新飯能1572号
飯能テレビが
東電の施設利用でエリア拡大
「2011年7月、全てのアナログによるテレビ放送は中止され、地上波デジタル放送へ切り替えになる」と政府広報やマスメディアが伝えていますが、インフラ整備や放送機材に多額の費用がかかるほか、テレビの買い換えなど新たな負担が発生することから、2011年の実施は不可能ではないかとの多くの見方もあります。
難視聴地域ではさらに負担が
現在、飯能市は山間地や高圧送電線による電波障害で、多くの難視聴区域があり、26ヶ所でNHKによる共同受信施設、4ヶ所が東京電力送電線障害対策施設を利用、NHKのミニサテライト局も3ヶ所あります。NHKの共同受信施設は地元の組合との話し合いにより、今後、順次対応がはかられるとの事ですが新たな負担も。東京電力の送電線障害については、地上デジタル化により電波障害そのものが無くなり不要になります。しかし、いずれも山間地のため施設が廃止されるとテレビ放送の受信が困難となるため、対策が求められていました。この問題を解消するため、今年度よりテレビ飯能が東電の施設の有償譲渡を受け整備を始める事になり、今年度は原市場、小岩井の一部の地域が対象となりました。整備により地上デジタル放送化の対応やテレビ飯能の視聴が可能になるほかプロバイダーとした高速インターネットの加入が出来るようになります。しかし、加入料金や利用料の負担が増えることになります。対象地域は南高麗や東吾野地区もありますが、今後の整備については未定となっています。
憲法改悪・貧困と格差に反撃を
飯能日高地区メーデー開かれる
「憲法改悪反対!」「貧困と格差をなくせ!」「市立病院の縮小反対!」などをかかげ、飯能日高地区メーデーが、5月1日、原町の八幡神社を会場に開催されました。
杉田実飯能日高地労連議長は、「憲法を変える手続き法案が重大な局面にきている。国民投票法案を廃案にするまで頑張ろう。この間、飯能市立病院の縮小問題にも取り組む中で、市の変化を作りだしている。今日のメーデーの成功をバネにたたかいを大きく発展させよう」と呼びかけました。
来賓として、日本共産党市議団の滝沢修市議は、「憲法9条とともに、憲法25条の生存権が脅かされている。貧困と格差をなくすためにともに頑張ろう」と訴えました。
決意表明として、福祉保育労かわせみ分会で施設利用者の女性は、「障害者自立支援法によって負担が大幅に増え、通所日数を減らしている。負担を少なくしてほしい」と訴えました。
集会後に、「憲法9条改悪反対」「自衛隊はイラクから撤退せよ」「市立病院の入院施設を守ろう」などとシュプレヒコールを上げながらデモ行進を行いました。
憲法守れ!国民投票法案を廃案に!
議員団と党支部が街頭宣伝
憲法改悪の手続き法案が重大な局面にあるなかで、日本共産党飯能市議団と党支部は、憲法記念日に市内各所で街頭宣伝を行いました。
飯能駅北口では、午後一時間にわたってリレーで訴えを行いました。
最低投票率の定めない
マイクを握った新井巧市委員長は、「市町村合併問題などでの住民投票が行われているが、どこでも五〇%以上の最低投票率を定めてある。しかし、現在、審議されている国民投票法案は、最低投票率の定めがなく、3割、4割という低い投票率でも過半数で国の基本中の基本の憲法が変えられるという大変な問題に批判の声が大きくなっている。自民・公明はハードルを下げて、なにが何でも憲法を変えるというのが狙い。憲法改悪の真の狙いは9条を変えて、アメリカと一体となって海外で戦争ができるようにすることである。イラク戦争は4年たっても依然として泥沼状態で、紛争の解決は、武力や戦争で解決できないことを証明している。憲法9条を生かしていくことこそ重要だ。力を合わせて国民投票法案を廃案にしよう」と呼びかけました。
鈴木茂三さんは、「日本共産党は結党以来、命がけで戦争に反対してきた党として、憲法9条を守るために全力をあげる」と決意を述べました。
「頑張って!」と声をかけていく市民や車から手を振って声援を送る若者など大きな反応がありました。
環境問題など活発な意見、要望
南高麗地域 市長ほっとミーティング
