新飯能1769号
庶民大増税が国保・低所得者を襲う
小泉内閣が連続してすすめてきた公的年金控除の縮小、老年者控除の廃止、配偶者特別控除の廃止、住民税非課税限度額の廃止、定率減税の縮小・廃止など大増税によって、格差と貧困が一層深刻になっています。
軽減対象が減少
3月定例市議会の一般会計補正予算で国民健康保険基盤安定事業費の県負担金が272万円減額補正されました。
この事業は、低所得者の国保税の軽減対策ですが、老年者控除の廃止や定率減税縮小などによる増税で、見かけ上所得が増えた形となって、軽減対象が減少したためです。
グラフに見るように所得が33万円以下の六割軽減世帯は、当初予算では4200世帯・6300人でしたが、年度末では3673世帯・517五人に減少しました。同様に、四割軽減世帯は580世帯・1620人から510世帯・1320人になっています。
求められる低所得者対策
庶民増税によって、医療や介護保険、保育料など、低所得者に負担増が押し寄せており、今後、自治体として独自の施策が求められます。
六割、四割軽減とは
収入が少ない方の国保税は、① 前年中の合計所得金額が33万円以下の世帯 均等割額、平等割額を6割軽減 ② 前年中の合計所得金額が33万円を超え、33万円と被保険者(世帯主を除く)1人につき24万5千円を加算した金額以下の世帯 均等割額、平等割額を4割軽減
少子化で新入生減る
小・中学校で入学式
飯能市立小学校14校、中学校8校で9日、一斉に入学式が行われ、小学校647人、中学校817人の新一年生が式に臨みました。
お父さんやお母さんらに手を引かれて、チョット緊張気味、でもうれしそうな笑顔が輝いていました。
今年度、市内の小学校新一年生は昨年度より38人少ない647人。少子化の影響などで、毎年減少し続け、平成16年度より78人下回り、このまま推移すると5年後に小学校に入学する小学1年生は、528人(現一歳児数)になると予想されています。
県議選 - 市立病院入院廃止問題も争点に
埼玉県議選が8日投・開票され、新人無所属の和田浩氏が当選しました。選挙は、自民公認候補と保守系無所属との一騎打ちで明確な争点はないなかでの選挙でした。
市立病院をよくする会は、「市立病院の入院廃止問題」や「地域医療に果たす県の役割」等について公開質問を行いました。(文化新聞に全文掲載)中村氏は、「有識者会議の検討を見守る」と自分の考えを明確するのをさけたのに対して、和田氏は、「反対」を明確に表明。和田氏を取り巻く10人の保守系市議や応援者も「市立病院の縮小に反対する和田さんをよろしく」などと支持をお願いしたといいます。
市立病院をよくする会は、特定候補の支援はしませんでしたが、「市立病院の入院廃止問題」が一つの争点になりました。和田氏が「入院廃止反対」を公約した以上、応援した議員も含めて、市立病院の入院を廃止しない立場で、奮闘することが求められます。
波紋(コラム)
ブーメランという遊具があります。空高く投げても戻ってくる。上手な人は動かないでキャッチします。私も依然子どもと遊んだことがありましたがこのところ目にすることはありません▼最近、「ブーメラン現象」という言葉を新聞で見ました。民主党は「ブーメラン」。光熱水費・事務所費問題、年金未納問題、メール問題でも自民を追及するといつも自分に戻って来るというものです。なるほど上手い表現だなーと感心してしまいます▼数日前に、公明新聞を見ましたら、「ウソ・デマは民主主義の敵」というのがあり、共産党の「増税戦犯」デマに厳しい審判を・・・というのがありました。「増税戦犯」と言う言葉は04年12月16日の東京新聞に載っています。「定率減税廃止は公明党が言い出した話だろう」と片山虎之助参院幹事長は机をたたいたという記事の中に。03年の総選挙届出ビラには「年金の財源は定率減税の廃止で」と漫画で掲載。共産党にウソ・デマという的外れの「ブーメラン」ですが、すぐ公明党に跳ね返えります。
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