新飯能1596
切実な市民要求必ず実現を
20項目の重点要求書を提出
増税と負担増が市民生活を脅かし、「格差と貧困」が深刻になっている今こそ、地方自治体が市民の福祉と暮らしを守るために力を尽くすことが求められています。
日本共産党飯能市議団は10月22日、先に提出した市民要求148項目のなかから、来年度必ず実現してほしい要求として20項目にしぼった重点要求書を提出しました。
今回提出した重点要求書は、長年の要望となっていたものをしっかりと位置づけるもの、予算化しなくてもやろうとすればすぐできるもの、また、これ以上の市民負担を招かないよう市の判断を求めるものなど20項目です。
福祉の心があればすぐにできる
介護保険の要介護者には、市長が認める「障害者控除対象者認定書」があれば、障害者控除または障害者特別控除が受けられます。しかし、飯能市では7%程度しか申請していないことから、確定申告時に全ての対象者に、「障害者控除」を受けるための「障害者控除対象者認定書」を郵送で交付し、高齢者の税負担を軽減するために手だてをとることを求めました。
積極的な子育て支援を
今年1月から、県が乳幼児医療費無料化の対象年齢を、入院・通院ともに1歳引き上げたことから、市単独の医療費助成は、4歳~就学前までであったものが、5歳~就学前までとなリました。この事は、従前どおりの予算措置を取ったとしても、対象年齢の引き上げが可能です。子どもの医療費は年齢が上がれば、体力もついて病気にかかりにくくなるのです。 表に示すように、県下の市町村では積極的に対象年齢引き上げに取り組むところが増えています。 議員団は、子どもの医療費無料化の対象年齢引き上げで子育て支援を積極的に行うよう強く求めました。
また、放課後児童クラブの充実については、老朽化の甚だしい双柳児童クラブについて実施計画に位置付け、早期に建替えを行うこと。原市場児童クラブの障害児加算については、独自に配置している指導員への助成を行うよう求めました。
<参考>子どもの医療費無料化対象年齢引き上げ
●入院の対象年齢=15歳年度末(17)
川越、熊谷、行田、東松山、鴻巣、草加、久喜、嵐山、小川、ときがわ、川島、吉見、寄居、羽生、上尾、宮代、鷲宮
12歳年度末(13)加須、深谷、桶川、蓮田、三芳、毛呂山、越生、滑川、鳩山、皆野、騎西、北川辺、大利根
●通院の対象年齢=15歳年度末(2)鴻巣、ときがわ 12歳年度末(16)上の表の中で蓮田は就学前まで。他に嵐山、川島、吉見、寄居
埼玉県国保医療課調べ(19年10/1現在)
*20項目の重点要求書の概要
1、「後期高齢者医療制度」の中止・撤回を国に求めること。
2、介護認定者全員に「障害者控除認定通知書」を送付し、高齢者の税負担の軽減を図ること。
3、飯能市立病院を住民本位に充実すること
①市立病院の入院縮小・廃止はしないこと。
②医師確保にあたって、県および関係機関に働きかけるとともに、処遇改善を含め、医 師を確保すること。休止している外科については早期に再開することなど。
4、乳幼児医療費無料化制度を拡充すること
5、学校・保育所給食調理員を新規に採用すること
6、放課後児童クラブの充実をはかること
①老朽化の甚だしい双柳児童クラブについては実施計画に位置付け、早期に建替えを行 うこと。②指導員の社会保険事業主負担分の全額の補助、また一人親家庭の保育料減免に対する補助金など実態に見合う補助金の措置をとることなど。
7、原市場の児童クラブの障害児加算を実態に見合う補助額にすること
8、臨時職員の待遇を改善すること
①常勤的な臨時職員については、取扱要綱が定める「職員給与に準ずる」ものに改善するためにも、職員給与の7割を保障すること。
②臨時職員にも一時金を支給することなど。
9、妊婦健診の無料回数を増やすこと
10、保育料の負担軽減をはかること
①払いやすくするために所得階層区分を細分化すること
②滞納世帯に対しては、困難な生活実態が把握できた場合には、保育料を減免すること。
11、新図書館建設は市民要望に応えられる規模と機能の充実を
12、多重債務者救済のための相談窓口を設置し、生活再建への支援策を講ずること
13、水道の未給水地域を解消すること
14、遠距離通学者の助成制度を創設すること
15、粗大ゴミの土曜日搬入を行い一般ゴミの有料化はしないこと
16、美杉台テニスコートをオムニコートに改修すること
17、土地区画整理事業は住民要望に沿って進めること
下水道整備、雨水排水整備は、住民の要望にそって早急に整備をすすめることなど。
18、国民健康保険税の値上げはしないこと
①来年4月実施するとしている「後期高齢者医療保険」への国保会計からの支援金制度や特定検診の実施によって、国民健康保険税が値上げとならないようにすること。
②出産育児一時金を滞納分に充てることは止めることなど。
19、名栗幼稚園の授業料の値上げはしないこと。
20、県水は増量せず最低水量の1000トンに戻すこと。
神久山周辺、景観緑地指定へ
トラスト用地も承認
第2回環境審議会を開催
