどを原料としたエタノールと、ナタネ、大豆などの植物油をもとに製造されるバイオディーゼルです。原油価格の高騰、地球温暖化対策という名目のもと、各国がバイオ燃料政策に競って力を入れ、そこに投機資金が投入されていることが一層深刻な穀物価格の高騰を招いているのです。
食料自給率向上を
日本の自給率は40%を割り込み、世界173ヶ国(地域)中130位、穀物自給率は28%という異常な実態です。
輸入食品の安全対策のみならず、価格保障と所得保障制度の確立(日本共産党農業再生プラン)などで食料自給率向上の抜本対策が必要です。
春の選抜高校野球大会
聖望学園が準優勝!
春の選抜高校野球大会(第80回)の決勝戦が4日、甲子園で行われ初出場の聖望学園が準優勝しました。初戦は小松島(徳島)に2対0で勝利、2戦目は履正社(大阪)に7対5で勝利、準々決勝は平安に8対0で圧勝、準決勝は4対2で競り勝ち、決勝戦では沖縄尚学に9対0で惜しくもやぶれ優勝は逃したものの、「楽しんでやりたい」というナインの言葉どおり、笑顔でのびのび対戦する姿にみんな拍手喝采。 飯能市役所ロビーにも大画面のテレビを設置し、市庁舎を訪れた市民も応援しながら観戦しました。特に強豪と言われる平安と対戦した準々決勝の日、昼休み時間と重なり大勢の人が食い入るように観戦。勝った瞬間は大きな喚声が階段を伝わって4階にも聞こえてきました。 市民は「優勝はできなかったけど充分に選手たちはがんばった。こんなこと初めてで本当にうれしい!」「元気もらった!まちが明るい話題で一杯」「夏の甲子園にも期待が持てるね」と街中が大喜びです。
夢と希望を与えてくれた聖望学園ありがとう!
春爛漫の桃源郷へ
日本共産党後援会がバスツアー
4月6日、日本共産党飯能後援会は、早朝から2台のバスに分乗し、春爛漫の山梨県へバスツアーを行いました。
圏央道や中央道の車窓からは散り行く桜と若葉が映えるなか、新井巧市委員長から、「今年は、新しく始まった後期高齢者医療制度により、お年寄を差別する医療問題や、低賃金で働かされている若者達などから、自公政権に大きな怒りの声が上がっている。いま、道路特定財源や暫定税率の法律が期限切れとなっているが、暫定税率の復活や日本で開かれるサミットの関係では、何時、解散総選挙となるか分らない状況だ。今度の選挙では国民の怒りを国政に届ける日本共産党を大きく躍進させてほしい」と挨拶、後援会の楽しい行事で交流をはかり、間近に迫った総選挙への決意を固め合いました。
一行は一宮御坂インターで中央道を降り、信玄餅で有名な桔梗屋のお菓子美術館などを見学後、満開の桃の花の下でワインと美味しいほうとうの昼食をとりました。昼食後、桃園内を案内されながら散策、花の種類の違いと桃の話しなどを聞きながらゆっくりと花見を楽しみました。参加者からは、「ワイナリーや恵林寺の見学、また、温泉入浴もできた今回のバスツアーはたいへん楽しかった。時期も良く有意義な一日が過ごせた」と好評でした。
のびのび育て
元気保育園が開所
市内永田で特別養護老人ホーム「敦徳園」、ケアハウス「蘭風園」を経営する(社)埼玉現成会が、4月から「元気保育園」をスタートさせました。県道飯能下名栗線沿いにある同会施設内に建設され、木造平屋で延べ床面積285㎡で、外側をフェンスで囲むのではなく、中庭に芝生をしきつめ、目の届くところで遊ばせたいという事業者の意向が反映されています。これで市内の民間保育園は4ヶ所となりました。
事業内容は、0~2歳児(定員30名)で、休日・一時・延長・病後児保育と子育て支援センターを運営します。
8日行われた竣工記念式典では、長棹美恵子理事長や浅野園長さんのあいさつがあり、「短期間の突貫工事で関係者の皆さんには大変お世話になった。生後2ヶ月~2才までの乳幼児をあずかる大切な仕事。名前の通り「元気」な子どもを育てたい。この事業を開始したことで逆に、職員もお年寄りも子ども達から元気をもらっている」と語りました。
大雨で浸水や歩道が冠水も
7日から8日にかけて飯能地域は、降雨量が150ミリ~190ミリという豪雨になりました。一日の降雨量が年間雨量の一割以上にも及ぶものです。
この影響で美杉台大橋付近、双柳、中山地域など数カ所で歩道の冠水や物置に浸水するなどの被害がありました。
中山の加治神社(天神様)東側で物置が浸水したお宅では、「水道管が破裂したかと思うくらい噴出だったが、担当課が素早く対応してくれた。側溝にごみがつまらないような措置を講じてほしい」と語っていました。ここは最近、分譲地として20軒以上の住宅が建設されことや道路が舗装されたことで山からの大水が一気に流れてくる地域です。
担当課は「何らかの対策を考えたい」と話していました。
波紋(コラム)
「飛行機で着陸したるまぐろかな」(中村裕)という俳句があります。そんなものかと思えばそれまでですが、まぐろが飛行機にのっているおかしさと、どこか不自然な現代への批評を感じとることができます。問題はおかしいのは、まぐろだけではないというところにあります▼「しんぶん赤旗」にも、「”空飛ぶ“うなぎ」という見出しがありました。まぐろやうなぎが飛行機にのったり、空を飛んでいるというのですからおだやかではありません。もっともうなぎは、一くしを台湾から空輸したときに出るCO2は三百十㌘で、これは残り湯での洗濯四十二回分の排出量に相当するというものです▼豆腐一丁分の大豆を米国から輸入すると、テレビを十二時間つけっぱなしにするのと同等のCO2排出量になるというのも驚きです。日本による大量の食料輸入は輸出国の土地や水資源を消費しているだけでなく、長距離輸送の過程で大量のCO2を発生させているというのです。異常なことに気づかせ、地球環境問題を考えさせてくれるまぐろの俳句、なかなかのものです。