新飯能1585
いま、新たによみがえる被爆ピアノの響き
朗読と被爆ピアノコンサート
8月6日は広島、9日は長崎が被爆後62年目の夏を迎えました。
20万人を超える多くの犠牲者を出した原子爆弾の投下は、戦後62年経った今も、その傷が癒えない方々がいます。 広島の原爆慰霊碑には「過ちは繰り返しませぬから」と刻まれていますが、その思いをこめて、8月3日飯能市民会館で「朗読と被爆ピアノコンサート」が開催されました。
6時開場となった舞台には、広島の爆心地から1・8kmの地点で被爆し、ガラスの破片などが刺さった一台のアップライトピアノがおかれ、満席の入場者が開会を待ちました。
安倍晴彦実行委員長のあいさつの後、被爆ピアノを託され、現在、修理や調律を行いながら全国でコンサート活動を続けている、広島の調律師、矢川光則さんがピアノのエピソードや演奏会への思い、また世界中に拡散している核兵器廃絶の願いを語り、朗読とコンサートが始まりました。
ミサコの被爆ピアノ
第1部では、市内に在住のピアニスト田島敦子さんの演奏に合わせて朗読家の飯島晶子さんにより、松谷みよ子著の「それぞれの戦争」・「ミサコの被爆ピアノ」の朗読に聞き入りました。
第2部は、被爆ピアノで田島敦子さん作詞の幻想曲“さくら さくら”など7曲が演奏され、できるだけ部品を交換せずに当時の音を大事に残したいとの思いで修理や調律にあたっているという矢川さんの思いと合わせ、被爆ピアノの奏でる音色は、子ども達からお年寄りまで、心を打ち、聴衆を魅了しました。
先に、米国の広島、長崎への原子爆弾投下について「しょうがないなと思っている。米国を恨むつもりはない」と述べた久間元防衛大臣には、この音色はとどかないのでしょうか。
親子で平和を考えよう
新婦人飯能が平和のつどい
5日、新日本婦人の会飯能支部は富士見公民館で「平和のつどい」を行いました。
支部長の本多芙美枝さんが挨拶、4年前「この子たちの夏」を朗読しようということをきっかけに「親と子で平和について考えよう」とはじまり4回目を迎えたこと。そして、地球上にある3万発の核兵器はなんとしてもなくしたい。阿倍・自公政権が、憲法を変えるための投票法案を強行したけれど、一人一人の思いが大事、憲法9条守ろうの草の根の運動を大きく広げ平和をまもりましょう」と挨拶しました。映画「ナガサキの子馬」、うたごえ、群読「にほんこく憲法」は、前文から9条、10条、11条、12条、19条、24条、25条、99条の条文を、子どもたちも参加して群読しました。子どもも大人も、平和について考える良いひとときをすごしました。
自然を守る大きな運動のなかで
神久山周辺を景観緑地に指定へ
8月3日、飯能市環境審議会が開催されました。今年度の環境審議会は市から景観緑地指定や緑のトラスト保全地の取得の提案、また飯能市環境基本条例(仮称)の制定などがあるため4回の開催が予定されています。 第1回目となった今審議会は神田康夫氏が審議会長になり、景観緑地、トラスト保全地を現地視察しました。 今回、景観緑地の指定予定地は、国道299号沿い広域斎場手前の武蔵丘ショッピングセンター予定地の西側で神久山周辺の山林約34haと隣接する谷津田581㎡です。景観緑地に指定されると土地所有者が良好な環境保全に努めなければなりません。34haの山林は西武鉄道が住宅開発を予定していましたが、天覧山・多峯主山周辺の自然を守る大きな市民運動のなかで開発を断念し、市街化区域から調整区域になっていたものです。
また、隣接する谷津田は身近な自然を体験する場所としての活用が図られる予定です。また、緑のトラスト保全地に新たに取得を行おうとする場所は矢久橋上流の入間川左岸、もと雨だれ荘の東側にあたる場所で965㎡です。自然護岸の残る一体は埼玉県の所得地や既に飯能市が所得をした飯能河原周辺の河岸緑地となっている場所です。今後協議を行い答申が出されます。 現在、市民環境会議で進められている環境基本条例(仮称)の制定などについても今後の課題となります。
児童センター祭に1000人
暑さに負けず大喜び
4日、総合福祉センターで社会福祉協議会主催の児童センター夏まつりが行われました。
今年も小、中、高校生、駿台の学生などボランティアグループ12団体、100名以上の協力で夏のまつりを盛り上げていました。
今年の暑さは相当なもので、空調設備も効かなくなるほど、しかし、子どもたちは汗だくになりながらも、風船プールで、ワーワーキャーキャーとおおよろこび。こままわし、おにぎりやキーホルダーづくり、パネルシアターや桃太郎の劇、わくわく迷路、ミニコンサート、アフリカンドラムコンサート、猿まわしと全館使っての盛りだくさんの内容におおよそ1000人の親子づれが暑さにも負けず楽しんでいました。
山村地域の活性化に
吾野宿で西川まつり
恒例のにしかわ祭(吾野良成会・にしかわ祭実行委員会主催)が8月4日、国道299の旧道(吾野宿)で開催されました。
今年で17回目となる祭は、山村地域の再生・活性化を目的にして会場を西川小学校校庭から国道299の旧道(通称吾野宿)に移して開催されました。
保育所・小学校児童の七夕飾りで飾られたとおりは子どもたちからお年寄りまで大勢の参加者で賑わいました。 坂石町分居囃子で始まり、ジャンケン大会、独楽回し道化師の大道芸、歌謡ショーなど多彩な催しと夜店もいっぱい。締めくくりは大花火。十分に満足した祭になったようです。
県独自の助成求める
広域連合議会開かれる
後期高齢者医療広域連合議会(埼玉県下全ての自治体で構成された広域議会)が7月25日に開催されました。 市議会議員として選出されている日本共産党の加川義光議員(さいたま市議)は、保険料滞納者への資格証明書の発行をしないよう求める請願や保険料の減免を150件を超える請願について採択するよう求めて奮闘しましたが、不採択となりました。しかし、全国33都道府県で電算システムの整備や人件費に助成しているのに対して、埼玉県が一円も出していないことに、川口市長や新座市長も一致して不満を表明。広域連合長(斉藤所沢市長)は、「県に引き続き、要請していく」と答えました。
●後期高齢者医療制度
来年4月から始まる75歳以上の高齢者が加入する医療制度。全ての高齢者が加入し、保険料(平均月額6200円)は年金から天引きされる。
波紋(コラム)
緊急に開かれた夜の会議は不思議に静かなものでした。中国共産党の不当な干渉とたたかいぬく覚悟をもとめられた会議でしたが、帰り道、あの毛沢東の中国共産党とたたかって、はたして勝てるのだろうかという不安が頭をもたげてくるのを抑えることはできませんでした▼宮本願治さんの訃報を聞いて、まず頭に浮かんだのは、自主独立の路線を堅持して、相手がソ連であれ、中国であれ、日本の主権、民族自決権の侵害は絶対に許さないという理論と、確固とした信念が、まだ若かった私たちを大いに励ましてくれたということでした▼長男の太郎さんは遺族を代表しての挨拶で「九十八年の生涯はまことに豪胆で、なにものにもこびず、明治生まれの気骨を示し続けたように思います。大変な愛国者で、父の愛国心のシンボルは富士山で、いつも選挙ポスターの図柄を富士山にすることを主張していたのを覚えております」とのべるのを聞いて、あのポスターがそうだったのかと思いました。日本一の山、日本一の党、その思いを受け継ぐのは私たちです。