新飯能1591号
障がい児の実態に見合った
指導員配置に補助を - 学童保育
9月議会の補正予算で、71名以上の大規模加算(富士見)障がい児加算(双柳・一小)として、放課後児童対策事業委託料が増えました。質疑の中で、障がい児加算が実態に即していないことが明らかとなり、日本共産党は実態に見合った配置ができるよう、市独自に補助すべきではないかと求めました。
山田利子・金子敏江市議は19日、今年4月から8名の障がい児を受け入れ、「原市場児童クラブ」を訪問し、指導員の先生から実態をお聞きしました。
訪問すると指導員さんがホットプレートでフレンチトーストを焼いていてぷーんと甘い香り。午後3時ともなると子ども達の「ただいま~」の声。あっという間ににぎやかに。
独自で職員配置
8名の子ども達は、重度障がい、自閉症、ダウン症、発達障がい、ADHDの障がいがあります。指導員は、県の補助対象の2名ではとても対応できないので「飯能市学童クラブの会」からの援助でさらに1名配置していますがそれでも大変です。
1名は、重度障がいの子にぴったりつきます。
ADHDの二次障害をかかえている子にも1名がぴったりつきます。ダウン症の子は、ちょっと目を離すと大通りまで出て行ってしまったこともあったそうです。
子どもは変化し成長する
指導員の先生は、ADHDの障がいについてまだまだ理解されていないために、学校現場で疎外感をもった子が、児童クラブに帰ってきて「自分を認めてくれる」人間集団の中で、変化し成長していく課程をいきいきと語ってくれました。
どれだけ大人が、行政が積極的にかかわれるかで大きく変わることを実感しました。
県は、障がい児の受け入れに対応する指導員の加配について、障がい児1人から6人まで指導員1人、7人以上で2人の人件費補助を行っています。しかし、これでは、障がいの程度や生活実態など関係なく決められているため不十分です。
そのため、飯能市学童クラブの会が再三要望しているように実態に見合った指導員の配置ができるよう、飯能市としての独自の補助が求められています。まず、現場の実態を見なければ心は動きません。実態把握を早急に行うべきです。
重要な役割担う
地域社会がヨコの人間関係が希薄になる中で、児童クラブの果たしている役割にも触れ、二人の子を育てながら、朝5時半には朝食の用意をして仕事に出る父子家庭のお父さんも、「子どもに寂しい思いをさせているけど、愛情いっぱいの家庭的な児童クラブに感謝している」といいます。
地域に根をはり育ち合いの実践を蓄積し、指導員としての質の向上にたゆまぬ努力を重ねてきた気概を感じました。
「憲法9条は日本の宝」
平和野外コンサート
9月17日、奥むさし文化9条の会は、入間市の新しきを知る公園・野外ステージで約200人の「平和野外コンサート」を行いました。
「憲法9条は日本の宝」をスローガンに、参加した10グループが、フォークソング、民謡、コーラス、クラリネットなどで平和への思いを合唱・演奏しました。道ゆく人や会場近くの人も参加。参加団体がお互いの紹介と今後の活動強化も誓い合いました。
参加した青年は「やっぱり音楽で集まるというのは楽しいものですね。歌ったり演奏したり、青春を感じます」と楽しそうに語っていました。 集会後、入会申し込みのファクスが次々と寄せられ、「憲法9条が日本の宝」ということが広範な人に受け入れられ、メンバーも大きな確信になりました。 事務局 佐藤弘
見直しは住民の立場で
滝沢おさむ市議の一般質問
市は、現在、岩沢南部・北部地区の区画整理事業の大幅な見直しを進めています。住民説明会も南部地区が10月15日から、北部は11月5日から始まります。住民が十分納得できる見直しとならなければまりません。見直しについて質問しました。
北部は26年、南部は21年で終了できるのか
滝沢 見直し案では、区画整理で整備する範囲を岩沢北部で45%、南部で65%に縮小し、事業終了まで現状の事業費が維持できれば、北部が26年、南部は21年という事業年数が示されました。しかし、除外される区域や、用地買収による家屋移転、都市計画道路整備もあります。その地域も含めて下水道など生活環境の整備を進めなければなりません。全ての整備終了までについての見込みはいかがですか。
市長 計画については、概ねその予定でいますが都市計画道路の一部で、建物が集中していますので期間内にすべて終了するということは困難ではないかと考えています。
建設部長 特に岩沢北部の都市計画道路の元加治駅北口駅前通線等を除き、目標としては20年で整備できるように財源も合わせて進めて行きたいと考えています。
十分な財源の充当が必要
滝沢 区画整理から除外される区域の事業費は、北部62億円、南部21億円と試算しているが、除外区域についても、確実な財源が必要ではないか。
建設部長 一般会計からの繰入金と補助金で15億円の事業費が組まれていますが、この事業費の範疇で進めて行きたいと考えています。
滝沢 現在4地区含めて15億円です。財源の確実な補償もなく、これでは計画で終わってしまいます、確実なものを住民に示すことが求められます。
下水道・雨水排水は具体的な計画が必要
滝沢 この問題については、具体的なプランが示されていません。今後の進め方を、住民に説明する必要があります。計画については。
上下水道部長 幹線については財政的な問題もありますが、汚水管渠は、早期に整備できるように現道を生かし整備をしていきたい。幹線は汚水と雨水を一緒に敷設する場合は9m以上の道路が必要になりますが、下水道を整備する上で、現在汚水幹線については、計画道路幅員が5m以上の実現性の高いルートということで検討しており、また条件の整った所では早期に工事を実施しできるだけ早く、北部地区へ幹線を延ばして行きたいと考えています。
県水活用いっぺんとう?
