新飯能1583号
市立病院問題 住民懇談会に300人
切実な声にどう応えるか
飯能市立病院の今後のあり方について、住民の意見や要望を聞く住民懇談会が、吾野・東吾野地域十一会場で開催され、延べ三一三名が参加しました。市側からは、本橋副市長、合原医院長、清水福祉部長らが出席しました。
どこの会場でも、「入院できなくなったら大変、ぜひ残してほしい」「患者の送迎をやれば市立病院に行く人は多い。ぜひ検討してほしい」「もっと積極的なPRが必要だ」「高齢化した地域で、近くに入院できる市立病院がなくなったら、お年寄りが安心して暮らせないし、若者も住まなくなってしまう」など切実な意見や要望が出されました。
厳しい指摘も
「これまで経営改善を本気でやってきたのか」「医師不足は、わかっていたこと。しっかり手を打ってこなかったことが問題だ。本気で医師確保をしているのか」「市民の為になっているかどうかが問題で、一億五千万円が高いという発想自体がおかしい。市立病院は民間ではないから利益だけを追求するものではない。どのくらいの繰り入れならいいかを議論すべきだ」「経営改善についての責任者が明確でないのではないか」「病院赤字の責任はあなた達にある。市民に押しつけてもらっては困る」など厳しい指摘も出されました。
住民とともに改善・充実に向け努力を
本橋副市長は、住民懇談会で、「出された意見や要望、地域の実情などについて、有識者会議に報告するし、飯能市としてもしっかり考えていきたい」と答弁しているように、病院の縮小・廃止などと言う方向を白紙にして、市民の意見、要望をいかし、充実・強化する方向で、検討を進めるべきではないでしょうか。
今後、四〇〇世帯ほどの意向調査や経営シミュレーションを行うことにしていますが、住民懇談会の意見や要望に添ったものにしていくべきではないでしょうか。
国際医療センター開設で市立病院の役割重要に
市はこれまで、「市立病院の入院を廃止しても、日高市に六〇〇床の国際医療センターが整備されるから大丈夫」などと言ってきましたが、この間、手術をして二週間ほどで退院する患者を市立病院に紹介するケースが増えていると言います。
今後、こうした病院との連携で、充実させることこそ必要になってきています。
埼玉県知事候補に
吉川春子さん
7月6日、記者会見を開き、日本共産党参議院議員の吉川春子さんが、4期24年の議員の経験を生かして、埼玉県知事選挙に無所属として出馬することを表明しました。
●1940年生まれ。3才の時両親の故郷の長野に疎開。中学から東京。北区立田端中学校、都立上野高校、中央大学法学部法律学科卒。1973年埼玉・八潮市議。1983年に参議院比例代表で参議院議員として当選。以後2007年7月まで4期24年。
波紋(コラム)
しばらくぶりの出水が川の大掃除をしてくれたようです。濁りの澄んだ川岸には合歓の花がきれいです。いつまでたってもきれいにならないのが安倍内閣の金銭スキャンダルです。退去後のビルに「事務諸費」を計上していたり、わずかに年間四百五十円の光熱水費を計上していたり、これでは「実に奇怪だ。電気もつけず、水も飲まずに活動していたのか。この政治団体に実態があるのか」と指摘されても当然です▼「この内閣の政治的道義的水準は最低」「こういう内閣が子どもに『規範意識』とか『道徳』を語る資格はない」という志位委員長の言葉に溜飲が下がる思いがした方も多かったのではないでしょうか▼日本共産党の女性新人は県内のお気に入りスポットに「飯能市の顔振峠」をあげていました。茨木のりこの詩にも「顔振峠」があります。自浄作用も失って、国民を馬鹿にした態度をとりつづけている安倍自・公政権の大掃除ができるのは飯能大好きな日本共産党の女性新人です。押し上げるのは私たちです。まだ時間はあります。
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