新飯能1530号
プールの水道水流出
チェック体制に問題
日本共産党議員団が教育長に申し入れ
日本共産党市議団は7月5日、富士見小学校及び双柳小学校で、プールの水道水が約3週間にわたって流出していた問題で、西澤栄一教育長に申し入れを行いました。
この問題は、6月議会最終日に西澤教育長から事故概要と今後の取り組みについて報告がありました。この間のマスコミ報道は、目に余るものがあります。全国紙はもち論、地元紙等の報道も含め、「450万円の税金を垂れ流し」したかのような報道がされ、市民と学校、教師、児童・父母にも衝撃的に受け止められています。
そこで、あらためて教育長に申し入れを行い、懇談しました。
この問題で一番重要なことは、飯能市の場合、水道メーターの検針以外にチェック体制がなかったことです。このことが長期間にわたって水道水を流出させる結果を招いてしまいました。もし市に独自の管理体制があれば、被害は最小限に食い止めることができたわけで、個人責任の追及など行うべきではありません。管理体制を曖昧にしてきた市の姿勢こそ反省が求められます。
ここで近隣市の状況を調査してみると、所沢市、川越市、坂戸市では、一年を通して毎日メーターを学校の担当者が把握し、教育委員会に報告しています。所沢市の教育委員会では、「学校の施設は、規模が大きいので教員が把握できない部分がたくさんある。どこかで流出してはいないか。老朽化した水道管が破裂してはいないか。このチェックで把握できるので当たり前のこととして実施している」と語っています。市も今回の事故を教訓に、富士見小学校では毎日、他の小中学校でも週一回の点検を実施するとしています。
子ども達の教育権をしっかりと守りながら、危機管理を行うことが求められます。
申し入れ
1、節水、節約が行き過ぎたものになったり、児童・生徒の教育、衛生上しわ寄せがない ようにすること。
2、教師の個人責任の追及や全校の全体責任といった責任追及にならないこと。
3、水道、電気設備等の維持管理が不十分な個所を点検整備すること。
4、水道、電気などの使用状況をチェックする体制をしっかりととること。
双柳北部 - 暫定逆線引き市街化区域へ
都市計画審議会開かれる
双柳小学校の西北部一帯の13.5haは、平成3年までは市街化区域でしたが、区画整理などの整備手法が決まらず、無秩序な開発を避けるために、平成4年より市街化調整区域へ暫定的に逆線引きされました。その後、埼玉県は平成16年に、地域の実情に応じて適切な土地利用を図るとして、暫定逆線引きの制度を廃止しました。このため飯能市は、一定の条件をつけて良好な住宅市街地を形成させる地区計画を立て、この間地域住民と懇談、意見交換を重ねてきました。これらを踏まえて、市では今後県との手続きを踏み、来年度中には当地域を市街化区域に編入するとのことです。
六月議会では隣接する東飯能駅東口通り線の整備の補正予算も組まれ、また地内の阿須小久保線も、今後五年程度で整備を進めたいとしています。 農地も多くあり調和のとれた街づくりが求められます。
「家庭ごみの有料化」
沢山ごみを出す人は有料化?
