新飯能1574号
平和の大切さ語った
第5回・新婦人まつり
新日本婦人の会飯能支部は9日、富士見公民館で、第5回の“新婦人まつり”を行い、親子で約100名が参加し、楽しい一日を過ごしました。
支部長の本多芙美枝さんの開会あいさつの後、はっぴ姿の子どもたちによるキッズソーランのオープニングで始まり、文部科学大臣賞を受賞した「ぐるんぱ」の公演。エプロンシアターや人形劇は子どもたちだけでなく大人も引き込まれてしまいました。
一本の鉛筆
特に、美空ひばりさんの「一本の鉛筆」のパネルシアターは感動をあたえました。
「一本の鉛筆」の曲は第一回広島平和音楽祭で美空ひばりさんが歌った曲で、そのとき実行委員長を務めた作曲家の古賀政男さんが美空ひばりさんのために作った曲と言うことです。
♪あなたに聞いてもらいたい あなたに読んでもらいたい あたたに歌ってもらいたい あなたに信じてもらいたい 一本の鉛筆があれば 私はあなたへの愛を書く 一本の鉛筆があれば 戦争はいやだと私は書く・・・一枚のザラ紙があれば あなたをかえしてと私は書く・・・一本の鉛筆があれば八月六日の朝と書く 一本の鉛筆があれば 人間のいのちと私は書く・・。 会場がシーンと静まりました。
子どもたちと憲法を朗読
午後は、元気な太鼓小組の演奏で始まり、傘踊り、親子リズムの実技、玉すだれ、朗読小組の早口言葉、若いお母さんたちの「子どもの伝える日本国憲法」には子どもも朗読に参加。憲法の大切さを子どもたちにしっかりとつなげている新婦人の姿が伺えました。
会場にはレザークラフト・絵手紙・ちぎり絵・写真・書道・着物のリフォームなどそれぞれの小組の皆さんが作った作品が沢山展示され、お抹茶・ケーキ・コーヒーコーナーもあり、出し物の合間に楽しんでいました。わだつみ班では、30年間の旅行の写真には歴史を感じる展示物でした。
調理室が消える
小規模校の統合を報告
学校等給食検討委員会がこのほど検討報告書をまとめました。この検討委員会は、学校、保育所などの関係職員で構成され、①自校直営での業務委託化②全面委託③施設の統廃合④共同調理場の新設などについて検討しました。
検討会は、退職調理員の補充採用をしてこなかったため、平成20年から正規職員を各校・各保育所に一名配置できなくなること。山間部の小規模校は児童生徒一人当たりの経費が1500円以上と高額であること。調理員一人当たりの調理食数が大規模校に比べ少ないことなどを問題にし、次のように報告しています。
検討会報告
「小規模校については、自校方式と同様の給食が提供できる範囲で施設を統合し、給食に係る経費削減と給食調理員の負担の公平化を図る」として、
平成21年度から順次、学校の給食調理を統廃合する。吾野4校(東吾小、吾小、西川小、吾中)の給食室を統合し、西川小で調理を行い各校に配送する。南高麗2校(南高麗小・中)については、南高麗小学校で調理し、南高麗中学校に配送する。精明2校(精明小、双柳小)については、双柳小学校で調理し、精明小学校に配送する。飯能第二小学校については、原市場小学校で調理し、配送する。このように、「10校の給食調理室の統廃合を行い、退職不補充による正規職員1名配置の困難化の解消及び給食に係る経費の削減を図るものとする。また、将来、新たに退職不補充が進んだ際は、委託方式を取り入れるなど新たに検討し、児童生徒園児に安全で美味しい給食を提供していくものとする」などとしています。
退職調理員を採用してこなかったために、正規職員が配置できなくなるのは当然で、日本共産党が議会で何度も指摘してきたことです。議会答弁では、「職員採用も含めて検討する」としていたのに、不補充を前提に経費問題を中心に議論してきたことは問題です。
憲法・増税・格差問題など
あやべ澄子予定候補の力強い訴え街に
日本共産党埼玉選挙区のあやべ澄子予定候補は19日、金子敏江・山田利子・新井巧市議ともに飯能市内各所で街頭から訴えを行いました。
マイクを握ったあやべ澄子さんは、自民・公明が強行した改憲手続き法案の問題点を指摘し、安倍内閣が狙う憲法9条改悪を批判しました。
あやべさんは、イラクに派遣された自衛隊員の言葉を紹介し、「自衛隊はアメリカと違う。憲法9条があるからイラク国民に武器を向けるようなことはないと話して理解してもらった」と。しかし、「靖国派など戦争の誤りを認めず、反省のない勢力が9条を変えようとしている」と安倍内閣の危険性を指摘しました。
増税問題では、6月からの住民税大増税にふれ、あるお年寄りが、「葬式代として貯めておいたお金まで取り崩さなければならない」という悲痛な声を紹介し、「庶民に大増税、大企業・大金持ちには1・7兆円もの減税をしている」と逆立ち税制を批判しました。
格差と貧困の問題では、アパートが借りられずネットカフェ難民と言われる若者がいることを紹介し、「不安定雇用を生み出した自民・公明の労働者派遣法の改悪に民主党も賛成してきた。自分がしてきたことには口をつぐみ、反省がない党ではいくら格差是正を叫んでも信用できないのではないか」と批判しました。
自転車で通りがかった青年は、「憲法9条は絶対に守ってください。応援しています」と声をかけていきました。
自校給食はおいしい
市議会議員が給食の試食
23日、給食の試食会が第一中学校で行われ、山田、新井、滝沢市議など11名の議員が参加しました。当日のメニューは、ご飯・豆腐入りビビンバ・わかめスープ・ジューシーフルーツ・牛乳で、それぞれ担当に分かれて盛りつけ、食事をしました。 栄養士さんは、食材はできだけ県内産にこだわり安全性に考慮し、暖かいものは暖かいうちに、冷たいものは冷たくをモットーに調理に気を配っているとの事、自校調理方式の大切さが表れていました。成人には少しカロリーが高めとの事でしたが全て食べきりました。
信用保証制度「見直し」が、融資の後退につながっては大変!