4月27日、南高麗公民館で開催された「市長ほっとミーティング」では、参加者から活発な意見や要望がだされました。 市長から南高麗地域に密着した問題として、南高麗診療所の医師確保が見通しがついたこと。2011年地上デジタル化をむかえるにあたって、ケーブルテレビが事業を行うことになったこと。飯能市の第二の企業誘致の指定地として、第四次総合振興計画に南高麗地域を盛り込み、上畑地区で話し合いをもっていること。県道・富岡ー入間線、岩淵交差点(ガソリンスタンド側)の右折帯が今年中には整備される見通しであること。以前、悪徳業者によって、苅生地区の山林に大量の土砂が運ばれ、環境保全条例の規制の強化が求められていたが、より強制力のあるものに改正したいことなどが話されました。
どれもこの間、地元から出されていた切実な問題で、議会でも取り上げられてきました。
参加者からは活発な意見が出されました。①ツーデーマーチのコース、苅生・榎木坂峠に落ち葉がいっぱいですべるとあぶない。②自治会で七国峠のジャリを年二回水切りしている。一度見に来てほしい。③自治会館、市営住宅水洗化はできないのか。④イノシシなど動物の駆除はどの程度やっているのか。⑤南高麗小学校区に学童保育所を設置してほしい。⑥民有地に事業所のゴミが捨てられ困っている。個人のゴミならともかく事業所のゴミなので市が対応してほしい。⑦河川清掃への補助金がカットされたが住民同士の大切な親睦に要する経費なので増額してほしい。⑧不在地主の山の管理がされていないので、草刈りなど市として指導してほしい。⑨地上デジタル化の件で、インターネットをやっている人はいいが、ただテレビを見るだけの人には負担増だけ。市の助成策はないのか。などたくさんの要望が出されました。
リピーターも多く
700人が参加したお散歩マーケット
恒例となった「お散歩マーケット」が5月5日南高麗の上直竹上分(黒指・細田)地区で行われました。
「お散歩マーケット」は飯能市のエコツーリズム推進室の後援を受けたエコツアーのひとつで運営は上分地区の「お散歩マーケット実行委員会」が行っています。自主的に参加した17軒の家が手作りの食事や、取れたての旬の山菜をそれぞれの家の軒先などに並べ、参加者はこれらの家々を回りながら食事をしたり思い思いの品物を購入すると言う地域ぐるみの手作りイベントです。同時に「スタンプめぐり」も行われ、形も色もまちまちなスタンプを全て押した人には完歩賞として手作りペンダント・廃油石鹸・ハンカチセットなどの賞品が用意され、汗をふきふきたどり着いた受付でそれぞれ賞品を選んでいました。
当日は、晴天にもめぐまれ、つつじ、藤、アヤメなどが咲き乱れる山里に臨時バスも増便され、受付で参加費を支払った方だけでも700人の人が参加されたそうです。
回を重ねるごとにリピーターも多いようで「もう何回もお邪魔しています。主催する地区の方は大変でしょうが、今後もぜひ続けて頂きたい」と、都内から参加した女性のグループの一人は話しておりました。
当日の様子は、上分のホームページでもご覧頂けます。http://kamibun.qp.land.to/
波紋(コラム)
先週の合併号の日曜版で、俳優の三国連太郎さんが9条の伝言という記事で、「僕には小5の孫がいまして、これがなかなかかわいいんです。『この子がまた戦争の犠牲者になるのでは』とそればかり考えます。怖いんです。孫の将来が」と話していました。三国さんは、徴兵検査が怖くて16歳から20まで日本列島や朝鮮を逃げ回っていましたが、特高警察に捕まり、意思に反して侵略戦争に加わらざるを得なかったのです▼詩人茨木のり子さん個人のたたかいー金子光晴の詩と真実ー」には、金子夫妻が息子を応接間に閉じこめて生松葉でいぶしたり、びしょびしょの雨のなかにはだかで立たせたりして病気にして、徴兵を免れさせる記述があります。息子を人殺しに出すよりはいいのだと、自分にいいきかせて▼多くの人の平和への思いを刻んで60年、日本国憲法の平和の歴史は、大日本帝国憲法の歴史をその長さにおいてもうわまわり、その輝きを増しています。「憲法9条は絶対に守り抜かなきゃなりません」と三国さん。励まされる一言です。
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