新飯能1578号
「地域再生計画」の認定
地方交付税削減と一体では・・
6月議会の一般会計補正予算に、飯能市が向こう5年間(平成19年~23年まで)の事業費を確定できる、地域再生法の『地域再生計画』の認定を受け、林道と市道の道路改良工事の5年間の事業総額約26億円の内、約13億円が交付金として入る事になり、今年度分として5261万円が新たに増額補正されました。
市道・林道整備のはんのう再生計画
今回、飯能市が手を挙げたのは、林道と市道の整備について国の交付金を受けようとするもので、申請にあたっての地域再生計画「豊かな自然と地域の魅力が奏でるまち、はんのう再生計画」の中で具体化しています。
今年度は、林道(交付率5年間で30%)では、①原市場ー名栗線、②吾野・花桐線の2路線。市道(交付率5年間で50%)では、①小岩井・浄水場通り線、②原市場・石倉ー唐竹線、③南高麗・上直竹線の3路線。
来年、平成20年は、林道では 北川・正丸線、市道では、①阿須ー小久保線、②大河原ー永田線、③1ー4号線(西中通り線)が予定されています。
なお、この『道整備交付金』をどのように予算化して行くかについては、かなり柔軟です。交付金の性格が、これまでの一年ごとの補助金申請と違って、5年間の複数の事業にかかる事業費を確実に獲得できることとなっていて、交付期間中に事業の変更も申請時の内容と違っても、必要に応じて変更できるとしています。市町村にとっては、これまでの補助金申請より使い勝手がいいものとして歓迎されています。
懸念される地方交付税削減
しかし、国は、必要な事業にかかる市の借金は地方交付税で措置をすることになっていますが、国は、「三位一体」の名のもとに平成16年~18年まで3年間で集中的に地方交付税を削減しました。『道整備交付金』が市に歓迎される一方で、地方交付税を削減したのでは、結局、地方財政の圧迫につながることが懸念されます。
中央公民館前交差
補助信号の改善へ
川寺上野線が供用開始になって、3ヶ月になりますが、「公民館前交差点で名栗方面から交差点に入る車が、信号を見誤って河原町から上がって来る車と接触しそうになる」と苦情が多く出されていることから、補助信号を真正面に設置する対策を講じる事になりました。
保守・公明・民主が
消費税増税反対の意見書に反対
政府の今年の「骨太の方針」は、参議院選挙を意識して、消費税引き上げ問題を「素通り」した形となりました。
7月の参議院選挙の結果が、今秋に予定される消費税増税を含む税制改革論議の鍵を握ります。
日本共産党飯能市議団は、6月市議会に消費税の増税に反対する意見書(他に年金問題の解決、偽装請負根絶、後期高齢者医療制度の改善、集団的自衛権の懇談会の中止など5本)を国に上げるよう求め、提案しました。しかし、保守会派、公明、民主の反対で提出することができませんでした。
保守会派は消費税増税は必要。公明党は、「まだ提案されているわけではないから意見書を出す必要はない」。民主党は、「引き上げはやむを得ない。むしろ引き上げの時期を延ばしすぎている」などとして、わが党が提出した意見書案に反対しました。
参議院選挙で増税政党に厳しい審判をくださないかぎり、消費税増税に『待った』をかけることはできません。
見区画整理の直しは
住民の立場で十分な協議を
滝沢おさむ市議の一般質問
昨年より区画整理の見直しを行なっていましたが3月下旬に県から「現状を重視した事業計画策定の指針(案)」が示されました。現在、この指針に沿って、見直し作業が進められています。事業変更にあたっての考え方、今後の事業計画について質問しました。
滝沢市議 区画整理事業で住民が望んでいたことは、下水道、狭隘道路、公園などの整備により、現状の住環境が向上することであり、碁盤の目のような整備は住民の希望と大きく食い違っていたのではないか、今までの計画については、どの様に考えてますか。
建設部長 現在まで、公共施設の整備改善と利便性が高く、整然とした街並を目標に事業を進めて来ました、しかし、結果的に建物移転が多く、事業費の関係もあり、長期化を招いてきたと考えています。
移転戸数や事業期間はどの様に変わるのか
滝沢 今回示されている内容は、事業範囲の縮小は認めないが、民間開発等により最低限必要な整備が確保されている区域などは事業から除外する。住宅地であれば4mの幅員でよいこと、袋地状道路も一定条件で認め、現況の道路網を生かして整備が出来るものとなっています。今後の計画では家屋移転の減少や事業期間の短縮については、どの様に見込んでいますか。
