新飯能1501号
構造計算偽造問題で 党議員団が申し入れ
姉歯建築設計事務所による構造計算書の偽造問題で、全国各地で多くのマンションやホテルなどが耐震性に問題があることが明らかになり、国民の間に不安と怒りが大きく広がっています。
確認検査業務を手がけたイーホームズや建設業者、不動産業者なども一体となった一連の疑惑にに加え、自民党議員や公明党議員の名前も取りざたされるなど、建設業界、政界に広がる構造的な問題となっています。
マンション居住者や購入者、購入予定者など不安の声が党議員団にも寄せられています。
日本共産党飯能市議団は、今回の構造計算書が偽造されていた問題で、不動産・建設業界全体に対する信頼性が大きく揺らぎ、これらの懸念、不安に対処するために、現在、県や関係検査機関で行われている建築物調査について、調査結果が明らかになった段階で速やかに関係市民にわかるように明らかにするとともに、市民相談窓口を開設するなどの対応策を講ずるよう求めて、「構造計算偽造問題で、居住者、購入者の不安を解消するための対応について」とする要望書を飯能市長に提出しました。
担当者は、「埼玉県も実態調査をしているし、検査にあたった検査機関が再度調査を実施していると聞く。市としても建築指導課で相談や問い合わせに対応したい」と話していました。
食品系廃棄物処理施設計画 - 地元住民から「まった!」の声
日高市上鹿山に建設が予定されている産業廃棄物処理施設について、地元住民から建設反対の声が上がっています。この施設は食品残渣や木屑、紙や繊維屑などを飼料や堆肥化する施設で開発面積が九九八六㎡で管理棟や堆肥醗酵棟、飼料化棟などが建設される計画になっています。しかし付近住民にとっては施設が建設されることにより、土壌や水質の汚染と共に悪臭による環境悪化が予想されることから、東急こまがわ団地の住民からは区長名で日高市に対して建設反対の陳情書も提出されています。建設を予定している会社は千葉県白井市に食品系廃棄物処理施設を持っている会社で、以前鶴ヶ島市に建設の計画があったが住民の反対で断念をした経緯があります。
反対住民は実際に千葉県の会社を視察しました。視察した方によると「付近は悪臭が漂っている情況で、日高市への建設は止めさせるべきだ。建設予定地付近には高根小や高根中もあり十分に環境に配慮すべき」と語っていました。建設予定地は飯能市の川崎地区と隣接しており久邇カントリーの直ぐ北側で、精明小学校からも直線距離では二km程です。動向を監視する必要があります。
基準額3050円から3550円に - 飯能市が第三期介護保険料を提示
現在、「飯能市介護保険事業及び老人保健福祉計画」の第三期計画(平成一八年度~二〇年度)の策定が行われていますが、市民の一番の関心事である次期保険料について飯能市の案が提示されました。介護保険料は、三年ごとに上がる仕組みになっていて、「改正」介護保険法では、六段階に設定することを基本とした上で、自治体独自の判断でさらに多段階の料金設定ができるとしています。今回の特徴は、第四段階(旧第三段階)を基準額として、低所得階層の保険料を引き下げるために第七段階までの保険料設定にしていることです。策定委員会では、第七段階の保険料率を基準額の一・七五倍にするか、二倍にするか二者択一の議論が行われ、結局一・七五倍の図表の保険料が良いのではと言う意見が大勢を占めました。
しかしながら、値上げには変わりはないわけで、介護保険制度スタートと同時に介護費用の国庫負担を半減し、介護給付が増えれば保険料が上がる仕組みの中で今回も値上げの案が示されました。平成一八年度は、この間の税制改正(①公的年金控除一四〇万円を一二〇万円に。②六十五才以上で一二五万円までは住民税非課税を廃止、③定率減税の半減、④老年者控除の廃止)で低所得者層への増税が実施される年であり、厚生労働省の試算でも、本人が新たに課税となったり、世帯が課税世帯となったり、これで現在第二段階の方が新第四段階へ上昇する場合や、現在第三段階の方が新第五段階に上がる場合両方で、全被保険者の一六%が該当すると見込んでいます。
これに対して国は、二年間の激変緩和措置をとるとしていますが、県や市できめ細かに対応するとともに国庫負担を引き上げ増税中止を迫っていく事が重要です。