新飯能1553号
多重債務から生活再建めざして
民主商工会「清流道場」三周年
2日、クレジットやサラ金などの多重債務者の生活再建を手助ける、飯能民主商工会「清流道場」の三周年記念総会がおこなわれました。道場長の大沢明さんの挨拶あと、埼玉中央法律事務所弁護士、同事務局長、埼玉商工団体連合会道場ネットワーク、新座、入間の民主商工会などから六名がお祝いの挨拶。日本共産党から、滝沢・山田市議が参加し「深刻な不況のなかで国民をいじめ、多重債務者を出す今の自・公の政治を変えるには、来年の参院選挙しかない、安心できる世の中にするためにがんばりましょう」と挨拶しました。
「いのちの恩人」 飯能民商
役員さんが3年間の活動報告と、鹿児島で行われた全国被害者交流会の報告がありました。
被害者のTさんは、何度も何か困っていることないか?と訪問してくれた民商の三神さんのおかげで解決できたが体調が悪く一ヶ月入院。自己破産しかないと、夫婦で裁判所に言ったら「ナニ!破産?強権的な裁判所の態度に一次落ち込んだもののみんながいたから元気になりました。
Sさんは、「車の買い替えなどで、あっという間に大手5社から借金、毎月60万円前後の返済に迫られる。ボーナスも退職金も返済に回す。道場を知って相談、今は道場長の紹介で大工仕事をしています。過払い金が戻った」と明るい顔で報告しました。
来賓は一様に「こんなに盛り上がっている道場になっているとは思わなかった。元気にがんばってほしい」と喜びと期待の声がたくさん寄せられ心強い会となりました。
さらば高金利
多重債務根絶の課題探る
全国被害者交流会へ1200人参加
第26回全国クレサラ商工□ーソ・ヤミ金被害者交流集会が鹿児島市内で行われ、飯能民商の清流道場から三名が参加しました。今、多重債務者は激増しており、自殺や犯罪ホームしス化など、本人のみならず、家族や親戚、連帯保証人などの人生も大き<狂わせることになります。この背景には、構造改革路線による非正規労働者の増加や格差社会の進行があります。さらに割賦販売における高手数料、クレジットの過剰貸付など、問題は山積みです。 国会で金利制度改定案の早期成立をめざす一方、「行政の体制整備が急がれる」「ヤミ金業者撲滅のためには」など今後の課題について活発な意見が交わされました。
宇都宮弁護士から、貸金業規制法等改正案の審議状況などが報告され、「事実上の利上げや特例高金利を撤回させたのは大きな勝利だが満足していない。まだまだ、隠れた被害者がたくさんいるとの発言がありました。
行政の多重債務対策では、生活苦が多重債務の引金になり、税金滞納解決を実績としている行政もあること。「生活福祉資金貸付事業を、もっと知らせることなどの報告があり、他に、「ヤミ金問題と対策」「多重債務とホームしス問題」「ギヤンブル依存症問題」「不動産担保によるおまとめローン対策」などを議論しました。
飯能民商清流道場長 大澤明
「教基法改正が自然」と答弁
あきれた認識の教育長
滝沢おさむの一般質問
滝沢 教育基本法は全ての教育関係の大もととなる、基本の法律です。教育の憲法と言われ1947年に制定されました。戦前の教育は天皇独裁、国家全体主義のもと、教育勅語で行なわれておりました。天皇・国家のために命を捧げる精神を徹底的に国民に教え込ませ、侵略戦争に引き込まれて行きました。軍国主義を支えた臣民教育の反省から、不戦を誓い、日本国憲法がつくられ、そして、平和と人権の理想の実現が、教育基本法に生かされたと私はおもいます。文化的国家の形成と世界平和の貢献を目指す新しい理念に基づいた教育を目指したものであります。教育基本法の成り立ちから教育基本法をどの様に評価しているか。
教育長 教育基本法の成り立ちから教育基本法をどのように評価しているかと言う事ですが、昭和22年3月、教育基本法のもとに構築された、学校教育制度ほか諸制度は戦後の国民の教育水準を大いに向上させ我国社会の発展の原動力になったと思っています。しかしながら当事は占領下であり、我国の歴史や伝統、文化が規制されている中で制定されています。おおよそ、どの国に於いても自国の歴史や文化に立脚していない教育は考えられないと思います。その様な事から現行の基本法は、制定時に将来に改定すべき問題を内包していたと考えます。
滝沢 教育基本法の改正論議についての考えは。