金子としえ市議の一般質問
金子市議 今年三月に策定された「飯能市一般廃棄物処理基本計画」には、ごみ総量10%減、資源化率30%を今後五年間で達成するとしているが具体的施策は? また、家庭ごみの有料化については、18年~20年の3年間検討したうえで21年に方向性を決定するとしているが、減量化の推進と有料化の関係はどうなっているのか。
環境部長 21年が有料化実施の時期ではない。まず有料化を考える前に分別をしっかりやってからでないとごみの総量が見えてこない。19年度には、紙、プラスチックの分別を実施してゆきたい。実施にあたっては、市独自の「ごみ減量推進委員」(17年度1783人)を中心にお願いしたい。
金子市議 減量化が達成できた場合には有料化はしないのか。
環境部長 3月議会では、減量がすすまなければ有料化は避けて通れないと答弁した。
他の市町村をみても減量はむずかしいことで、有料化をしないと減量ができないということがある。ここを市民に啓発してゆきたい。減量を達成するためには市民の協力が必要で、市民自らがライフスタイルを循環型に切り替えてゆかなければいけない。そこで公平性という点で、大量にごみを出している人と減量に取り組んでいる人との不公平感があるので公平性を確保しながら、ごみの減量・リサイクルを推進していきたい。そこの経済的な動議付けが有料化ということ。
「改正」介護保険軽度者からベッド取り上げに
金子市議 4月から介護保険制度が「介護予防」へとガラリ変わって、特に新たに「要支援」になった人はサービスが大幅に制限される。特にこの間、訪問活動の中で今まで一割負担で借りていた介護ベッドを返還しなければならず、利用者は不満、関係者は利用者の今後が心配だと言っている。「必要なサービスは継続できる」というのが国会での確認事項。実態を十分把握して適切な対応を。
十分個人の状況をみて実施したい
福祉部長 これまで状態の改善の可能性の高い軽度者と、全面的に介助を必要とする人と同じサービスを提供してきたことがかえって軽度者を改善から遠ざけてきた。地域包括支援センターでは、4月予防プラン作成が37件、指導40件、5月プラン37件、指導50件となっている。その際、必ず訪問して心身の機能をきめ細かく把握しながら実施しているが、十分個人の状況をみながら介護予防に努めてまいりたい。
子育てしやすい地域に
親子サロンみっくすじゅーすと懇談
6月30日、原市場福祉センターで、親子サロンみっくすじゅーすの皆さんと市議会議員と子育ての中で感じている様々な要望を出し合う懇談会が行われ、日本共産党の金子としえ、山田とし子両市議が参加しました。
「8年前に引っ越してきて子育てグループで公園をつくってと署名を集めたりしました。子ども達の遊び場・公園を作ってほしい」「七種類の病気を持っている2才の子がいる人がいる。指定難病でないと全く公的支援が受けられない。特別児童手当もない」「原市場の学童がいっぱいで小学校の体育館を利用できるようにしてほしい」「保育料が高くて大変。保育料の援助を強化してほしい」「原市場福祉センターを利用する子ども達が多く一人の職員ではとても目配りできない。職員を増やしてほしい」など活発に意見交換を行い、今後継続して懇談を持って行きたいとのことでした。
自衛隊員2名もメンバーに
飯能市国民保護協議会開く
6月29日、飯能市国民保護協議会のはじめての会議が開かれました。協議会は市長を会長に、陸上自衛隊第32普通科連隊第四中隊長、航空自衛隊中部航空警戒管制団管制団司令の二名を含む25名で構成されています。
この日は、国民保護に関する飯能市計画原案の説明と若干の質疑が行われ、医師会の代表から、NBC(核・生物・化学)攻撃への消防本部での対応など質問が出されました。
今後、ホームページにも掲載され、市民の意見も聞くことになっています。
平和行進中の柴崎さん 長野から便り
新潟から長野県に入りました。妙高高原町で坂道の多い町並みを行進しました。緑濃い山々、道路から遙か下に見える田や畑、疲れを癒し、気持ちがいい。ゴウゴウと流れる県境の関川の川端で引き継ぎを終え、野尻湖で宿をとりました。
波紋(コラム)
暗い夜道を帰ってくると突然近所の人が川岸から出てきて「蛍がいたよ」と、両の手をそっと開けて見せてくれました。奥の方に小さな蛍が光っていました。まだ蛍がいたんです。近所の人は孫に見せてやるんだととてもうれしそうでした▼その蛍がなにかのシグナルだったというのはこじつけにすぎるかもしれませんが、月曜日の「赤旗」一面トップには〈東大阪市長に長尾氏・民主市政再び〉の見出しが踊っていました。すごいことです。滋賀県知事選も自公民推薦の現職が落選しています。ことに長尾さんは日本共産党員で、人口51万人の大都市で4年ぶりに「市民が主人公の市政」を取り戻したのです。格差と貧困を拡大してきた小泉政治に対する有権者の怒りに火がついたことは間違いありません▼火曜日には〈カメ電車止める〉とありました。カメは死んでしまいましたが〈カメでも電車を止められた〉ということが、一連の選挙結果とも重なって時代の大きな変化の兆しとして妙に印象に残ったなどといえば、これもこじつけなのでしょうか。