新飯能1503号
西武武蔵丘の市道廃止 商店街振興に逆行 - 説明責任、合意形成不十分
十二月議会に西武鉄道が撤退した分譲地開発計画地にある武蔵丘中央地区へショッピングセンター建設計画が急遽うちだされ、この地域内にある市道を廃止する議案が提案されました。
この中央地区は、国道二九九と西武線に囲まれた五・九ヘクタールですが、この計画によるとこの地区内の二・一ヘクタールに西武から企業が土地を借り受ける形で六つの店舗と三八二台分の駐車場の建設が予定されています。店舗面積は六三〇〇㎡(エッサンの約三倍)にも及びます。
問題は、大型店の進出が相次ぐ中、大規模な駐車場を完備した大型店が軒を連ねたショッピグセンター街は、商店街と競合し、今でも大変な商店経営を圧迫することは明らかです。
さらに、その一角に飯能市が、公共施設として、トイレや物産館を整備するということは、郊外型の店舗展開に市が協力するかたちになります。 この計画を聞いたある商店主は、「商店街振興に逆行するものだ」と批判しています。
議案質疑によると公共施設は、建設費約四〇〇〇万円で国のまちづくり交付金一六〇〇万円と飯能市、西武鉄道が負担金を出して建設するもので、運営は商工会議所に任せる方向だといいます。
すでにこの問題では、商工会議所の新井景三会頭と沢辺瀞壱市長が六月二日に合意しているというのです。
地元説明会については、概要計画書、大店舗立地届書を埼玉県に提出した後に行われる予定です。
日本共産党の新井たくみ市議は、「二九九バイパスや川寺・上野線、東飯能駅東口駅前通り線などの整備によって郊外型の大型店、チェーン店の開店があいつぎ、中心市街地の商店の営業を脅かしている。こうしたなかにあって、約四〇〇台の駐車場も完備されたショッピングセンターが建設されれば、商店街に一層の驚異を与えるもの。その一角に飯能市が公共施設を建設するということは、中心市街地の商店振興にも逆行するもので、説明責任も合意形成も不十分だ。それを前提とした市道廃止は認められない」として、反対討論を行いました。
前田自治会が元会計担当・ 前市議を刑事告訴
前田自治会は、同自治会の積立金約一三四〇万円を着服していた元副自治会長兼会計担当者を刑事告訴しました。着服代金は全額返済済みですが「着服行為は許されない」として告訴に踏み切ったものです。
この事件は、今年五月に発覚し、会計担当者が私的な流用を認め、自ら立てた弁済計画に基づいて返済されていたもので、十月に全額が返済されました。この事件を発端に、自治会館の不正請求問題も明らかになり、自治会が三〇〇万円の補助金全額を飯能市に返還するという事件もありました。
この会計担当者は、四月の市議選で落選するまで民主党の現職市議だったことから、民主党がどういう対応をとっているのか問われるのではないでしょうか。