新飯能1614
国が法律で財政統制!?
飯能市の指標は悪くはない
新井たくみ市議は、一般質問で、国の財政健全化法による市民生活への影響について取り上げました。
国は、夕張市の財政悪化などを口実に地方財政健全化法を導入し、実質赤字比率だけでなく、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の4つを指標に、財政統制をしようとしています。
国、市に責任がある
この法律が導入された背景には、地方財政の悪化がありますが、その原因の一つには、90年代における国の経済対策に地方を動員した結果として地方債残高が累積したこと。2つには、少子・高齢化などの福祉や環境対策など需要が増大しているのに、地方交付税や補助金・交付金を削減したことが、自治体財源を直撃しています。加えて、飯能市が①過大な区画整理事業②12万人都市構想に基づく大規模住宅開発による上下水道事業の過大投資分③土地開発公社の無計画な土地購入に責任があり、市民には責任はないと指摘したうえで、「これらの指標がどの位になると予想されるか」と質問。
4つの指標は
総合政策部長は、「詳細はまだ示されていないが、普通会計は黒字なので実質赤字比率は0(早期健全化基準11%以上)、連結実質赤字比率は資金不足を生じてはいないので0(基準16%以上)、実質公債費比率は10%程度(基準25%以上)、将来負担比率は、土地開発公社・美杉台中学校の債務負担(88億円)を含んだ実質債務残高比率が211%なのでこの程度ではないかと予想している」と答弁しました。(尚、公社用地24億円は早期に買い戻す計画)
悪のりはよくない
新井市議は、「自治体らしい仕事をせずに、住民負担を強化すれば指標はよくなる。飯能市は、指標が悪い状況にはない。財政危機を煽って公共料金の値上げやリストラを強行する『悪のり』はよくない。地方財政健全化法を口実にしたり、夕張を引き合いに出して、サービスを切り捨てたり、切実な市民要望にも聞く耳をもたないような姿勢があってはならない」と指摘しました。
地域が待ち望んだ
双柳公民館が4月オープンに
市民の生涯学習の場として各小学校区に一つの公民館設置が進められてきましたが、双柳地域にはなく、精明公民館や富士見公民館を利用していました。「双柳地域にも公民館の設置を」という願いは前々から出されていました。
今回、補助金の関係から公民館の機能を持つ「双柳学習センター」が設置されます。会館式典は4月10日。11日から受付け、利用は5月8日からとなります。
学習センターの設置場所は、双柳小学校の南側、建物の床面積は875㎡で鉄骨造り平屋建て、建設費用は約1億8000万円、備品購入費は1233万円となっています。
集会室、多目的室、調理室、和室、学習室2室、図書スペースなど、駐車場は30台分。また、地域の皆さんの要望を随所に取り入れたつくりになっています。和室のそばにトイレ設置、集会室に可動式のステージ、子育て支援の機能を持つ多目的室、外からも利用できる公衆トイレの設置などです。今後の利用が多いに期待されます。
波紋(コラム)
大江健三郎さんは『「新しい人」の方へ』で、政治家でもあれば、文筆家でもあるその人について、厳しく言及しています。「人のいう言葉に注意深く耳をかたむける習慣とその能力のない人、さらにそれを反省することをもとめる者が周囲にいない人が、政治の指導者の位置につくことは、「その当人にとっても、市民にとっても不幸なことです。それは現代史に多くの実例があります」と▼「その人」が誰なのか、わかりませんが、東京都議会で新銀行東京の破綻の責任を問われて、「私はジュリアスシーザーでもアレキサンダー大王でもない」といなおり、高圧的な態度をとり続けている石原都知事も「政治家でもあれば文筆家」です。大江さんが文筆家というのは「その人」を作家とは認めていないということです▼石原都知事は新銀行東京の破綻の責任を旧経営陣になすりつけようとしていますが、その旧経営陣を知事交際費一晩37万円もつかい料亭で接待しているのですから、やっていることせこい。これでは裸の王様といわれても仕方がない。