新飯能1576号
生活できない!
住民税の納付書にビックリ
この間、「格差社会」をマスコミが取り上げ、市民の大きな関心事になっています。
「格差拡大」の原因は、高額所得者や大企業への減税を強める一方で、庶民へは雇用の破壊、年金・医療・介護など社会保障費の削減と庶民増税が押しつけられているからで、こんなことをしていては「格差と貧困」は、ますます広がる一方です。
6月はじめに平成19年度の市・県民税の納税通知書が各家庭に送られ、「なんだこりゃ!」「間違いじゃないの」「ショックで働く気力がなくなった」など、怒りの声が寄せられています。
増税の実態Yさんの場合
Yさんは70才年金生活、夫婦2人で年間約300万円の年金収入で生活しています。
Yさんは「説明書には、『19年度から税源移譲により所得税がへり、その分住民税がふえる』とあって我が家の場合は前年比82%の増税である。しかし、前々年比では14・6倍と信じられないような大増税。また、減るはずの平成18年度の源泉徴収は、約5・5万円。さらに19年度は、定率減税が全廃され、老年者非課税措置が徐々に廃止される。一方、来年20年からの「後期高齢者医療制度」では、保険料が年金から天引きされる。 介護保険料と両方では、月額1万円にもなるらしい。入るものが減って出るものばかりが増えたのでは、必然的に人間らしい暮らしなど到底できるものではない」と話しています。
市民要求かかげて
日本共産党議員団の一般質問
滝沢おさむ
6月13日(水)10~
●区画整理問題=見直し案について。都市計画道路について。雨水排水、未舗装道路、老朽化道路について。岩沢南部地区の下水道、岩沢北部地区の下水道について。●放課後児童プランについて。学童クラブについて。大規模学童クラブ解消に向けて。双柳学童クラブの状況について
●教育再生会議第二次報告について●南小畦川の市の改修について
山田とし子
6月13日(水)13~
●飯能市の保育について
●こどもの医療費無料化の年齢拡大を●障害者医療費の窓口払いをなくすこと●震災時のトイレ対策にマンホール上に設置できる簡易トイレを●ひとりぐらしの高齢者や障害者の状況把握と情報提供は?●川寺上野線の第一保育所前に信号機の設置を
新井たくみ
6月14日(木)10~
●市長・教育長の歴史・憲法認識について●憲法改定に向けた動きと自治体の姿勢について●今後の市立病院の検討報告について●給食等検討委員会報告について
金子としえ
6月14日(木)14~
●「消えた年金」問題、社会保険庁解体でうやむやにするのは許されない。市長の見解と飯能市の対応について●山手町用地土地利用計画について●責任共有制度と自治体融資の拡充について●西武鉄道からの負担金の使途について●主要地方道飯能下名栗線、永田地域・バイゴー付近に押しボタン式信号機の設置を
飯能で3番目、職場で初めて
新電元に職場9条の会を結成
国民投票法が強行され、改憲の動きが強まる中、日本を「戦争する国」に変えないために、「憲法9条みんなで守ろう!」と「新電元・9条の会」が5日、一丁目クラブで20名の参加で発足総会を行いました。
飯能には、「九条の会・飯能」「奥むさし文化9条の会」が活動していますが、職場にできた「9条の会」は初めてです。
1部の総会は、野口和友さんの司会で始まり、「九条の会・飯能」の事務局長の杉田実さんから連帯の挨拶があり、代表委員の石関正春さんが、2004年6月、9名の著名人による9条の会のアピールが発表されてから、職場に作ろうと6名の呼びかけ人が中心になり学習会などを重ねてきて今回の発足に至った経過と、今後の会の運営、申し合わせ事項、財政などについての報告がありました。
憲法9条改悪を阻止するためにあらゆる行動をして行く。会の行事の計画やニュースの発行、財政は賛同者の募金でまかなうとしています。
●当面の行動
8月3日朗読とピアノコンサートの夕べ
(市民会館小ホール)
絵本「ミサコの被爆ピアノ」の朗読と被爆ピアノ演奏
2部では「日本国憲法の諸原則を“自分のものとして”まもりぬこう!!
