新飯能1535号
全国保育合同研究集会
すくすく・のびのび保育運動の発展に熱い討論
第38回全国保育団体合同研究集会が、8月5日から3日間の日程で、埼玉県内で行われました。保育・子育てをめぐる情勢や全国各地の豊かな実践、運動を学ぼうと、若い保育士や乳幼児を連れた母親など、全国から一万人、飯能から70名が参加しました。
日本共産党市議団から、金子敏江、山田利子、滝沢修市議も参加しました。
特に保育所の民営化問題では、自治体からの民営化方針に対して、公的保育を守ろうと立ち上がった運動が報告されました。埼玉県吉川市、東京都板橋区・練馬区・文京区、千葉県松戸市・八千代市、大阪府枚方市・蓑面市・大東市、兵庫県西宮市の参加者などから、経験交流と新たな実践と運動を切り開く活発な意見が途切れることなく続きました。
公立保育所を守る大きな闘いが
広島市公立保育園保護者会連絡会会長の西本さんは、公立保育園の民間委託計画に反対する運動の経験を報告。15万人を超える署名活動、市内約9割の保護者会から要望書を提出するなどの取り組みがすすみ、市は今も素案を出せない状態でいると発言。
どこでも共通しているのは民営化攻撃とのたたかいの中で、「やればやっただけ成果は残る。『市の責任の明確化』、『公立保育所の役割』、『保育の質』の問題がますます際立ってくる」ということです。
子どもを大切にする国に
実行委員長の浅井春夫さん(立教大学教授)は「子どもの未来を希望あるものに。憲法九条を守るのは私たちの責任で。子どもを大切にする国をめざして力をあわせましょう」と呼びかけ、会場には大きな拍手が響き渡り、今後の保育運動の進展を示唆する集会となりました。
平和のこと考え、行動に
新婦人平和のつどい
新日本婦人の会飯能支部は5日、「第3回平和のつどい」を開催し、70人が参加しました。
子ども向けのアニメ映画「しんちゃんのさんりんしゃ」、朗読劇、日高市にお住まいの外川健二さんのギター演奏、と見たり聞いたり、歌ったりしながら親子で平和について考えようという取り組みです。
今年の朗読劇は・ ・ 《戦争》その時子どもたちは・ ・ ・ というテーマで、新婦人の会員の娘さんが小学五年生の時の宿題で聞き書きした「お父さんが子どもの頃の話」の抜粋と戦争の実体験を集めた「子どもにおくる戦争があったころの話」という本から何編か選んで編集したものでした。戦争中の子どもたちの暮らしや、戦争によって人の命や自由がいかに奪われたかが子どもの目を通して語られたものです。再びあんな思いをすることのないように、平和を考え、行動にする夏にしようと決意し合って終わりました。
稲荷消防分署の立地を検討
埼玉西部消防十カ年計画案
8日、埼玉西部広域事務組合議会に平成19年から28年まで第二次埼玉西武広域消防十ヵ年計画案が出されました。
第一次では想定人口を19万人として、名栗、高萩、吾野分署を建設し、人員の増強や消防車両、消防団の拠点施設などの整備を計画に沿ってすすめてきましたが、第二次十カ年計画では「想定人口を14万7000人とし整備をすすめる。構成市の財政事情が厳しくなることから組織や勤務体制の見直しを図り効率的な人員配置をした。消防組織の改編で、日高消防署を分署とする。稲荷分署は20年度末に土地の貸借期限が切れることから、土地の貸借関係の推移により立地等を検討する」としています。
人員配置では、現在、203名の定数(現在六名欠員)を23年度からは19名削減し、184名とする計画です。今でも消防力の基準は満たしておらず安易な削減はすべきではありません。
山田利子市議は、一般質問で稲荷分署について「新たな立地を考える場合、人口集中地域であること。南高麗地域をカバーするエリアとしての、位置関係を明らかにするよう」求めましたが、「計画を作る中で検討する」と今までの答弁の範囲を超えないものでした。
家族と市民が支える社会を
NPO法人あおーら設立報告会
5日、NPO法人「あおーら」(田中正彦会長)の設立報告会が飯能市民会館で行われました。
この法人は、市民と家族がともに精神障害者を支える体制を作ることと、小規模作業所「わかばの家」の補助金の受け皿としての必要性から、4月に県に申請し、このほど認証されたものです。「あおーら」は、スペイン語で「今」の意。
これまでの経過は、30年ほど前に精神障害者家族会みのり会が発足、平成12年にみのり会が福祉作業所わかばの家を設立しました。その後、飯能保健所管内の精神障害者の住みよい地域づくりをすすめるために「ボランティアグループ・はーとプラス」、毎週月曜日の活動として「さろん・ど・ハート」、土曜日の活動場所として「フリースペースあ・うん」などが活動を展開。今年四月には、地域の精神障害者が心からくつろげ、交流できる場所として「こころのほーっとすぺーすセラヴィ」を開設しました。
こうした活動を蓄積してきたなかで、精神障害者に対して、生活支援、自立支援、社会参加や就業の支援、創造的活動や地域活動の支援等を行い、当事者・家族への支援を行うとともに市民に理解を深めるための活動を行っていきたいとしています。 報告会には、市長や市議会議員、ボランティアなど多くの市民が参加し、日本共産党からは金子敏江、山田利子、新井巧市議が参加しました。
住民の願い持ちより議会報告会
滝沢市議が報告
日本共産党飯能南、東支部と後援会は8月5日、滝沢修市議の議会報告会を岩沢白髪神社社務所で開催しました。この間の議会活動を報告し、9月議会に市民の声を反映させようと開かれた報告会には、地元加治地区を始め、双柳や精明からも多数の参加者がありました。滝沢市議は岩沢地域や双柳で進められている、区画整理の見直し状況や、下水道受益者負担金などについて、これまでの議会での取り組みや、共産党の見解を報告しました。また定率減税半減、廃止などによる庶民増税、高齢者の負担増など自公が進める改悪を、そのまま受け入れる飯能市政を批判、「市民の皆さんの御意見をたくさんお伺いしたい」と懇談会に入りました。 参加者からは「百数十年もかかる区画整理では話にならない、市は住民に対して具体的に説明をすべき」などの意見とともに、庁舎別館建設問題や、「別館工事に伴い駐車場が狭くなり、特に保健センターなどを利用する市民が大変迷惑をしているので改善してほしい」などの要望もたくさん寄せられました。
波紋(コラム)
朝顔の紫が深い。今日は長崎の原爆忌。台風の影響で時折強い風が朝顔をたたくように揺らしています。被爆61年、今も多くの被爆者が障害に苦しみ続けているその重さを、丸ごと受けとめることなどとてもできないけど、平和や大好きな憲法9条守るための決意を新たにしたいと思う▼先週の「新飯能」に学童クラブの幼稚園委託が開設直前で中止にという記事がありました。いわゆるドタキャンです。市の委託料では採算が取れないというのですが開設を待っていた子どもや親に対する責任はどうなるのでしょうか。いずれにしても採算にあわなければ、入所決定までしておいて子どもを放り出してしまうという採算中心の民間委託の問題点が浮き彫りにされたかたちです▼委託料がいくらなのかは不明ですが、市の学童クラブへの補助金を基準にした委託料では指導員の確保もままならないこともはっきりしました。それでも市内九ケ所の学童クラブは親や関係者の必死の努力で運営が続けられています。全般的な運営の改善を願わずにはいられません。