新飯能1534号
学童クラブ初の幼稚園委託
「採算取れぬ」と開設間際で中止に
飯能市では現在9ケ所で学童クラブが開設されていますが、精明小や二小、南高麗小、西川小、東吾野小の5校が未設置となっています。なかでも精明小学校では現在11名の児童が校区内に学童クラブがないため、1.5km以上も歩いて双柳学童クラブまで通っています。国道299バイパスを横断しなければならないことや、近年登下校時の犯罪の多発もあり、精明小学校の保護者にとって学校に隣接した学童クラブの設置は切実な願いとなっており、市に対して度々公設学童クラブを設置するよう要望していました。しかし、市は公設ではなく、精明小学校北側にあるわかば幼稚園に学童クラブを開設するよう依頼し、18年度の当初で予算化しました。
公設学童クラブの希望は実らなかったものの、7月5日には入所説明会が開かれ、21日まで募集を行い8月1日から入所できる予定となり、双柳学童クラブに通っていた児童11名が、双柳学童クラブに退所届けを出し、新しい学童クラブに通うことを楽しみにしていました。
子どもたちはガッカリ
その矢先、7月13日、突然わかば幼稚園から、開設は取りやめると市に連絡があり、急きょ31日に双柳学童クラブで市担当者、保護者の話し合いがもたれました。
市から「わかば幼稚園では指導員の確保などを考えると市の委託料では採算がとれず開設を断念した」と報告がありました。保護者からは、「市の主導で進めてきた学童クラブの開設が出来なくなり、子ども達の期待を裏切った市の責任はひじょうに重い、また長い距離を歩かせて双柳へ通わせるのはとても辛い、せめて市の配慮で通所バスなど手当てできないのか」などたくさんの意見が出されました。
老朽化著しい双柳学童
双柳学童クラブも老朽化がひどく、雨の日は窓から雨水が流れ込んだり、テラスの鉄柱が錆びて折れるなど、子ども達の安全を保障する上で相応しくない建物となっています。精明小学校区の学童クラブ開設と共に双柳学童クラブの建て替えが求められます。
原水禁世界大会に
ふれあいサロンのお年寄りが千羽鶴
原水爆禁止2006年世界大会国際会議が、2日から広島市で開催されています。「核兵器のない平和で公正な世界を」をメインテーマに始まり、ニュージーランド首相、ベトナム大統領など6ヵ国政府と広島・長崎市長をはじめ全国の首長からのメッセージが紹介され地球規模の平和の連帯を実感させる集会となっています。
4日からの世界大会に飯能から柴崎康夫さん、埼玉土建飯能・日高支部から2名が参加します。これに際して昨年世界大会に参加した堺田一直さんのよびかけで川寺、笠縫、前ケ貫地区のふれあいサロンでおなじみのお年寄りの皆さんが、千羽鶴を一年かけて一生懸命心をこめて折り上げました。この千羽鶴を医療生協さいたま飯能支部の会員6名で糸通しを行い参加者に届けられました。全部で1775羽折りました。
平和を願う人々の《ふれあいの輪》が飯能で大きく広がりました。
住民税軽減
要介護認定の人は障害者控除が適用されます
お年寄りに突然の住民税大増税で、全国で怒りの声が上がっています。
30日付け「しんぶん赤旗日曜版」でー要介護の夫婦に障害者控除適用ーの記事に大きな反響があります。
飯能市の税務担当にこの記事に基づいて、市の対応を聞きました。
飯能市でも介護保険で要介護4、5と認定されている人は、特別障害者控除30万円。要介護1~3の人は、障害者控除26万円が控除されます。
寝たきり状態である場合は、特別障害者控除が適用になります。また、特別障害者控除適用者には、同居加算23万円も合算されるなど、現行の制度でも活用することによって大きな節税になります。控除申請される方は、介護保険課に申請の手続きをしてください。
125万円控除も
高齢者の場合、所得が125万円(年金収入で245万円)以下の人は住民税非課税の仕組みがありましたが、改悪されなくなってしまいました。しかし、障害者手帳を持っている方、また、要介護認定の人で、障害者控除をした人は、この制度が活用できます。大いに利用することをお勧めします。