とくに、第九条・平和主義を」と題して、平和国際教育研究会会長の森田敏男さんの記念講演がありました。
無言館に「高麗峠」の絵
奥武蔵文化9条の会が平和ドライブ
奥武蔵文化9条の会は25日、松代・大本営跡、山本宣治顕彰碑、無言館の見学を中心として「平和ドライブ」を乗用車2台で行い、11名が参加しました。
松代・大本営跡では、研究者で追悼碑を守る会事務局長の原山さんの一時間半にわたる説明と案内を受け、どういう立地条件で松代が選ばれたか、朝鮮人の強制労働の実態、権力のねらいなどを理解することができました。
無言館での2枚の「高麗峠」の絵は、この画学生と奥武蔵を結んでいることに、思わず涙をし、山本宣治の顕彰碑の前では、78年前、暗黒時代に正義を貫いた山本宣治の「生きざま」に想いを寄せ、地域での憲法9条を守る闘いに、「草の根から頑張る」決意を改めて固め合いました。
片道200キロの日帰りは少し強行日程でしたが、信州そばを食べ、足湯につかり、古寺を散策し、「良かった。楽しかった」の一言でうれしい企画になりました。
奥武蔵文化9条の会 佐藤 弘
立憲主義を
否定する改憲論 (2)
日本国憲法とくに九条は時代にあわなくなっている、どこの国でも憲法改正をしているではないかと改憲論者は言います。しかし、奴隷制を暗に認めているような条文を無効にしたり、女性の参政権を認める条文を加えるというように、立憲主義の精神にのっとったものに修正したり、立憲主義の原理にもっとしっかりと根をおろした憲法に変えようとした改憲の例はありますが、およそ近代国家で立憲主義の原理そのものから離反するような改憲を企てた国はありません。それは、その国が民主主義の国であることを否定するにひとしいことだからです。
ところが、いま私たちの周囲では、「戦後レジーム(体制)からの脱却」という安倍首相のスローガンにかっさいして、立憲民主主義の歴史と意味をわきまえずに「改憲」を言いつのる人たちが大手をふるっています。日本のなかでしか口にしえないようなひとりよがりの言説が横行しているのです。このまま「改憲」への動きが推し進められれば、日本はふたたび国際社会での信頼を失わざるをえなくなるでしょう。
日本をむかしのような力ずくの軍事国家にさせないためには、憲法のもつ意義についての理解を一層深め広げていくことが必要です。「改憲」の口車に乗せられたり、だましの手口にはめられたりしないようにすることは、私たち自身に対してだけでなく子や孫の時代に対して私たちが負わなければならない重大な責任です。(池田貞夫)
波紋(コラム)
勇気ある内部告発です。記者会見で志位委員長は情報提供者の意図について「こんなことは許されてはならないことだということで、告発していだきたい」ということが本人からあったことを明らかにしています。自衛隊という軍隊が、政府・自衛隊の活動が市民や政党の活動を監視していたのです▼自衛隊のイラク派兵に反対する活動だけではありません。「医療費負担増の凍結・見直し」「年金改悪反対」「消費税増税反対」「国民春闘」などの運動、「小林多喜二展」のとりくみなど、普通の国民の活動や運動を自衛隊が日常業務として実施していたのです▼志位委員長は自衛隊がこうした活動をおこなっている狙いを「平素から国民を監視下において、いざというときに弾圧や抑圧をおこなうことにあるのではないか」といっています。武力集団である自衛隊が政府の政策や自衛隊の活動に批判的な市民や政党の活動を監視しているのかと思うとぞっとします。安倍内閣の「美しい国づくり」の恐ろしい実態がまたひとつ明らかになりました。