新飯能1607
飯能市立病院
医師不足を理由に民間委託を検討か?
第4回の有識者会議開かれる
第4回目となる市立病院及び地域医療のあり方に関する有識者会議が17日開催され、病院改革の方向性が議論されました。
事務局から総務省(国)の公立病院改革ガイドラインの内容、検討を依頼してきた日本総研から4つのシミュレーション結果などが報告されました。
国が病院改革のガイドライン示す
国のガイドラインの特徴は、過去3年間連続して7割未満のベッド利用率の病院は、病床数を抜本的に見直すこと。20年度内に改革プランを策定することなどです。
シミュレーションの検討では、①現状の50床を維持する場合②病床稼働率を向上させる場合③有床診療所(19床)にする場合④無床診療所にした場合の4つのパターンを想定して損益計算書などを作成しました。
埼玉医大の後方支援病院?
こうした議論のなかで、「有識者会議として改革の方向性を出す時期に来ている」として、これまでの論点整理を行い、「医師が3名欠員で、2名体制という事態が一番問題だ」「医師確保のためには、埼玉医大などと連携し、後方支援病院として検討できないか」「その場合、地域医療の必要性から20床は地域医療として確保することを担保することが必要だ」「これらを具体化するかどうか、市長の腕の見せ所だ」などの意見が出されました。
公立病院の役割の議論なし
議論を通じて感じることは、当初議論されていた地域医療や公立病院の役割の議論がないことです。また医師不足についても将来とも変わらない固定的なものと見ています。国のガイドラインを無批判に受け止めての改革論議では、公立病院を守り、発展させることはできないのではないでしょうか。
収益が上がる農業を
農業委員会と農業後継者が懇談
飯能市農業委員会(利根川享会長)は22日、飯能合同庁舎を会場に、市内の認定農業者・農業青年会議所のメンバーと懇談しました。川越農林センター飯能普及部や農林課から担当者が出席、新井市議も農業委員として参加しました。
事務局から農業委員会が地産地消に取り組み、市内の22校の学校給食と病院・介護施設にも地元農産物が積極的に利用されていることなどが紹介されました。
利根川会長は、「農業委員会の課題として、遊休農地の解消に取り組んでいる。農政に対する皆さんの意見や要望を聞かせてほしい」と挨拶。
後継者からは、「トラクターが入れないような畑ではダメ、農道整備が必要」「新規作目の検討も必要だが、合わせて販路の確保が必要だ」「農地を守れというだけでは、遊休農地は解消できない。農業で高い収益が上げられるようにしなければ・・・」「市民に農業が対する理解が得られるような対策が必要」などの声がたくさん出されました。
新春のつどい
米軍艦に給油するなら国民に灯油を - 伊藤候補が訴え
1月20日、恒例の「08年・新春のつどい」(山下由治実行委員長)が中央公民館ホールで行われ、140名を超える参加者でにぎわいました。
一部の式典で挨拶にたった、日本共産党衆議院北関東ブロック比例予定候補の伊藤岳氏は、「アメリカの軍艦にタダで給油を続けるお金があるのなら、国民の家庭のストーブにたっぷり灯油を注いでほしい。これが皆さんの実感ではないでしょうか。近く予想される衆議院選挙でアメリカ言いなり、大企業優先の逆立ち政治を変えよう」と訴え、会場から大きな拍手が起こりました。
新井巧党市委員長は、「今年は総選挙勝利と来年の市議選準備、市民生活を守る闘いを統一してすすめ、必ず勝利しよう」呼びかけました。
二部の文化行事では、すぎのこ民謡会の津軽三味線や名栗川音頭などの民謡と踊り。吾野後援会から浪曲、婦人後援会の南京玉すだれ、業者後援会のフラダンス、飯能西後援会の舞踊「武田節」・「きよしのソーラン節」・「坂東太郎」や横笛とクラリネット演奏、中央後援会のコーラスなど日頃の鍛錬の成果をみごとに披露。今回は、趣味の写真展示コーナーも作られ、一回り趣向を凝らしたつどいとなりました。今年は、総選挙の年。元気よくスタートがきれました。
建設労働者後援会が餅つき
職人の組合、埼玉土建飯能・日高支部内の建設労働者後援会主催による恒例の餅つき大会が開催されました。
蒸し上がったもち米は、手際よく臼の中に、腕に自信のある職人さん達がつきあげた餅は、主婦の会の皆さんの手で、餡やゴマ、きな粉のおいしいお餅になり訪れた方を満足させていました。また、焼きそばやフランクフルト、わた飴など多くの模擬店も並び、地域の方も子どもづれで一緒に参加し会場が賑わいました。
会場には、衆議院北関東ブロック比例代表の伊藤岳予定候補、山田利子、滝沢修両市議も参加し、「ともに力を合わせて、建設業者の仕事と暮らしを守りましょう」と激励しました。
市長応接室の改修
今必要ですか?
木の香りただよう、リニューアル市長応接室が話題をよんでいます。西川材の活用促進と、「森林文化都市」としてのイメージアップにつなげようというもので、市長応接室改修費の約400万円(床・天井・壁面の張替え361万円、テーブル40万円)は、19年度予算に庁舎施設整備事業として3600万円の中に予算化されました。 内容は、相談室の設置が中心で、特に子育てや介護の相談、暮らしや営業が立ち行かなくなって生活保護の相談を求める市民が多くなっていることから、相談室の増設は適切なものといえます。
しかし、市長応接室の改修工事は緊急性はなくもっと早く手を付けなければならない市民要望は山積しているのです。たとえば平成4年3月に区画整理事務所として使っていたプレハブを浅間保育所の敷地内に移設して開設した「双柳学童クラブ」は、老朽化もはなはだしくシロアリが発生するまでになっており、建て替えが強く望まれています。議会での再三の質問にやっと、「総合振興計画3年間の実施計画に位置づけ、できるだけ早い時期に実施したい」と、市の姿勢を明らかにしましたが、改修された明るい市長応接室を見ると、あらためて「優先順位がちがってる!」との声が寄せられています。
12月議会に名栗幼稚園の授業料を月額5500円から9000円に値上げする条例案を出しましたが、こんな工事をしなければ2年間値上げを抑えることができたのではないかと考えるのは当然です。
文化欄 - 川柳
●温暖化企業論理を押し通す
●世論無視米言いなりの給油法
●清水の「偽」という書で年を越し
●賀状まで偽装見抜けぬおめでたさ
●「大連合」偽の政治は許さない
永田一夫
波紋(コラム)
まんが『蟹工船』は「おい地獄さ行ぐんだで」という言葉で始まります。その言葉どおり、雑夫と呼ばれる貧しい日雇い労働者たちは、オホーツク海で蟹を獲り缶詰に加工するために、実働十六時間、休日なしという非人間的な過酷な労働を強制されます▼小林多喜二の原作が漫画になったものですが、志位委員長の代表質問を聞いて、『蟹工船』が漫画になった理由がわかるような気がしました。派遣労働者は年収二百万円以下という低賃金で、社会保険ナシ、残業代ナシ、交通費ナシ、社員食堂が使えない、名前ではなく「ハケンくん」と呼ばれるなど人間としての尊厳を踏みにじられているのです。『蟹工船』の「雑夫」は現代の派遣労働者の姿ではないかと怒りがこみあげてきます▼「一度派遣に入ったら抜け出せません。私たちは苦しんで涙して働いても希望もなにもありません」。若者の痛切な声です。『蟹工船』では、労働者は二度目のストライキを成功させ、「組織」「闘争」の偉大な経験を学んでいきます。若者へのメッセージがつたわってくるようです。