新飯能1529号
介護・医療・保育の充実を
飯能市社会保障をよくする会が市と懇談
6月29日、恒例の「自治体要請キャラバン」が「飯能市社会保障をよくする会」が中心となって行われ、市の各担当課長と懇談しました。
小泉構造改革の五年間で、新たな貧困と社会的格差が広がっている中、自治体独自の支援策を強化してほしいと市民の生活実態を伝えながら懇談しました。
介護保険「ホテルコスト」について
昨年10月から食費・部屋代が全額自己負担の「ホテルコスト」が実施され、施設を退所したり利用を制限したりする人が出ているので、利用者の負担軽減のための施策を充実してください。
介護福祉課
国の基準に基づいて低所得者に対する負担限度額を超えた分の補助を社会福祉法人に行っている。
介護保険料・利用料等について
介護保険料が本人非課税世帯で3050円から3500円に値上げされ、税制改定で段階を大幅に上がる人も出ています。また、要介護一から要支援に変わってベッドが取り上げられて困っています。柔軟に対応してください。
介護福祉課
税制改正で段階が大きく上がる人には18・19年度の2年間は段階的に上がる措置をとりました。
ベッドは自分で起きあがれない人については今まで通り使えるので個別に相談してほしい。
障害者自立支援法の応益負担について
自立支援法の応益負担によって、授産施設で働くある障害者は、月7500円の利用料を負担することに。また、あるグループホームで自立生活をしている人は、寝人・諸手当・工賃で収入13万円。家賃4万2千円など支出11万2千円とぎりぎり。さらに利用料二万円が重なり自立を阻害されてしまっています。ぜひ自治体独自の負担軽減策の実施を。
社会福祉課
施設については相当減額になると聞いている。
「障害者福祉計画」については十分生の声を聞いて取り組んでいきたい。
保育の充実について
飯能市は、公立保育所の民営化の理由にコスト削減を言っていますが子どものことを第一に考えてほしい。障害児加算が半日分しか付かないので改善していただきたい。
国保について
国保税滞納者への生活支援の強化と市の減免基準に基づいた軽減措置を実施してください。資格証明書の発行は中止してください。
保険年金課
減免基準については一律の線引きは適当でないので考えていない。資格証明書の発行は必要最小限に押さえたい。
公党とは何かが問われます
民主党公認の中村公一市議
民主党公認で昨年当選した中村公一市議は、今年3月に民主党の会派から保守会派になりました。「次回も民主党から立候補の予定だ」といいます。
その中村議員は、3月議会で市役所庁舎別館建設に堂々と反対討論をして反対しました。6月議会にいよいよ工事契約の議案が出されと、「あっさり賛成」しました。これを見た保守系の議員からも、「予算で反対したのに賛成するのはおかしい。一貫性がないのは問題」と批判がありました。予算に反対して執行段階で賛成するのは、議員としての資質が問われる問題です。また、6月議会には、定率減税廃止を中心とする大増税の条例案も出されました。国会では民主党は、日本共産党や社民党とともに反対していますが、飯能市議会では、民主党の中村市議は賛成しました。民主党を離党したのならかまいませんが、党の基本政策と異なる態度を取りながら、民主党に属したままというのは有権者を欺くことになるのではないでしょうか。
テトラクロロエチレンによる 地下水汚染、市の対応は
滝沢おさむ市議の一般質問
滝沢市議 昨年12月の県による調査の結果、椿本チェインの周辺地域や下流の広範な地域からテトラクロロエチレンによる地下水汚染が確認され、上流に位置する井戸からも汚染が確認されました。
まず今回この結果を受けて飯能市として、椿本チェインの調査等はどこまで行なっているのか、工場内の立ち入り調査などの状況についてはいかがですか。
清水環境部長 地下水の水質浄化に係わる措置命令等につきましては、法律に基づき県が行なっていますが、市でもこのたび椿本チェインが汚染源であると確認されたため、椿本チェインを訪問し地下水汚染に関する調査の状況や汚染原因、今後の浄化対策についての説明を求め汚染物質の除去の徹底について指導を行なっているところです。
