新飯能1617
地域に根ざした豊かな給食を
考える会が給食シンポジウムを開催
子どものための豊かな給食を考える会は29日、横浜学校給食を良くする会の布川未来さんを講師に招き、学校栄養士、調理員、教員、父母、生産者をパネラーに給食シンポジウムを開催しました。
開会にあたって、代表の麻生正先生は、「飯能市は、父母の反対を押し切って、21年度から小規模校の調理室を統合しようとしている。この間、『給食を考える会』を結成し、ビラ配布、駅頭宣伝、反対署名に取り組み4000名の署名を提出した。今日のシンポを契機にさらに運動を強めていこう」と挨拶しました。
委託で質は低下してもコスト削減にならない
布川未来さんは、給食をめぐる全国の動きや特徴にふれ、「国や自治体が合理化や人員削減、民間委託化を推し進めているが、食の安全や食育の観点から見れば逆行している。東京の足立区では、全ての学校が委託(自校民間委託)になって、委託契約ガイドラインという文書で献立の品数や食器の数も制限している。委託料も年々増えている」と報告。「自治体は『財政難』や『経費削減』を口にするが、全国的にみて経費削減にはなっていない。また、最近問題になっているのは、偽装請負や派遣法の問題で労働基準監督署などから指摘され、委託を中止したところもある」と民間委託の問題点を指摘しました。
自校に給食室が あることが大切
栄養士の加藤さんは、「だしを取るときから学校中に美味しいにおいが漂うことが食育の一つ、調理室を統合することは全くひどい話」と批判しました。
調理員の細川さんは、「飯能市は少ない調理員のなかで、手作り、アレルギー除去給食など頑張っている。自校式だから子どもたちの様子や変化を見ながら給食を作ることができる」と報告。
浅見先生は、「リザーブ給食やバイキング給食、ランチボックス給食、リクエスト給食や子どもたちが栽培したジャガイモも給食に使えるのは自校に給食室があるから」と給食室の重要性を強調しました。
関谷さんは、「デザートも手作りしているのに感動した。給食室からの美味しいにおいとともに給食が運ばれるのと、できあがったものを届けるのでは全くちがう」と批判しました。
米やマコモタケなどを生産している青田さんは、「子どもたちに美味しいお米を食べてほしいから全て天日乾しにしている」ことを紹介し、市内の学校で使われている農産物を紹介しました。
布川さんはギターを弾きながら、『給食ってすごいんだ』という自作の歌を紹介。「給食問題は多くの人に知ってもらう給食まつりなど楽しい催しが必要。この歌も全国に広げたい」と語っていました。
大規模学童の補助金全廃
市は積極的に対応を
学童保育は、働きながら子育てする家庭にとってなくてはならない施設です。今年度入所した児童が上級生と元気に楽しそうに遊んでいます。 入所児童の多い富士見、飯一小、加治学童では71名~78名の大規模となっています。
この間、大規模により子どもたちの情緒が不安定になったり、事故がおきるなどのことから適正規模での保育が求められていました。
厚生労働省は「ガイドライン」を策定し、「1ヶ所の学童クラブで過ごす子どもたちの人数は40人程度が望ましい、71人以上は分離・分割を促進する」として、出されている補助金を、平成21年度末(09年末)に全て廃止する方向です。
対象となる学童クラブでは、今年9月までに方向性を出さなければならず、分離・分割する場合の施設、場所、指導員体制などを検討するとともに、市に対して、①補助金・委託金の条件②民間施設を借りた際の家賃補助の限度額③借家の場合、計画的に新施設が提供されるのかなど8項目の質問書を出して、議論を重ねています。
市は施設面では「小学校の余裕教室を教育委員会と協議している」と回答書でも議会答弁でもしています。公的責任に於いて学童クラブが運営できるよう、また子どもたちにとっても、より良い学童環境のために、市として積極的な対応が求められます。
苦情、相談窓口に殺到!
あんまり年寄りをいじめるな!
