新飯能1561号
入間基地へのPAC3配備
200人が反対集会
航空自衛隊入間基地(狭山市など)に、新型ミサイルのPAC3の配備が計画されていることに対し10日、配備反対集会が狭山市役所芝生広場で開かれ、200人が参加しました。入間基地周辺5市の平和団体でつくる実行委員会が主催。市役所から西武鉄道狭山市駅までデモ行進しました。
基地周辺は攻撃の巻き添えに
集会で飯島邦男委員長は「入間基地周辺は人□百万を抱える都市であり、(ミサイルを)迎撃しても破片が都市部に落ちてくる。ましてや核弾頭や生物兵器を積んだミサイルをPAC3が打ち落とせばどうなるかは想像に難くない。基地周辺は以前から墜落事故や騒音など多大な被害を受けており座して見ているわけにはいかない」とのべました。
行き着く先は先制攻撃戦略に
人間平和委員会の平山武久氏がPAC3について説明。▽命中率は不明であり、住民が基地への軍事攻撃の巻き添えになる▽射程距離が短いため、在日米軍基地や自衛隊基地の防衛にしかならない▽基地外に発射設備を展開する必要があり、民有他の強制使用につながる▽相手がミサイルを撃つ前に撃つ態勢を取らざるをえなくなり、先制攻撃戦略に行き着くなどの問題点をあげ、「国民の生活と平和を壊すものでしかない」とのべ、アメリカとともに戦争する国づくりをすすめる安倍内閣にノーの声を突きつけようと呼びかけました。
憲法改悪許さない闘いを
挨拶にかけつけた日本共産党あやべ澄子参院埼玉選挙区予定候補は、「今、世界では平和な世界づくりの声が大きく広がっています。PAC3配備反対の声を大きくするとともに、憲法改悪を許さないたたかいを強めましょう」と力強く訴えました。
医師確保に支援を要請
党飯能市議団が県医療整備課と懇談
飯能市立病院の医師が確保できずこのままでは入院・外来とも重大な支障をきたすことから、金子としえ、新井たくみ両市議が、山岸あき子県議とともに県医療整備課と懇談し、県として医師確保に向けて支援を要請しました。三田副課長と田中主幹が対応しました。
党議員団は、「4月以降5名の定員に対し、3名欠員状態になる。現状では午後休診、外科は閉鎖することが検討され、さらに入院を極端に制限しなければならない事態になる。医師の充足率が7割を切ると診療報酬も2%削減され、経営も一層深刻になる。県として支援をしてほしい」と訴えました。
三田副課長は、「来年度自治医大からの派遣枠が16名から12名に大幅に減る。秩父地域のような僻地性の高いところが優先だが、名栗診療所と市立病院の2名は確保する予定」と説明。同時に、秩父などは大学OBなどを通じて、病院につなぎとめる努力をしていることを紹介し、公立という点で給与面での難しさはあるが、手当ての見直しなど、自治体独自の努力が必要ではないかとの考え方を示しました。
今が出番です
真の政治改革をめざして
小選挙区制・政党助成法の廃止をめざす飯能連絡会
小選挙区制・政党助成法の廃止をめざす飯能連絡会は、1990年11月29日、10団体、協力・協賛4団体で活動を開始しました。
1970年代から80年代にかけて「政治とカネ」にまつわるスキャンダルが相次ぎ、国民の中に「金権腐敗政治の一掃」「企業団体献金の禁止を」の声が大きく広がっていました。一方、政府自民党は、この国民世論を逆手にとって「政治改革」と称して、四割台の得票で八割台の議席を自民党が独占する小選挙区制と、政党への公費助成をテコに政党への規制を図る「政党法」導入の動きを強めていました。このような情勢の下で「小選挙区制・政党法に反対する連絡会」として結成されました。
連絡会は、結成から約3年、駅頭宣伝、市議会への請願、地域集会、学習会、国会要請、学習会、そしてリクリエーションと《明るく楽しく》をモットーに、時には活発に、時には地道に活動を続けてきました。このような草の根の運動が全国各地で広がり、海部内閣、宮沢内閣での【政治改革法案】を廃案に追い込み、細川内閣では参議院本会議での否決を勝ち取りました。(94年1月21日)しかし、土井衆議院議長の斡旋で、細川首相と河野自民党総裁が会談し、『死に体』となった「小選挙区制・政党助成法案」をよみがえらせたのです。連絡会は、94年4月の第3回総会で、この悪法を短命に終わらせるため、廃止をめざして活動を続けることを確認し活動を続けてきました。
訴訟に打って出る