教育長 制定から60年が経過し、我国の社会情勢は大きく変化しています。生活が豊かになった反面、道徳、モラル、意欲の低下が指摘されています。精神面が貧困になったという事でしょうか。世界の中の日本と言う認識も必要になってきました。この様に考えるとき現行の教育基本法の不足なところを補完し、時代にそぐわなくなってきたところは修正することは極めて自然であると考えます。
教育に国家が介入できる十条改定、見解は
滝沢 教育基本法第十条では、教育内容に対する国家介入を抑制し、教育の自主性、自立性、自由を保障していますが改正案では十六条に置き換え、「国民全体に対し直接責任を負って」は削除され、曖昧な表現により国家権力が教育内容や方法に対して無制限に介入できる事になります。この様な改悪についての見解は
教育長 十分に論議されて、この十六条の規定になって来ているのかと思っています。
滝沢 伝統文化を重んじる事や郷土を愛することは、法で規制をするものではない。
教育長 自国、自分が生まれた国に対して誇りを持ち、ありがたいと思う感謝の気持ちを持つこのことは、とても大切な事だというふうに思っています。いま現状のいろいろな問題点を指摘されましたけれど それを、みんなの知恵を出して克服して、愛する国を造って行くという事が何よりも大切な事ではないかと思っています。
平和への歌声響き
連帯の輪大きく
12月2日、日高市カッフエ「阿里山」において奥むさし・文化9条の会主催の「戦争する国ストップ」「憲法9条を守ろう!」のスローガンのもと「うたごえ喫茶」を開催して、家族連れなど45名の方が参加して大きく盛り上がりました。開会前ビデオ「憲法9条は訴える!」の放映があり、その後、主催者を代表して塗矢邦夫(同会代表委員)は「今日のうたごえ喫茶は広い地域からの参加で奥武蔵らしい雰囲気となり、平和のうたを歌い、交流して憲法9条も守る声を大きくしましょう」と挨拶しました。
「会」が準備した歌集をもとにリクエストによるうたごえ交流。「ねがい」「折り鶴」の平和のうたや「カチューシヤ」のロシア民謡、そして「上を向いて歩こう」などポピュラーなうたをスカブラ組の軽快なギター伴奏により平和への願いを込めうたいあいました。そしてトーク・タイムでは平和への発言、地域でのイベント紹介もあり、参加者の飛び入りでは尺ハ、クラリネットの演奏が披露され、参加者の熱い拍手に包まれました。閉会挨拶で、佐藤弘事務局長は『会が9月に発足したばかりで、今日の最初のイベントは目標以上で満席の状態で集まったのは大きな成果です。県下でたくさんの9条の会が地域できているが「文化」が付くのはまだ、珍しい。この会を大きくして、地域の方々から文化要求として「草の根」から「9条を守れ!」の声を更に大きくしたい』と結びました。
これでも政党なの?
中村公一市議が民主党離党
来年夏の参議院選挙の埼玉選挙区で、複数議席を目指すという民主党ですが、足腰はガタガタのようです。
入間市では、3名いた民主党議員が9月議会での対応をめぐって民主党会派を解散しました。
飯能市では、民主党公認だった中村公一市議が6月議会で、民主党会派を解散し、保守会派と合流。「緑風会」を結成しました。
その後、党内で「発言が党内秩序を乱した」と言うことで、離党勧告を受け、民主党を離党したということです。自らのホームページで、「一日も早い復党を果たしていきたい」と語っていますが、離党勧告を受けて離党した人が復党して、「市議選はまた民主党で」というのもちょっと首をかしげてしまいます。
波紋(コラム)
テレビでしきりに目をパチパチさせている石原都知事を見て「やりすぎよね」と娘、「疑われるようなことをしちゃあね」とも。都政の私物化、公私混同と批判されてもこの人には意味がよくわかっていないのかなあと思ってしまいます。俺が公なのだと思い上がりがみえみえだからです▼「李下に冠を正さず」って言葉があるんだけどと言ったら「知ってます」と嫌な顔をされてしまいました。疑われるようなことはするなというたとえですが、石原都知事の税金豪遊、自分の息子を公費で海外出張させていたのはまぎれもない事実です。殿のご乱心ではすまされない問題です▼都知事がこけたら都政与党の公明党は目黒区議六人全員が辞職。こちらは政務調査費を自家用車の車検、かっぽう料理代、酒代にまで流用して使い放題というから驚きです。徹底した真相の解明はこれからです。