10月22日、今年度2回目の環境審議会が開催され、前回、審議会の意見を求めるために提出されていた、神久山周辺の西武鉄道所有地など約34haを「景観緑地の指定について」と入間川の矢久橋付近左岸の965㎡を「緑のトラスト保全第4号地近隣地の取得について」が了承されました。
神久山周辺の景観緑地については、面積的に狭いながらも谷津田(581㎡)も含まれており、周辺の散策と谷津田を活用して、エコツアーの企画も行われることになります。また、矢久橋付近の緑のトラスト用地については、右岸については県の「緑のトラスト4号地」に指定されており、左岸は市の所有地や土地を取得し、割岩橋から元雨だれ荘までを、トラスト用地として保全してきました。しかし、今回、取得することになった場所は、元雨だれ荘より下流に位置しています。現在、雨だれ荘が取り壊され、新たな開発が行われようとしおり、上流から続いてきたトラスト用地が、この開発部分だけ寸断されることになります。清流と緑を守るトラスト用地のなかに、景観に相応しく無い建設物ができれば、新しくトラスト用地を取得してもだいなしになります。市は、建築認可にあたっては、十分指導を行うとしていますが、市民の大切な自然との調和が求められます。 また、飯能市環境基本計画の改訂にあたり、8月に実施された、市民・小中学生・事業所に対してのアンケートの状況も報告されました。(仮称)「飯能市環境基本計画」策定にむけての大切な参考となります。
岩沢南部区画整理事業見直し
住民説明会行われる
岩沢南部、北部地区では区画整理事業の大幅な見直しが進められていますが、見直しの内容について、地元住民への説明会が、岩沢南部地区では10月15日から始まりました。地区内を9ブロックに分けての説明会の対象は956世帯、その他市外に居住している地権者88名を加えると1044世帯が対象になっています。
岩沢南部地区は西武池袋線の南側、八高線より東側が対象地区となっており、指定されている事業面積は55.4ha、事業が開始され既に11年が経過していますが、整備済みの面積は1.3ha、進捗率は、わずか2.3%となっています。 市は計画の当初、下水道や雨水排水整備など、住環境の整備のために区画整理事業を行うと説明していましたが、遅々として進まず、住民からは多くの不満が出されていました。滝沢議員も議会のたびに一般質問などで取り上げ、見直しを求めていましたが、今回やっと見直しとなりました。
市の説明では、今回の見直しで南部地区は、約35%が区画整理事業から除外され、施工する区域は約35.8ha程度になるとのこと、現状の計画では今後744戸の移転が発生するが、見直しにより事業継続地域で約60戸程度の移転、除外される区域でも都市計画道路の整備により40戸程度の移転となるが、区域全体でも約100戸程度となり事業が促進され約20年で事業を終了したいとしています。
事業は本当に20年で終わるの?
参加者は今まであまりにも整備が進まなかったことから「今回の見直しで本当に20年で終わるのか、大変疑問がある」「20年で終わる計画と言っているが、また途中で『見直しになります』では済まされない」など事業期間に対しての疑問が多く出されていました。
今回の見直し案では、都市計画道路は現計画のまま整備することになりますので、区画整理方式で整備する場所と、除外された区域は用地買収による整備となるなど、住民負担の公平性が保てるのか大きな疑問が残ります。
住民説明会は年明けに再度開催され、住民の納得を得て20年度には事業の計画変更手続きを行いたいとしています。
また、岩沢北部地区については、11月5日からの開催となります。
秋の味覚 アケビの肉詰め揚げ
◆材料 あけび・・4個合びき肉・・300g まいたけ・・150g 卵・・・2個
◆調味料・・みりん小さじ1、砂糖小さじ1、だし汁大さじ1、みそ大さじ1・5、ごま油少々
◆作り方
1.フライパンを熱し、合びき肉、まいたけを入れて炒める。火が通ってきたら調味料を入れて味をつける。
2.あけびは縦に切れ目をいれて、種と実を取り出す。
3.1が冷めたら2のあけびの中に詰め、開かないように楊枝でさし、油で揚げる。
(油で揚げずにごま油で炒め、途中弱火で蓋をし、蒸し焼きにしてもよい)
波紋(コラム)
13日の「しんぶん赤旗」の一面トップは<荷台に積まれたオレは物?>というドキッとするような見出しでした。千葉県内のJRの駅を中心に派遣労働者の若者が保冷車のようなトラックの荷台に積まれて仕事場まで運ばれているというのです。それも天下の「西武運輸」がやっていたというから驚きです▼道路交通法では、車の荷台には貨物の看守に必要な最小限の人員しかのせてはいけないことになっています。車の免許を取るときにも試験に出ることの多い問題です。それを知っていて荷台に若者を数十人ずつ乗せて運んだということは、西武運輸が派遣労働者を「物」としか見ていなかったことの証でしょう▼19日の「朝日」で笹森清前連合事務局長が「一番の失敗は、派遣法の規制緩和を認めてしまったこと」と反省の弁。「経団連の役員に「悪い経営者ばかりじゃない」といわれ、それを信じてしまったというのですからあきれてしまいます。派遣の若者がトラックの荷台に積まれ運ばれている日本をこのままにしておくことはできません。