滝沢 工場内の井戸からは、環境基準の320倍のテトラクロロエチレンが検出されている井戸があるが、揮発性の高い物質で、床面にこぼれた程度でこのような事になるのか、会社側の説明について、市はどの様に考えていますか。
環境部長 環境基準を超える320倍の数値は、汚染源と考えられる地点の揚水井戸の検出値であるため高くなっているとの事です。
環境基準の320倍は異常な数値
滝沢 平成元年7月にテトラクロロエチレンを使用している事業所に、当事の厚生省、通産省から環境汚染防止措置に関する技術上の指針がでています。これによりますと「床面は地下浸透を適切に防止できるコンクリート等の材質とすること」としています。という事は床面をコンクリートにしておけば地下浸透は防げるのではないでしょうか、これだけ高濃度のテトラクロロエチレンが検出をされている事は他にも原因があるのではないか、詳しい調査が必要であると思いますが、県の調査だけではなく、市としてしっかりと問題をとらえて十分な調査を行なう必要があると思いますが、いかがですか。
環境部長 事業所への立ち入りとか、指導、措置命令と言ったものは、県の権限になっていまして、今回、県の方から指導して自主調査から始まりまして、対策を講じています。市のほうで独自にやるのは法のたてまえ上からも無理と考えています。市民の安全を守る姿勢が市にあるのか
滝沢 県の問題で市独自では無理といいますが、市民の問題であり市内の工場です。この様な問題はしっかりと市が係わらなくては、だめではないでしょうか、市民の安全は、誰が守るのでしょうか。
環境部長 その様なこともありますが、権限がありませんと、市独自の対策を講じるというのは難しいと思っています。
世界は大きく変化している
アジア・アフリカ・ラテンアメリカに学ぶ
25日、「埼玉AALA連帯委員会」が主催する「アジア・アフリカ・ラテンアメリカの今を知ろう・学ぼう」学習会が行われ、日本AALA理事長の秋庭稔男氏が講演しました。 最初にベネズエラ・チャベス政権誕生までのドキュメンタリービデオを視聴。
次に秋葉理事長から 「1998年12月にベネズエラでチャベス大統領が当選して以来、ラテンアメリカでは多国籍企業の利益を優先する米国流新自由主義路線からの転換をめざす左翼政権が次々誕生している。南アメリカの3億6500万人のうち、ほぼ3億人は左翼政権のもとで暮らしている。ラテンアメリカの政治的バランスは明らかに左翼に移っている」とアメリカの覇権主義に対抗する民主国家の建設が地球規模で広がっていることが豊富な資料をもとに講演されました。
お知らせコーナー
文芸講演会
7月9日(日)午後2時
ところ 富士見公民館
「小林多喜二とその時代の作家たち」
お話
蠣崎澄子さん
映画・「時代を撃て・多喜二」の制作に参画。今、多喜二が生きた時代と酷似してきている・ ・ ・
主催:日高・飯能民主文庫の会
議会報告会
7月6日(木)午後7時
ところ 飯能市民会館
6月議会の特徴と問題、課題等について4名の市議から報告します。
また教育問題についても報告、討論を予定。
原子力空母配備阻止!
米軍再編「合意」を撤回せよ!
7・9首都圏大集会in横須賀
7月9日(日)午後1時
横須賀市ベルニー公園
*バスが出ます。
所沢駅東口9時出発。
申し込みは菅間(973ー4186)まで。3日〆切
参加費 2500円
昼食付き
波紋(コラム)
日銀の総裁のことについてはどう思うかね。もちろん辞めるべきだよ。我々にはゼロ金利を押しつけ、預金の利子を奪いながら、自分は村上ファンドに投資をして1500万円も大儲けするなんて日銀の総裁失格だよ。まったくだ。暑いのにイライラさせられる話が多いね▼そういえば飯能市の学校で、プールのバルブを閉め忘れて水道水を450万円分ムダにしたんだって。うっかりミスなんだろうけど、こんなに流出するまでわからないなんて、システム上の問題もあるような気がするよ。自己責任だということでプールが使えなくなるようなことはないんだろうね。心配だよ▼担当部局は学校の責任だということで教育委員会に水道料金をきちんと払ってもらうといっているようだけどどうなんだろう。結局は市民の税金だよ。そのことで思い出したけど、必要のない県営水道に毎年7千万円も水道料金を払っているのはどうなんだろう。今回のプール事故の実に16倍の巨額のムダ使いをしているんだ。こっちもなんとかしなくてはいけないよ。