新飯能1589
学校給食は食育の柱
給食室の統合は重大問題
飯能市教育研究集会開かれる
飯能市教職員組合主催の教育研究集会が9月1日、精明公民館で開催され、多くの教職員、学校関係者・市民などが参加しました。
教職員組合委員長の麻生先生は、「教育基本法が改悪されたもとでも、私たちは教育現場で憲法に沿って、子どもたちを中心に据えた教育を進めていきましょう」と挨拶しました。
3つの分科会には、●日本国憲法を学ぶ●障害児教育●手作り道徳授業の実践など8本のレポートが報告されました。
今年の集会では、学校給食の特別分科会が持たれ、教員、栄養士、調理員、用務員、父母、新井巧市議も参加しました。
分科会では、飯能市の学校給食等検討委員会が、吾野・東吾野4校の給食室を西川小に、精明小を双小に、二小を原市場小に、南高麗中を南高麗小の給食室に統合するとした検討委員会報告の問題点が議論されました。
11時には配送に
調理員のAさんは、「この報告が計画通り実施された場合、特に吾野地域では、11時には配送することになるだろう。そうした場合、今まで行われてきたセレクト給食やお楽しみ給食は無理。国道は事故や雪などアクシデントも多く、そうした場合、欠食になる恐れもある。学校から給食の臭いが消えることは子どもたちにとって重大な問題だ」と指摘します。
教員のBさんは、「ある市の給食センター方式の給食では、給食の時間になると子どもたちが『ESA』(えさ)の時間だと言っている。子どもたちと顔の見える関係、給食の臭いのする校舎だから、子どもたちが給食に親しみが持てるのではないか」「飯能市の給食は、近隣市の間でも手作りで美味しいと大変評価されている自慢の給食だ。アレルギー除去給食なども積極的に取り組んでいるが、そうしたことも困難になることはあきらかだ」と指摘。搬入体制についても、「荷受けや衛生面、職員配置など多くの問題の検討が必要」などの声が出されました。
父母、教職員に十分な説明を
新井市議は、「平成21年実施と言うことになると来年度予算に配送車とか、給食室の改修とか予算化されるものが出てくると思う。現場の理解なしにすすめることは許されない」と執行部の姿勢を批判しました。
父母、教員、調理員、栄養士などに説明もしないで、強引にすすめるようなことがあってはなりません。
市民の声を市政に
日本共産党の一般質問
滝沢 修
9月12日(水)13~
1、区画整理問題
(1)見直しは住民の十分な理解と合意を
①何故、今まで見直しは無理としてきたか②北部は26年、南部は21年で終了できるのか③整備方法が変わるなかで財源は④下水道・雨水排水は具体的な計画が必要⑤見直しで地権者の公平性をどう考えるか⑥住民は具体的なスケジュールを求めている⑦地区整備計画について
(2)その他
①整備されるまでの道路改修・舗装について②ゴミ集積場について③双柳南部の今後は
2、環境問題
神久山周辺景観緑地をトラスト保全地に
3、防災について
(1)防災無線放送の聞き取り難い地域の解消を
(2)火災警報器の設置義務化について
金子 敏江
12日(水)15・20~
1、県水問題
現状の県水問題をどう打開するのか
2、重税問題
「福祉の心」を市政に
①住民税の減免について
②国民健康保険税の減免について
3、医療問題
(1)医療制度「構造改革」と地域保健について
(2)後期高齢者医療制度の問題点について
山田 利子
9月13日(木)11~
1、福祉問題
(1)子育て支援について①母子保健の充実②妊婦の無料検診の拡大を③保育所の待機児童対策について(2)保育料滞納について(3)臨時保育士の処遇改善を
2、交通安全対策
一小体育館脇の交差点の安全対策を
新井 巧
13日(木)14・10~
1、総合政策
構造改革路線と市民生活
①自民・公明政治の構造改革路線と庶民増税・負担増に下った厳しい審判をどうみるか②市民に増税と負担増が続く中で、新たな増税や負担増計画は中止を③市民生活を守る暖かい施策を
2、医療問題
(1)国の医療制度改悪で地域医療はどうなるか
(2)飯能市立病院のその後の経過と方向性
①住民懇談会などを通じて見えてきたもの、市として具体化すべき課題②患者の送迎、足の確保を
3、給食問題
学校給食等検討委員会報告とその具体的な検討状況について
高齢者にあらたな負担強いる
後期高齢者医療制度とは
来年4月から74歳までの高齢者の医療費の自己負担が1割から2割に。75歳以上のお年寄りは、介護保険と同じように一人一人から保険料を年金から天引きする後期高齢者医療制度がはじまることで、不安や怒りの声が寄せられています。この制度の内容と問題点をQ&A方式で簡単に紹介します。
〈問い〉現在、健康保険や国民健康保険の扶養家族となっている75歳以上の人も、新しく健康保険制度が作られ、それに加入させられることになるという話を聞きますが、この制度はどのようなものでしょうか?
