新飯能1508号
依然、土地利用の方向性定まらず - 山手町用地の土地利用市民会議意見書まとまる
一月二四日、山手町用地(平岡レース跡地)の第九回目の土地利用市民会議(新井景三会長)が開かれ、利用の方向性を示した意見書がまとめられました。
この土地は、平成十一年四月に、山手町にあった元平岡レース株式会社の倒産にともない、土地開発公社が約二一億円で購入したもので、面積が一万七〇〇〇㎡(五〇〇〇坪超)にもおよぶ広大な土地です。
当時の小山誠三市長は、「生涯教育のための拠点施設、教育文化ゾーンとして位置づけていきたい」として、図書館や保育所の移転なども検討されてきたところです。
日本共産党は当初から、計画性がない土地購入を公有地拡大に関する法律で厳しく戒めていること、莫大な財政支出をともなうことなどを指摘し、慎重な対応を求めてきました。
購入から六年が経過し、未だに方向性が示されずに、利子等だけで一億円を超え、簿価は二二億円。しかし、時価総額は十四億円程度と見られています。
一、土地利用について
①立地特性を最大限生かすこと②財政運営上大きな負担とならないこと③有意義な機能をもった施設にすること④市民・来訪者を引きつける特徴ある施設であること⑤市街地回遊コースの一つとすること⑥民間活力を最大限活用すること。
二、整備手法については
①公設公営は施設整備、維持管理に多額の費用を要する②公設民営は施設整備は市が負担することになり費用負担が大きい③土地売却、事業コンペ方式は、売却利益で施設整備に充てられ、同時に民間利用部分から税収増に繋がる④等価交換や定期借地権方式は立地条件から難しい⑤PFI方式は準備に多大な時間と費用を要することと長期的債務契約のためリスクをおうことになる。などとしています。
なお、この市民会議とは別に十七年度六〇〇万円で委託した山手用地利用アドバイザーの報告書も年度内に出されることになりますが、二〇億円を超える土地買収がいかに計画性と必要性がないものであったかが改めて浮き彫りになりました。
子育てのフォローが必要 - 保健・福祉を考える会開かれる
二十四日、「飯能市の保健・福祉の将来を考える会」が市役所五階で行われました。
この会は、「飯能市はこのままいくと保健・福祉にかかる市の財政負担が大きくなるので、市民の皆さん考えてください」という狙いで市が設置したもので今回で四回目です。「給付」と「負担」のバランスをどうするのか?「『公』『地域』『個人』の役割分担」などが付け加えられて論議されました。「『高福祉』『高負担』はやむを得ない」という声もありましたが。少子化対策は活発な論議がありました。
委員から「緑と清流だけではだめで、少子化対策に力を入れるべき、夜間救急医療の問題でも保育所の問題でも子育てに安心できる環境の整備を」「今の女性は自分の人生観を持って働いている、子育てするのに安心できるフォローがあれば、子どもを産みたいと思っている。お金がかかっても思いきって大きなことをしなければ...」「若い人に魅力あるものにすること、子育てしやすい飯能市、まちづくりが必要である」などの意見が出されました。
庶民増税ノー、憲法改悪ストップを 新春のつどい盛大に開催
恒例の日本共産党飯能市委員会、同後援会主催「新春のつどい」が二十二日、中央公民館で開催され、約一五〇人の参加で盛大に行われました。
第一部では、渡辺角治実行委員長、新井巧飯能市委員長が挨拶し、続いて市民の暮らしと平和を守り、文化の向上をめざす市民団体、労働組合代表者の方々、後援会代表委員や四名の市議会議員の紹介、来賓を代表して衆議院埼玉九区予定候補辻もとみ氏と、来年の参議院選挙で埼玉選挙区の予定候補として活動を開始した「あやべ澄子」さんが挨拶しました。
あやべ澄子さんは、「小泉内閣が『官から民へ』とすすめてきた構造改革が、国民の安全、安心を壊すものであることがこの間のマンションの耐震偽装問題やライブドア不正株取引問題ではっきりした。日本共産党は、ゆがんだ社会をただし健全な資本主義社会をつくるための当たり前のルールを築いていきたい。庶民増税にストップをかけ、憲法九条守る反撃の年にしようではありませんか」と力強く訴えました。
二部では、須賀貴弁護士の挨拶の後、津軽三味線、舞踊、パントマイム、浪曲、琴の演奏やコーラスなど、年々技がみがかれて参加者からも拍手喝采で大変盛り上がったつどいとなりました。
とってもおいしい給食 いつまでも続けたい自校直営
- 厚生文教委員会で学校給食を試食
厚生文教委員会は二十五日、富士見小学校の給食の試食会を行いました。
十二月議会の厚生文教常任委員会終了後、委員長提案で「地元の学校給食の状況を知ることも良いのではないか」と行ったものです。六名の議員と教育委員会から二名が参加。金井修子校長先生は、「たくさんの学校を廻って来ましたが、富士見小給食はおいしいです。アレルギー児に対しては、調理員さんの配慮で別メニューにしてくれます。是非楽しんでください」と、歓迎の挨拶がありました。
校長先生を含め五組に別れて二年生、三年生のクラスに入り子どもたちと一緒に給食を楽しみました。食事が始まると校内放送で、調理員さんや、栄養士さんに一年、二年、三年、六年生の四名から、自分の好きなメニューや嫌いなものが少しづつ食べられるようになったことなど、感謝をこめたメッセージが流れました。私のとなりに座った児童が「所沢の学校より富士見小のほうがおいしいよ」とニコニコしながら話してくれました。
試食会後の感想は「昔の給食とは内容も味もだいぶ違う」「自分はずいぶん濃い味のものを食べていた、子どもへの配慮がされている」と議員。すいとんもジャガイモとでんぷんを練って作ったり、地場産を使うなど、創意工夫をしている様子を伺いました。