県商団連が金融問題の学習会開催
23日、伊奈町研修センターでの学習会には、埼玉県信用保証協会の幹部職員から一時間半にわたって制度の解説や保証協会のPR、自治体での積極的な取り組みを期待する講演がありました。
「見直し」の内容は、今年10月から、これまでの保証協会による100%保証(保証付き融資が焦げついた場合、損失全額を保証協会が穴埋めする)が80%保証(部分保証)へと縮小され、縮小した20%分を金融機関の負担にするというものです。
貸し手の銀行側がリスクを請け負うとなると、中小零細企業に対して利率を上げたり、きびしくなるのではないかという声が出されています。
このような部分保証制度の導入は、政府の金融政策の根幹にかかわる大改悪です。公的な信用保証制度を利用している中小企業は、全国の4割、165万社にのぼり、事業主や小法人のほとんどが利用しており、まさに小規模事業者の資金繰りをささえ、長引く不況をのりきる「命綱」となっていて、飯能市でも、小口融資の貸し付け件数は増えています。平成16年と18年との比較では、一般小口融資では、37件・1億7370万円が、55件・2億8660万円に、特別小口融資では、22件・8420万円が31件・1億3270万円です。こうした市町村融資を後退させることのないよう、市の積極的な姿勢が求められます。
また、「多重債務者」の救済に取り組む飯能民主商工会内「清流道場」の道場長・大沢明氏から、埼玉県下でも屈指の「多重債務者」の駆け込み寺となって、生き生きと取り組まれていることが報告されました。
大規模学童は分割が必要
飯能市学童クラブが総会
5月20日、飯能市学童クラブの会総会が福祉センターで開催され、滝沢修議員が参加しました。 いま市民生活が厳しさを増す中で、共働き家庭や一人親家庭が増えており、放課後の子ども達が安心して過ごせる場所が求められています。飯能市の学童クラブも利用者が増加し、学童クラブの会に加盟している6クラブだけでも400名を超える利用者がいます。
石田会長は、あいさつで「行政が施策の重点課題とし、『放課後児童対策事業』を認識するようになってきたが、補助金の効率化の名目で『放課後子どもプラン』により、文科省の全児童対策事業と厚労省の放課後児童対策事業の補助金を一本化し学童がなくなってしまった自治体もある」と放課後児童クラブの厳しい現状を語り、国の示している、2年後の大規模学童補助金の打ち切りについても「子どもたちの安全のために、大規模学童の分割を自治体に求めて行きたい」と話していました。
児童クラブは、子どもたちが、安全に放課後を過ごせ、父母も安心して働ける場所として欠かせない場所になっています。市としても、十分に責任を持って対処することが求められます。
波紋(コラム)
最近、「メタボリックシンドローム」という言葉を耳にします。高血圧、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した病気ではなく、内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因。内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を『メタボリックシンドローム』といい治療の対象にするといいます▼医療費削減の一環として予防に力を入れていく。これが最近の方向のようです。もう一つ医療費を減らすために考えられているのが、入院ベッドを減らし、公立病院を減らすのだといいます。全国に現在38万床ある『長期療養者のためのベッド』を、半分以下の15万床まで削減する方針を打ち出しています。それにより、退院を余儀なくされる『医療難民』が2万人。在宅や施設での受け入れすら困難な『介護難民』が4万人とのこと▼日高市に埼玉医大の国際医療センターがオープンしたことで、いつでも誰でも入院できる病院であるかのように考え、「市立病院がなくなっても、大丈夫」などと言っているとしたら大変なことです。