建設部長 建物移転の戸数や事業期間については、現在、県の担当と協議をしています。ここまで大幅な見直しの実例が過去にないことから協議に時間がかかっていますので現在はまだ示す事ができません。
滝沢 岩沢南部については8月を目途に説明会の開催を予定していますが、具体的なプランが示せますか。
建設部長 今後、市の方針を出し、審議会に事業費や期間、移転戸数などを示しお諮りし、その後、説明会で示して行きたいと考えていいます。
住民要望が生きる見直しに
滝沢 説明会後にはアンケートの計画もあるようですが、大幅な計画変更が行われる中で住民との意思疎通、合意形成が十分になされながら事業が行なわれなければなりません、住民意見・要望をどのように汲んで行くのでしょうか。
建設部長 これだけ大きな変更ですので、全権利者に説明できる様に、地区を分割し説明する方法などを考えています。また、他にも市の考え方にたいして、地権者の意向を聞く機会を設けて行きたいと考えています。
正規52名・臨時50名
保育所の異常な職員配置
山田とし子市議の一般質問
山田 子どもたちが生き生きと心豊かに育つには、自然環境や家庭環境はもちろん、豊かな保育環境の中でこそ、子どもの利益は守られ発達を保障することができる。保育所の果たす役割は大きい。
「子育てするなら飯能で」という市長の言葉にふさわしい保育環境を整えるべきである。しかし、他市と比べ、職員配置でも処遇面でも飯能市は異常である。保育士102名のうち(所長、主任は別)正規が52名、臨時が50名。他市では臨時の一人担任はあり得ないと言うが飯能市は6人、二人とも臨時が6クラス12人、合計18名。特に3歳児までの低年齢児に臨時を多く配置しているのは問題である。
なぜこんな事になったのか?退職に対し臨時雇用で対応し安上がりの保育を行ってきたからである。
臨時職員の処遇改善を
今年度からようやく担任手当(一日250円)がつくようになったが、二人が臨時の場合、手当ては一名だけであり、差をつけるのは問題。臨時は何年たっても賃金は上がらず一時金もない。市は保育の仕事には専門性を求めるが、それに見合う処遇はしない。行政がこういう立場でいいのか?正規職員として雇用し、早急な処遇の改善が必要ではないか。
市長 子育て支援は重要施策であり、今までは保育・学童など保育に欠ける子どもを中心にしてきたが、ファミリーサポート支援事業、2ヶ月児相談事業、名栗小トレーニングキャンプ、こども応援隊(原市場)など、すべての子どもを対象にあそびを豊かに体験させたい。
福祉部長 本市がそれほど低い水準ではないと思っている。意欲を引き出すには有効な手段とは思うが(処遇改善が)臨時は一般の事務職員もおり、それらを含めて担当課と検討していく。
川寺上野線の第一保育所前に信号機を
山田 以前にも「文教地域であり危険」と取り上げたが、自治会や近隣住民からも信号機の設置を求める声が出されている。近所の話でも、一小体育館脇で一時停止するが、見えにくく前に出て「ニアミス」。事故が起きてからでは遅い。住民の命を守り安全を確保するのが行政の役割。信号機の設置を強く求めるが。
市民生活部長 幼稚園、保育所、小学校が隣接する場であり、今後、警察とも相談して安全対策を考えていく。
波紋(コラム)
梅雨入り宣言があったのに雨が降らないと怒っている人がいます。「あの雲が落とした雨にぬれている」(山頭火)。そんな気分にひたってみたいのに、今日も朝から夏の日差しなんて信じられません▼政治のことについては普段あまり意見を言わない人が怒っています。「消えた年金」問題で、国民の批判が冷めるのをねらって会期を延長することについてです。有権者を馬鹿にしているというのです。自分のチームが負けているからと、九回までの野球のルールを勝手に延長してしまっていいのかというのです。どうも自民党と公明党のコンビがいけないようですねと説明がいりません▼志位委員長も「かたや侵略戦争を反省しない、かたや言論妨害を反省しない、これ以上悪いコンビは考えつかないぐらいの”最悪コンビ”」と言っています。有権者も正体を見抜きはじめています。自民党と変わりない民主党も頼りにならないことも。帰り際に「確かな野党が必要です」あれはいいよと言ってくれました。そう「今こそ」がんばりどきなんです。