新飯能1532号
サラ金 グレーゾーン金利撤廃へ
埼玉弁護士会が市民集会
ここ数年、商工ローン・消費者金融等の利息制限法を超える金利が、年間20万人もの破産者及び150万人以上といわれる多重債務者を作り出し、8000人近くの経済苦を理由とする自殺者を生み出している中で、7月14日、埼玉弁護士会主催「生活困窮者支援と金利問題を考える市民集会」がさいたま商工会議所会館で開催され、飯能民主商工会の『清流道場』(大沢明道場長)役員と金子敏江市議が参加しました。
最初に、一貫して国会でサラ金問題を追及してきた日本共産党大門実紀史参議院議員が挨拶し、「年利29・2%もの暴利を可能にしてきた『グレーゾーン金利』(出資法の上限年利29.2%と利息制限法の上限金利15~20%の間)の撤廃を07年1月に実施するとして政府与党がやっと打ち出した。この背景には、サラ金被害の広がりと長年にわたってこの問題に取り組んできた弁護士会、司法書士、被害者の会を中心とした運動と世論の高まりがある。私も武富士、アコムなどが大銀行と提携して莫大な利益を上げている構図を明らかにして高金利是正を迫ってきた。しかしここで貸金業界も必死に巻き返しを図ろうとしている。抜け道を許さない法改正へ世論と運動を一層強めよう」と訴えました。また、サラ金被害者からの報告に続いて、埼玉大学名誉教授暉峻淑子さんの記念講演がありました。
飯能市議会でも意見書提出
この間、日弁連では、「金利引き下げ請願署名」全国100万署名に取り組んでおり、埼玉では最低7万人を目標に取り組むとしています。また、「金利引き下げの意見書採択の請願」を県内の市町村に要請し、6月議会では埼玉県議会と飯能市をはじめ17市で採択されたことが報告されました。
「清流道場」多重債務解決の先頭に
飯能民主商工会内に02年8月に開設された『清流道場』は、多重債務者への救済機関として注目されています。毎週水曜日の夜には事務所がいっぱいになるほどで、相談者と真剣に向き合う役員が一緒に学び解決の道を切り開いています。
開設から06年6月までの相談件数は202件、開催日数220日、参加人数1140人、過払い返還請求77件・約5300万円(79社)、特定調停34件・約4000万円(90社)、破産42件・約2億600万円(177社)、ヤミ金5件、サギ商法5社、整理回収機構7社となっています。
入間基地 北朝鮮問題口実にミサイル防衛計画の前倒し
北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、政府は、2008年3月末を目途としているミサイル防衛システムのパトリオット・ミサイル(PAC3)、三基の配備を前倒しし、07年度中にも実施する方針としました。最初の一基は06年末までに、航空自衛隊第一高射群の本部がある入間基地に配備される事になり、18日議員会館で、塩川鉄也衆院議員と共に入間基地周辺の共産党議員は、防衛庁職員から配備の計画などについて説明を受けました。飯能市からは滝沢修議員が参加しました。今回の計画では、首都圏を守る第一高射群の霞ヶ浦、習志野、武山の三基地についても07年中に配備を完了させ、その後、浜松、岐阜と、順次配備を進めて行くこと、またそのために、新たな警戒管制レーダーの整備、指揮統制・通信システムの整備を進めるとしています。イージス艦など海上配備システムなども含めると18年度予算は1399億円にもなります。今沖縄では米軍によるPAC3を米軍嘉手納基地に配備することになり、嘉手納町議会や北谷町、読谷村議会では絶対容認できないとして、配備計画の撤回を求める抗議決議と意見書を採択しています。北朝鮮を利用して、憲法九条を持つ国が、軍拡を進めることは許されません。
駐車場は狭く不便に
庁舎別館建設で不満の声広がる
批判の多い市役所庁舎別館の建設工事が始まりましたが、工事がすすむなかでさらに批判の声が広がっています。
建設地は、市役所東側の公園と一部駐車場を潰して造成されていますが、工事期間中100台分の駐車場が閉鎖され、来庁者の駐車場は、約半分になってしまったことから「いつも駐車場が混雑していて困る」と苦情が出ています。
また、福祉センターや保健センターを利用する障害者や子ども連れのお母さんたちから「今でも駐車場が少なくて困っていたのに何とかしてほしい」という声があがっています。
樹齢60年のサクラをばっさり
もう一つの批判の声は、市役所東の樹齢60年の老木の吉野ザクラ6本がばっさりと切られてしまったことです。
「市はサクラの森をすすめる一方でサクラの名所となっている見事なサクラをなぜ切ってしまうのか」「サクラがかわいそう」と落胆の声が出されました。
第二庁舎は何に使う?