山田、金子市議は、「後期高齢者医療制度」の中止・撤回を国に求める署名をもって老人会を訪問しています。制度の仕組みを手っ取り早く説明してくれというので、お話すると、「これでも若い時はよく働いて少しはお国のために役に立ったと思っていたのに、今度はお国のために早く死ねってことかい?」、「若い世代の人に支援金をだしてもらうなんて肩身がせまい。中止してほしい」、「福祉は悪くなる一方。福祉のためといって消費税を取ったのはどうなっているの?」、「『長寿医療制度』なんて名前でごまかそうなんてケチな根性ならなおさら反対だ!」と、この制度の仕組みを知れば知るほど怒りがわいてきます。
すでに3月中旬に保険証が送付され、4月1日にはテレビ・ラジオでも一斉に問題視する声を紹介しました。保険料の年金天引きや、保険料を1年以上滞納した場合に保険証の返還を求め、病院窓口で一旦全額自己負担しなければならないことなど、医療が必要な高齢者から医療を取り上げるもので「医療保険制度」として欠陥だらけ。
1日、2日と市役所保険年金課には、保険料の年金天引きの第一回目が4月15日であることから、電話での問い合わせや窓口で説明を求める人でごった返しました。特に「保険料が高い」という声が圧倒的です。
国会では、日本共産党など野党4党で、この制度の廃止法案を出して奮闘中ですが、党飯能市議団も駅頭などで中止署名とハンドマイクで政策宣伝をおこなっています。
地方議会からの見直しを求める意見書は、535自治体にのぼり、青森市医師会のように反対を明確に表明する医師会も出てきました。さらに大きなうねりをつくり、中止に追い込もうではありませんか。
少子化傾向続く
小学校676名が入学
飯能市立の小中学校(小学校14校・中学校8校)は、4月8日、一斉に入学式を迎え、新1年生小学校676名、中学校693名が新しい門をくぐることになります。飯能市の人口は平成17年に、旧名栗村と合併し、8万4、242人となりましたが、毎年減少を続け、平成20年1月1日現在、8万3、061人もとなっています。人口の減少と少子化社会のため、小中学校生数も年度ごとの若干の増減はあるものの全体的には減少傾向です。今年度、市内で一番児童が少ない小学校は吾野小学校で5名の新入学児童を迎える事になっていますが、全児童数52名の予定になっています。また、加治東小学校は区画整理地域と市街化調整区域が校区となっているため、今年度は37名の新入児童で2クラス編成となりそうです。子ども達が生きいきと過ごせる、真に「子育てするなら飯能で」の施策を講じる事が人口減少にストップをかける上でも求められています。
ガソリン暫定税率期限切れ
小売店の声
以前は税率を変えるときは、県税事務所が事前に調査にきて、在庫量を調べにきたので混乱は無かった。暫定税率の約25円分がかかった在庫がまだあるので、下げられるのは4月3日から。3月末頃からの買い控えと、4月始めの安い方にお客さんが流れることと合わせると影響は大きい。無利子で融資するなんて言ってるけど、失政のおかげで借金させられたのではたまらない。とにかく4月29日以降に衆院で再可決して元にもどすなんてことだけはやめてもらいたい。
「届け 谷口順子さんへ!」明日への歩みコンサート
谷口さんを偲んで追悼コンサート
谷口順子さんが亡くなってから一年が経ちましたが、谷口さんとともに、天覧山・多峰主山を守る活動や憲法9条を守る運動、エクアドルの子どもたちを支援する活動などで一緒に活動した仲間が、仏子にある文化創造アトリエ『アミーゴ』で追悼コンサートを行いました。谷口さんの活動を写真で紹介した後、ぺぺ・アルメイダさんや曳地さん、三橋さん、外川さんら、谷口さんとゆかりの音楽家が演奏しました。
波紋(コラム)
桜が満開です。じっと桜を見ている人もいます。芭蕉の〈さまざまな事おもひ出す桜かな〉というところでしょうか。でも朝晩は寒い。花冷えという言葉がぴったりです。鏡のなかの顔のしみをしみじみと見ていると、萎縮している心を見すかされているような感じがします▼「萎縮」という普段あまり使わない言葉にとらわれているのは、映画「靖国」の上映中止を東京や大阪の映画館が決めたことを「萎縮」と表現してあったからです。自民党の稲田朋美衆議院議員は「日本は表現の自由も政治活動の自由も守られている国。一部政治家が映画の内容を批判して上映をやめさせるようなことは許されない」といっています。作品への非難、攻撃の口火を切った人物がです▼これでは上映を中止した映画館が悪いといわんばかりです。「靖国」派勢力は事前検閲ともいえる国会議員だけを対象にした事前試写会を開催させるなど、右翼団体とも結託して上映に圧力をかけ続け、「萎縮」させたのです。表現の自由を守るたたかいはこれからです。