40人が申請
市の担当者は、広報などで知らせているといいますが、17年度の要介護認定者は2,327人です。この制度を活用した人は、わずか40人(障害者20、特別障害者20人)で、圧倒的な方が控除制度の活用をしていません。
確定申告をした人は1年分の更正の請求、会社で源泉徴収されている人など確定申告をしていなければ過去5年分を還付の申告ができます。
離婚や死別でも
夫または妻と離婚・死別した場合も、所得が125万円以下の人は、住民税非課税です。
住民税が課税と非課税では、介護保険料や保育料など負担が大きく変わってきます。
詳しいことは、市役所税務課まで。
高齢者医療改悪
8月→2割 10月→3割
税制改悪と医療改悪で70歳以上の高齢者で、8月1日から今まで1割負担だった医療費が2割になり、さらに10月から3割負担になる人が生まれます。所得税、住民税、介護保険料、国保税の負担増のうえに、医療費が1割から3割負担に。「年金は減っているのになぜ?」と怒りの声が広がっています。
2割の医療費負担は、「現役並み所得」ということで、課税所得が145万円以上、年収を下表のように今までより101万円も引き下げたことによって対象が大幅に拡大されました。飯能市では、7月末現在、2割負担の高齢者は457人だといいます。
吾野在住のAさんは、「8月から2割負担という通知がきて驚いた。足を捻挫して歩けないが、往診してもらうと負担が大変なので無理して通院している。一揆でも起こしたい」と怒っていました。
恒例の24h リレーマラソン
16チームが力走
7月最終の土日となった、29日の正午から、30日の正午まで、恒例の24時間リレーマラソンが、阿須の運動公園で開催されました。今年18回目を迎えた大会には、16チーム約400名が参加、くもり空ながら時おり強い日差しがふりそそぎ、汗を流しながら、たすきをつないでいました。一周、1064mのコースを24時間で300周以上走ったチームもあり、30日の正午には全チームが笑顔でゴールインしました。
加治小学校
耐震・大規模改修工事始まる
飯能市では、小中学校の耐震、大規模改修工事を毎年一校ずつ進めています。 今年度は加治小学校南棟が改修工事の対象となり、夏休みに合わせて工事が開始されました。今回の工事は、建設工事、電気設備工事、機械設備工事の三つに分けて分離発注されました。現在、飯能市の工事は7千万円以上が一般競争入札、3千万円から7千万円までが公募型指名競争入札になっています。加治小学校の耐震大規模改修工事では、建設工事が一般競争入札。電気・機械工事は、入札希望者を広く募り、入札参加資格の審査を通過した業者を指名して入札を行う公募型指名競争入札となりました。
波紋(コラム)
かなかなの声で目がさめたのか、目がさめたからかなかなの声が聞こえてきたのか、時計を見るとまだ五時前で、夕方とは違ってひかえめなかなかなの声が山の方から聞こえてきます。今日は暑くなりそうです▼それにしても、昨日の判定はひどかったと思います。帰ってきた娘が「亀田どうだった」と聞いたので思わず「インチキ判定だ」と言ってしまいました。ライトフライ級世界王座決定戦で負けた筈(?)の亀田が判定で勝ってしまったからです。新聞にも〈不可解な判定〉とありました。反省しないのであれば、もうボクシングを見ようとは思いません▼勝ちさえすればいい、安くさえあればいいという風潮が蔓延しているような気がします。ふじみ野市のプール事故もそうです。「市営プール」とは名ばかりで、経費を節減するために管理運営は業者に委託、受注業者はさらに同業者に「丸投げ」という無責任体制のなかで小学二年生の女の子の命が奪われたのです。「知らなかった」ではすまされない自治体の責任があらためて問われているのです。