新飯能1613
またも市民負担増
国保増税と高齢者医療制度
3月定例市議会が始まり、20年度の予算の審議が進められています。 沢辺市長は、予算編成に当たってのキャッチフレーズを「飛躍にむけて力を蓄える予算」としていますが、市民にとっては、国保税増税や後期高齢者医療制度の導入などで、市民にとっては力尽きてしまいそうな予算です。
4人家族で5千円増税に
国保税は、後期高齢者医療制度が始まることから支援金の創設や特定健診費用などが盛り込まれることを理由に、1人あたり1271円、4人家族では5千円以上の増税、賦課限度額は61万円から68万円に7万円も増税になります。
上表に見るように、400万円所得世帯では、42万6200円もの国保税になります。今でも高すぎて払いきれないという事態が一層深刻になることは明らかです。
日本共産党は、「新しい制度が始まり、加入者の構成や医療給付が不確定ななかでは、入間市などのように据え置いて状況を見るべきだ。安易に値上げをすべきではない」と指摘しました。
後期高齢者医療制度で新たな負担
いよいよ4月から75歳以上の全ての高齢者を対象にした後期高齢者医療制度が始まります。今まで加入していた健康保険から移行して新しい医療制度になりますが、問題は保険料が平均で月額7380円、介護保険料と合わせて、年金から天引きになります。この保険料は全国でも6番目という高さです。しかも一年間滞納すると保険証を取りあげるというむごい制度です。
さらに、このほど75歳以上の診療報酬が示されましたが、複数受診を制限しようとしているのです。
介護保険料
あまりにも負担重く 激変緩和を継続
17年度に高齢者への増税(老年者控除の廃止・公的年金控除の縮小・65歳以上の住民税非課税措置の廃止)によって、収入が増えていないのに、介護保険料が1~4段階も上がってしまうという事態が発生したため、国は上表のように18~19年の2年間、激変緩和措置を講じ、20年から規定通り徴収することにしていました。しかし、規定通りでは1・5倍~1・8倍にもなることから、20年度も引き続き、激変緩和措置を講ずることになりました。
このことは、日本共産党が指摘してきたように、高齢者への増税と負担増があまりにも酷いものであったかを示すものです。
介護保険料・保育料 滞納者に差し押さえも!?
福祉部長は、答弁のなかで、介護保険料が払えない方が312件とした上で、「差し押さえも検討する」としています。
滞納している人は年金1万5千円以下の人ですが、こうした人からも差し押さえをするなどとんでもありません。
波紋(コラム)
玄関に新聞紙でくるんだ花が置いてありました。新聞は千葉新聞でした。それで誰かが房総に行ってお土産に花を届けてくれたんだとわかり、うれしくなりました。房総の春に負けじと川面にはさざなみがまぶしいくらいにきらきら輝いています。昨日は小粒なふきのとうをいただいたので、ふきみそも作ってみました。もうすっかり春の気分です▼その春だというのに気にかかることがあります。それはスズメのことです。朝日新聞の「声」欄に最近、京都と北海道の方から同じように「スズメが来ない」という投書が載っていました。何らかの異変が自然界に起きているのではないかというのです▼そういえば、自分たちのまわりでもスズメはずいぶん前から見かけなくなっているのではないでしょうか。<雀の子そこのけそこのけお馬が通る>のスズメです。私たちの生活の中にいてあたりまえのスズメが忽然と姿を消してしまうというのは大変なことです。しかも「ミツバチ」「カエル」に続いて今度は「スズメ」です。浮かれてばかりはいられないし心配です。