新飯能1556号
市立病院のベッドを廃止しないで!
2万1000筆の署名を提出
病院職員や住民などで結成された、「飯能市立病院を良くする会」は、この間、2回の学習会と署名運動に取り組んできました。自治連の吾野・東吾野・原市場・南高麗・名栗の5支部で構成する「地域医療を守る会」も署名に取り組み、二つの会は、この署名を12月27日に沢辺市長に提出しました。
市立病院を良くする会が集めた署名は、9480筆、地域医療を守る会は1万1972筆で、合わせると2万1452筆にもなりました。
良くする会代表の杉田実さんは、「短期間でもこのように沢山の署名が寄せられました。この署名の重みを受け止めて市立病院のベッドを廃止しないよう求めます」と述べて署名を提出しました。
沢辺市長は、「これから、しっかりと検討していきたい」と答えました。
この日は、多くのマスコミも取材し、読売、朝日、産経、東京、埼玉新聞と文化新聞、飯能テレビが報道しました。
飯能市のベッドは足りない
国の医療改悪の中で、民間も含めて病院経営が深刻な状況にあり、病院も、ベッドも、医師も足りない状況が起きています。高齢化は進み、「安く、身近に入院できる」市立病院を廃止してしまったら、取り返しのつかないことになります。
市立病院を良くする会では、引き続き、署名に取り組んでいくとともに、ポスターの貼りだしなどの宣伝活動、住民懇談会や地域実態調査などにも取り組み、飯能市立病院を良くするための市民からの提言をまとめていくことにしています。
飯能市成人式、1046名
新たに大人の仲間入り
飯能市の成人式が8日市民会館で開催され、777名が参加しました。市内では1046名が成人を迎え、二十歳のスタートを切りました。当日は晴天に恵まれ友達同士で艶やかな振り袖姿をカメラに納める光景があちこちで見受けられました。式典のオープニングは市内の囃子連などに参加し、今年、成人を迎えた四名による、賑やかなお囃子で幕があきました。二十歳のメッセージで、平沼利明さんは「祖父の話では戦時中は仲間が次々と戦場へ送り出され、自分もいつ死ぬか分からなかった。今平和に暮らしているので、その苦しさは自分には解らないが世の中を本当に平和にしていく努力をして行きたい、また団塊の世代と呼ばれる方々が退職を迎えているなかで、これからは自分たちが自ら行動し世の中を動かせる人になりたい」と抱負を語っていました。
今が出番です!
中小業者のかけ込み寺 - 飯能民主商工会
長引く不況に加え、失業、低賃金、派遣などの不安定雇用を今の政治が生み出していることに、ふつふつと市民の怒りの声がわき起こっています。
このような中で、貧困打開、暮らしを守る国民的運動があらゆるところで求められています。その取り組みを掲載します。
飯能民主商工会(山下由治会長)は、1963年2月、川越はつかり民商飯能支部として設立されました。8月には、高麗川で盛大に夏祭りを行い、以来恒例に。
しかし、この年九月には川越で33人、飯能で7人に不当税務調査が行われ、執拗に退会を迫るなどの攻撃がくり返されましたが、全体としては団結し弾圧をはねのけ、仲間を増やして前進してきました。
いよいよ1974年4月、会員191名、故松尾辰吉会長、吉村勝春事務局長を選出し、川越はつかり民商から分離独立。税金問題を運動の中心にすえ、融資や許可申請、家族ぐるみのリクリエーションも活発に行い、右肩上がりの日本経済と同様に発展してきました。
しかし、その後のバブルの崩壊、戦後最大の不況の中で、工賃の低下、銀行の貸し渋りなど、中小業者を取り巻く状況は、今までに経験したことのないきびしいものがありました。そのような中で、サラ金、商工ローンの被害に合った人の相談が急増し、民商内に、役員さんを中心にして、多重債務者の相談や解決への道すじを一緒に考える会、「清流道場」を立ち上げました。
「清流道場」(大沢明会長)は、2002年8月に開設され、弁護士と連携しながら、「多重債務」のない社会をめざして、毎週水曜日の夜、事務所で相談会を行っています。 開設以来、相談件数は245件、参加人数1364人。過払い返還請求88件、約7千万円。破産申し立て47件、約3億3千万円。ヤミ金解決8件など傑出しています。
相談は、飯能民主商工会内 ℡九972-4432まで。
待機児童50人も
保育所・園入所希望状況
19年度の保育所入所希望の状況が明らかになりました。4月には、新たに、ぽかぽか保育園(代表都築公子さん)が開園し公立11ヶ所、民間3ヶ所となり、乳児の受け入れ枠が拡大します。
保育所入所児童の定員が1030名に対し希望者が924名と全体的には定員に満たない状況です。深刻な少子化の影響でしょうか?
しかし、不況や低賃金などで預けて働きたいという家庭が増え待機児童が約50名、特に八幡、富士見、加治、美杉台、吾野、すぎのこ保育園の待機児童は3歳未満児で、全体の半数を占めています。職員配置や施設整備など積極的な対応が求められます。
波紋(コラム)
川面は春を思わせる日の光に輝いています。昨年のお正月は氷の上で遊ぶ子どもたちの姿もあったのにと驚いてしまいます。水が多いのは暮れとお正月に爆弾低気圧が二回も時ならぬ雨を降らせたから。しかし、「爆弾」だなんて他に適切な言葉がないのでしょうか▼気象の異常もそうですが、25日開会予定の通常国会も心配です。「ホワイトカラー・エグゼンプション」などという言葉でごまかそうとしていますが、何時間働いても残業代を支払わなくてもすむ「残業代ゼロ制度」を法制化しようとしているからです。安倍首相はこの制度ができれば、長時間労働がなくなって家庭で過ごす時間が増え、少子化対策に役立つなどといっていますが、とんでもないことです▼厚労相は公明党に残業代を無くすのは年収900万円以上の会社員が対象だと説明して、一般の労働者には関係ないことを印象づけ、世論の分断をはかろうとしていますが、だまされたら大変です。財界の要求は年収400万円以上であり、制度さえつくってしまえばどうにでもなると考えているのですから。