2000年8月からは、政党助成金訴訟に取り組みました。この訴訟は、国を被告として税金による政党助成で、思想信条の自由=政党への寄付の自由が侵害されている事に対して損害賠償を求めるもので、東京地方裁判所に提訴し(02年3月)、最高裁判所の決定(06年4月)まで、準備期間を含め5年10ヶ月の活動でした。
結果的には、原告の請求は棄却されましたが、東京地裁、東京高裁ともに「政党への寄付の自由は思想信条の一側面であるとして憲法19条の保障を受ける」という判断を示したことは、この訴訟の到達点として受け止める事ができるものでした。
今また「政治とカネ」の問題が
いま、「事務所費」問題にみられるような、政治資金の不透明な使い道の究明と、その温床となっている『税金による政党助成』の廃止を求める声と運動を拡げることが求められており、連絡会の活動を再開させることが急務となっています。(事務局長 福島高治)
保育所の民営化
次の狙いは福祉法人潰し
昨年は、埼玉で保育合同研究集会が開かれ、飯能でも実行委員会が出来ました。合研が終わっても『手をつなごう子育ての輸』という名前で発展させることが出来ました。そして、2月8日、美杉台在住の加藤久忠さんを講師に招き学習会を行いました。保護者、職員ら30名が参加し、会場は熱い雰囲気につつまれました。
内容は、現在、保育のおかれている背景をしっかりつかんでいこうというものでした。
04年に規制改革民間開放推進会議(事実上内閣よりも国会よりも上)ができ、3年間にわたって毎年答申をだし、昨年12月に最終答申がだされたといいます。
今の保育制度は、「実情にあっていない」ことを理由にあげながら、答申のねらいは、公立保育所の市場化、民営化にはじまり、やがては社会福祉法人に課税をすることによって民間と競争をさせていく方向にむかうだろうという話に危機感をもちました。
次回は、保育の質を守るにはどうすればいいのか、民営化について考えていきます。大勢の方の参加をお待ちしています。
●3月8日(木)午後7時より
すぎのこ保育園にて
地域サロン活動に引きつづき助成金が
地域サロン活動に対する社会福祉協議会からの助成事業(月1回以上開催、月1人100円)は、サロンを立ち上げて2年間だけという限定付きでしたが、当面、他の費用から捻出して継続して助成することになりました。2月1日付け広報に、「歳末たすけあい募金特別配分事業」として掲載されています。
これは、昨年の「市長ホットミーティング」の中で、加治地区の高齢者の交流サロンを立ち上げてきた堺田一直さん(前ヶ貫在住)から「助成金は、サロンに参加するお年よりのお茶菓子代に当てたりして大きな励ましになっている。この励ましをぜひ打ち切らないで継続してほしい」と発言し、市長も「検討したい」と答えていました。
社会福祉協議会では、「歳末たすけあい募金」の一部を運用しての事業なので、当面ということになるけれども、地域の交流事業を支援していきたいということでした。
雛飾りお宝in飯能
森と街をむすぶ「木馬をつくる会」は、今年も3月1日から4日まで絹甚の店蔵、ギャラリーゼフィルスを中心に、名栗の鳥居観音までの68店舗に、お雛飾りを展示します。
「木馬をつくる会」の井上さんは「昨年、絹甚の店蔵に展示した享保雛は諏訪神社の丹生神社の御神体と同じということ。何かの縁を感じます。今年は68カ所に増えたのでぜひ見に来てほしい」と語っています。市内商店街のピンクの旗が目印です。
主催: 森と街をむすぶ「木馬をつくる会」
波紋(コラム)
以前「しんぶん『赤旗』」の07年新春インタビューで、元プロ野球選手の張本勲さんが、自分の被爆体験にふれる中で「今、(北朝鮮核問題などの)六カ国協議をやっていますね、どうしたらいいのか、どうすればいいのか、お互い、話し合って、金融制裁を解除して、核の査察を受け入れて、同時にやればいい、と思いますね。おれが先だ、あれが先だといわないでね。話し合いができなくなって、武力でいくとなったら、どうしょうもないですからね。」と話していたことを思い出しました▼北京で行われていた六カ国協議が紆余曲折をたどりながらも関係国のねばり強い努力で、朝鮮半島の非核化実施にむけた「初期段階の措置」についての合意文書を採択したことを張本さんはどんな気持ちできいたことでしょう▼合意文書は日朝関係についても、拉致や過去の清算などの懸案事項を解決し、国交を正常化するための措置を明記しています。ぜひ誠実に履行して欲しいと思います。その努力が実れば張本さんもきっと「あっぱれ」をつけてくれるはずです。