有間ダムの水余っているのに
金子としえ市議の一般質問
金子 飯能市は、当時の金額で46億円もかけて取得した有間ダムの水利権0・4トンと既得水利権0・115トンと合わせて、人口10万6000人分のおいしい水が確保されている。現在の給水人口から考えると、2万人分以上の水が楽に余っていることになる。
ことさら高くてまずい県水を導入してブレンドする必要はまったくありません。平成6年3月に飯能市と県企業局で交わした「協定書」は、県企業局の一方的な主張だけが載っている協定書で、とても「対等平等」とはいえない。水量は増えなくても飯能市には料金は払えというもので、なぜこのような「県いいなり」の協定書を結んだのか?
上下水道部長 「協定書」は、飯能市の第3次総合振興計画「12万人都市構想」による県水導入であったが、飯能市の意思により選択したもの。このことは、安定給水の確保という点で欠くことのできない、また、現状での老朽化した施設の改修等考えると大変重要な位置付けとなっている。
問 現在市は、平成12年から日量千㌧受け入れ(現在日量3000㌧、年間6700万円)、段階的に増やして平成27年には協定水量の日量5500㌧に持っていこうとしている。このままいくのか?。市は、「協定書」では、平成11年4700㌧、平成12年5500㌧となっていたのを、平成12年~17年6月まで千㌧の最低水量でがんばってきた経緯もある。県は、もうじき来年度の予算編成に入る。積極的に交渉すべきだ。
答 受水量については、平成6年3月「新規給水に関する協定書」を県企業局と締結し、県はこの協定書に基づいて飯能市に県水を送水するための送水管等の整備に、約15億円投資し現在の大河原受水場で県水を受水している。市がこの協定水量を受水しない場合は、明らかに協定違反となり他の県水を受水している団体との不公平が生じるので、一方的に受水量を変えることはできない。
問 県水問題をとりあげると必ず出てくるのが、本郷浄水場の問題がだされるが、現在どのように考えているのか?
答 本郷浄水場は老朽化がすすんでおり、建て替えた場合は30億円かかるという試算がだされている。これは、県水日量最大5500㌧買った場合の24年分に相当する。「飯能市水道事業基本計画」では、『本郷浄水場については、県水導入により施設の稼働を縮小し、県水日量最大5500㌧になる平成27年を目途に本郷浄水場は休止を検討する』としている。休止した場合でも、本郷浄水場の水利権0・115㌧は確保しておく。水利権は常にゆとりを確保しておかなければならない。今後、本郷水道山のタンクを整備するか、小岩井浄水場のタンクを新たにつくるかどちらかになると思う。
問 なぜ有間ダムの余っている水を十分活用しないのか?
答 小岩井の浄水場の稼働率は約65%。これを目いっぱい90%~100%稼働させて有間ダムの水を活用せよという質問かと思うが、そうなると施設の余裕が全くなくなってしまう。県水の活用を図っていった方が計画的な活用ができる。
問 そもそも将来の水需要をどう見込んでいるのか。人口も使用量も減少傾向ではないか。
答 10万6000人という給水人口の中でやっていく。
波紋(コラム)
歳時記に曼珠沙華のことについて「彼岸の頃になると突然に咲きだし、彼岸が過ぎると急に消え失せてしまう」とありました。なるほどと思いました。それまで、<空澄めば飛んで来て咲くよ曼珠沙華>(及川貞)の俳句がよくわからなかったのです。「飛んで来て咲く?」ってなんだろうと思っていたのです。恥ずかしいかぎりです▼たしかに私の家の近くでも、お彼岸が近づくと、それまで影も形も無かった曼珠沙華が、突然茎をのばして川岸に赤い色を添えたのです。たった一株だけの曼珠沙華だけに飛んで来て咲くよの表現がぴったりです。ハイカーもこの珍しい曼珠沙華に足をとめたり、写真をとったりしています▼急に消えうせてしまうなんて、これからの自民党を予見しているんではないかと言う人もいます。でも曼珠沙華は土地を守るためにしっかりと根をはっています。参院選で大敗しても、安倍首相が展望を失って政権を投げ出しても、平気でいられる自民党とは違います。国政私物化の総裁選が自民党倒壊の序曲にならなければよいのですが。