「市役所が手狭」というのが別館建設の一つの理由でしたが、10年ほど前に看護学校後の建物を現在の第二庁舎として4億円で購入しました。ところが、そこに入っている教育委員会は新しい別館に、上下水道部は、本庁舎に引っ越すことになっており、空っぽになった第二庁舎はどう利用されるのでしょうか。税金のムダ使いという批判は免れないでしょう。
推進員まかせでなく
一人一人がごみの資源化・減量化に取り組もう!
飯能市は、6月下旬から7月上旬にかけて市内14会場で、各自治会で推薦された1840名の「廃棄物減量等推進員」を対象に、18年度の推進員説明会とごみ報告会を行いました。
平成16年度のごみ処理量は2万8010トンで、全体のごみ量の78%が可燃ごみです。さらに可燃ごみの組成は、約40%が紙類、約20%が廃プラスチックであることからここを資源化、分別することが減量化の推進に決定的となります。ひいてはごみ処理経費の削減と焼却炉の延命にもつながるもので、飯能市は、19年度に紙パック、紙製容器、プラスチック容器の分別収集を実施することにしています。
しかし紙類は現在でも新聞紙などと一緒に出せるので多いに啓蒙する必要があります。たとえばお菓子や調味料の箱・包装紙、紙袋、ビニールを取り除いたティッシュペーパーの箱、トイレットペーパーの芯、ストッキングの中紙など、わざわざ細かく破って捨てているという場合もあるのではないでしょうか。
普段の暮らしの中で【リサイクルの目】をもって資源化に取り組もうではありませんか。
つながり遊びで楽しく交流
ピカリンコンサートに220人参加 - 保育合研プレ企画
14日、市民会館展示室で第38回全国保育団体合同研究集会・所沢ブロック飯能実行委員会はプレ企画として、つながりあそび・うた研究所の二本松はじめ所長(愛称ピカリン)による「つながりあそび・うた ピカリンコンサート」を行いました。人のつながりの楽しさやみんなで生きてることを実感、共感できておもわず体が笑っちゃう!、こどももおとなもハッピーになれる!という呼びかけどおり、二本松はじめさんの楽しいうたとあそびに会場は、あまりの熱気で冷房もきかずみんな汗をかきながらも楽しいひと時を過ごしていました。実行委員会の方は、「おとな、こども、総勢221名も参加してくれて感激です。
全国保育団体合同 研究集会のご案内
8月5日(土)~7日(月)
全体会、基礎講座、シンポジウム、分科会
川越市民会館ほか 詳しくはすぎのこ保育園まで。
全国平和行進 いよいよ埼玉県入り
柴崎さんからの便り - 7月15日、桐生市にて
いよいよ17日には埼玉県入りとなります。碓氷峠から安中、富岡、藤岡、高崎、前橋、伊勢崎、太田、埼玉となります。今日まで雨具をつけたのは一日だけですが連日30度を越す暑さで時には日をさえぎるものもなく汗だくになっています。しかし、休憩時はコープ群馬、新婦人などの接待で、ジャガイモ、スイカ、トマト、キュウリ、梅ジュースなどでもてなしてもらい、元気をつけて出発します。
埼玉に入りますのでハガキはこれまでとします。
波紋(コラム)
終わってもなんかすっきりしないのが今回のワールドカップです。日本が一勝もできなかったから。それもあります。突然の中田選手の引退表明にもびっくりしました。やるべきことはやったということなのでしょうが、それよりもなによりも驚いたのはジダン選手の頭突きでした▼ジダンにとっては選手生活の最後を飾るワールドカップです。しかも決勝で相手選手を頭突きで倒してレッドカードで退場なんて信じられません。ジダンは「許されないが、家族を侮辱された。悔いてはいない」と弁明しました。背景には根の深い人種差別問題もあると言われていますが、ジダンを侮辱したとされるイタリアのマテラッツイ選手もスポーツマンとして何があったのかをきちんと明らかにする責任があるはずです▼大相撲でも露鵬が暴力行為で出場停止になるということもありました。ルールとかマナーとかをもっと大切にしなければどんなスポーツもファンから見放されてしまうのではないでしょうか。ジダンの「頭突き」はそのことを教えてくれたように思います。