〈答え〉「後期高齢者医療制度」は、昨年の医療改悪法によって導入が決められました。 新制度が始まると、後期高齢者(75歳以上)は現在加入している国保や健保を脱退させられ、後期高齢者だけの独立保険に組み入れられます。
全ての高齢者から保険料徴収
現行制度との大きな違いは、家族に扶養されている人を含めすべての後期高齢者が保険料の負担を求められ、大多数が「年金天引き」で保険料を徴収されるようになることです(「天引き」対象は年金が月1万5000円以上)。
保険料は?
保険料額は、今後、条例で都道府県ごとに決まる予定ですが、全国平均で年7万2000円(月6000円)になると政府は試算しています。介護保険料(全国平均4090円)とあわせると、多くの高齢者が、毎月1万円を「天引き」されるのです。
滞納者は保険証取りあげに
従来、75歳以上の高齢者は、障害者や被爆者などと同じく、“保険料を滞納しても、保険証を取り上げてはならない”とされてきましたが、今回の制度改悪により、滞納者は保険証を取り上げられ、短期保険証・資格証明書を発行されることになりました。また、保険料は2年ごとに改定されますが、後期高齢者の数が増えるのに応じて、自動的に保険料が引きあがる仕組みもつくられています。
病院から追い出しに
後期高齢者医療制度になっても、医療費の窓口負担は、「原則=1割」「現役並み所得者=3割」で変わりません。ただし、政府は、後期高齢者とそれ以下の世代で、病院・診療所に払われる診療報酬(医療の値段)を別建てにし、格差をつけようとしています。
これが導入されると、後期高齢者に手厚い医療をする病院・診療所ほど経営が悪化するようになり、高齢者は、“粗悪医療”や“病院追い出し”をせまられることになります。
このように、「後期高齢者医療制度」は75歳以上の高齢者を他の医療保険から切り離すことで、「保険料値上げ」か「医療内容の劣悪化」かという、どちらをとっても痛みしかない“選択”を高齢者自身にせまろうというものです。
制度改善の運動を
日本共産党は、後期高齢者医療制度による、無慈悲な保険料取り立て・給付切り捨てを許さない運動に力をつくします。
飯能市議団は、9月議会で県広域議会に左記の事項について、意見書を提出するよう提案しています。
①資格証明書を発行しないこと、保険給付差し止めの制裁を行わないこと。
②保険料と医療費の一部負担金を軽減するための措置を講じること。
③高齢者をはじめ住民の意思を反映できるようにすること。
④高齢者が十分な医療が受けられるよう関係機関に働きかけること。
広域連合議会・シンポ等のお知らせ
●後期高齢者医療広域連合議会報告集会
日時 9月16日(日)
埼玉共済会館402
報告者 広域連合議会議員(さいたま市議)加川義光氏
特別報告
「後期高齢者医療制度のしくみと内容」
川嶋芳男氏(民医連)
●広域議会の開催
日時 11月21日(水) 午後1時30分~
会場 後日連絡
*ぜひ議会の傍聴を
●シンポジウムご案内
日時 10月11日(木)
午後2時~4時
場所 埼玉会館
パネラー 相野谷安孝氏(中央社会保障推進協議会事務局次長)他
波紋(コラム)
台風9号の直撃が心配です。昨日から時折の強い雨が百日紅の花を濡らしています。立春から数えて、二百十日、二百二十日の頃は昔から「厄日」として警戒されてきました。その時期の台風の襲来です。被害の少ないことを願わずにはいられません。結局自然災害でも追い詰められるのは社会的弱者なのですから▼餓死、自殺者まで出している北九州市の生活保護。弱いものいじめも極まれりの感があります。福祉事務所長が公務員の犯罪として刑事告発されたのは当然です▼しかも北九州市には、国から「ヤミの北九州方式」と呼ばれる生活保護削減のモデルが押し付けられ、職員には申請書の交付は月五枚まで、廃止ノルマは年間五件などの数値目標が課されていました。職場にはノルマを達成することに喜びを感じるような雰囲気もつくられていたのでしょう▼北九州市はこの方式を三十年前から実践しています。他人事とは思えません。自分たちの市の生活保護行政についても今一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。