新飯能1587
悪政から住民を守る防波堤に
志位和夫委員長が訴え
8月19日、日本共産党の志位和夫委員長は、さいたま市JR大宮駅西口で5500人の聴衆を前に街頭演説に立ちました。
志位委員長は、参院選で日本共産党に寄せられた支持へのお礼を述べ、国民が自公政治に代わる新しい政治を模索する新しい時代が始まったこと、共産党はこのプロセスを前進させるために奮闘する決意を表明しました。
埼玉県政について、「この4年間『よりまし』になるどころか、福祉切り捨て、憲法改定の公言、歴史をゆがめる教科書の押し付けなど自民党以上に自民党的な県政運営だった」と批判しました。
埼玉県の医師不足は深刻
「現知事は、『埼玉を日本一にする』と言っているが、埼玉県の医師数は、10万人あたり129人。全国平均201人を大幅に下回り、医師・看護師の少なさが日本一というのでは自慢にならない。そのしわ寄せが小児科と産科に集中し、小児救急医療体制は穴だらけ。16の医療圏のうち3つの地域で週に一回しか救急体制がとれていない」と指摘。「医師確保のために、医学生への奨学金制度、女性医師が働きやすい環境整備、埼玉大学への医学部の創設などが重要」と強調しました。
福祉を支えるマンパワーを削減
「現知事は行革日本一を自慢しているが、削るべき大型開発事業のムダ遣いは温存・拡大し、保健所を7ヶ所も減らし、72人の職員を削減した」と批判。健康相談、母子保健などを行う保健師の数は、人口比でダントツに少ない県であることを批判しました。
靖国派にノーを
現知事というのは、「日本会議」という改憲右翼団体と関わりを持っている「靖国」派の政治家だ。私たちが「靖国」派といっているのは、過去の侵略戦争は正しい戦争だった、アジア解放の戦争だったと戦争を正当化する勢力のこと。現知事は「新しい歴史教科書をつくる会」の前副会長を県の教育委員に選任し、「つくる会」の教科書を子どもたちに押しつけようとしました。しかし、この押しつけはすべての地区で採択されず、採用した学校は1つもありませんでした。
「靖国」派は世界でも大破綻し、アメリカの下院本会議で従軍慰安婦問題で日本政府に公式の謝罪を求める厳しい決議があがりました。
「埼玉県民が『靖国』派ノーの審判を下したというニュースを世界に発信しようではありませんか」と訴えました。
市民と関係機関が連携し
850名参加で防災訓練
8月19日、飯能市の防災訓練が精明小学校を会場に行われました。午前7時に、多摩地方を震源とするマグニチュード7・3の地震が発生、飯能市でも火災など多数の災害が発生、ライフライン施設も各所で寸断されたとの想定で行われた訓練は、市職員や地元自治会をはじめ、飯能消防団、市内のライフラインに従事する業者の方など約850人が参加し、災害対策本部の設置、情報収集訓練、炊き出し、初期消火、救出訓練など17項目による訓練が手際よく行われました。
7月16日に発生した中越沖地震は、新潟県や長野県に多大な被害をもたらし、災害弱者といわれるお年よりが亡くなられています。参加者は真剣な面持ちで訓練に取り組んでいました。
市立病院の診療体制を知らせ
外来患者のを増やす努力を
飯能市立病院を良くする会は、7月26日に市長あて要望書(詳報は新飯能1584号)を提出し、本橋副市長と懇談を行いました。
この席上で国際医療センターの医師が非常勤医師として採用の見通しであることが報告されましたが、このたび女性医師の水野先生が着任されました。
懇談の中では、「昨年来飯能市が、広報などを使って、市立病院の入院廃止が決まったかのような報道を繰り返したことから、市立病院が診療をしていないのではないかと誤解している市民や医療関係者も多い。診療内容などを広報で知らせてほしい」と要望しました。8月の広報に掲載されましたが、改めて診療体制や時間をお知らせします。
誰もが安心して受診できる市立病院に
両吾野自治連が要望書を提出
吾野・東吾野自治連は8月9日、この間、11会場で行われた地域懇談会の意見、要望を踏まえて、44名の自治会長連名で飯能市長及び飯能市議会議長に「誰もが安心して受診できる市立病院の体制整備に関する要望書」を提出しました。
この要望書では、①地域医療・市立病院に関する地区懇談会②収益性の確保③医師の確保は病院経営の基本④病院組織⑤自治体病院の理念⑥責任体制⑦トップのリーダーシップ⑧経営者から職員までの改善⑨市の姿勢⑩議会の役割などについて指摘をして、要望しています。
長崎で平和を想う
原水禁世界大会に参加して
「私は、菅間徹事務局長、長嵜平八郎氏と共に大会に参加しました。大会には、非核国政府はじめ、世界の主な反核平和のNGOから多彩な顔ぶれが参加して行われました。核廃絶を求める世論は今や世界の大勢だと痛感しました。とりわけ、我が国の高校生・大学生をはじめとして、多くの若者が参加し、平和の貴さを訴えていたことに感動すると共に、大きな力を与えられました。最後になりましたが、市内のご老人、ボランティア、小学生のみなさんが心をこめて折ってくださった「千羽鶴」二千四百羽を長崎市主催の慰霊平和式典に届けたことをご報告します。共に世界の宝「憲法九条」を守る運動を展開しましょう。
中学校の教科書から「慰安婦」問題が姿を消し、学校で学ぶ機会は閉ざされつつあります。アメリカの下院本会議で「日本政府に公式に謝罪を求める」決議がされ、国際社会の関心が広がっています。大いに学習しようではありませんか。
●長崎での世界大会には、埼玉から250名が参加しました。若者の参加が4割を超えて、若い人がベテランから学び、ベテランが若者から希望と元気をもらう集会となりました。
飯能から参加した鏡味国彦、長嵜平八郎、菅間徹さん3名の大会報告をお聞きください。
波紋(コラム)
どこかとぼけたような味のある大門さんの「花はなぜ美しい」が心に残りました。大門さんは共産党の参議院議員で、飯能に来られた時にご一緒させてもらったことがあります。国会では経済・財政通の論客で「竹中(前金融担当大臣)の首を取る」といってはばからないのに、相手に「いい論戦ができた」と言わしてしまうような不思議な魅力がある人です▼議席が減って、質問時間が短くなることについても「短い時間をどう最大限に使うか、腕の見せどころです。この際、居合抜きやツバメ返しもふくめ、質問の極意を極めてみようかと思います」と、屈託がありません。大門さんならやってくれそうな気がします▼猛暑の中を駆けめぐる吉川さんの姿を重ねて、大門さんは八木重吉の紹介しています。〟花はなぜ美しいか/ひとすじの気持ちで咲いているからだ〝たった二行の詩ですが、この詩を贈ってくれた大門さんの応援歌に、吉川さんも大いに励まされたのではないでしょうか。最後の一行はもちろん「みんなもがんばるから」でした。