新飯能1499号
どうなる「改正」介護保険 安心の介護保険めざして 県社保協がシンポジウム
「改正介護保険法」が、利用者にとって負担増とサービス利用の制限が心配され、介護予防に移行することで保険給付が抑制され高齢者の日常生活が豊かになるのかどうかが大きな関心事となっています。
このような中で十二日、埼玉県社会保障推進協議会の主催で「どうなる改正介護保険法・安心の介護をめざして」と題して学習会とシンポジウムが開催されました。
一〇月からすでに食事代、部屋代が保険から外されたことによって大幅な負担増となったことから事業者、参加者から状況報告がありました。特に低所得者対策の充実と自治体の責任で制度説明を求める声がたくさん出されました。
○事業者
要介護四で特別養護老人ホームに入所している方が、今まで月四九九一〇円だったものが一〇月から七七五一〇円の負担増となった。ショートステイは四人部屋で一日当たり約四〇〇〇円が五〇〇〇円に。今まで一週間利用していた人が二~三日にするなど短縮する人がでている。
○ヘルパー
デイサービスを週二回から週一回に減らす人が出ている。介護度の悪化が心配。施設の食事をやめておにぎりを持参し、隅のほうで一人で食べている人がでたので驚いている。腰痛でヒザをついての掃除ができない方や、かぼちゃなど固いものが切れない方がヘルパーを利用しているが、清潔な暮らしや調理の楽しみが奪われては困る。
○利用者
市からの説明会は全くなく、施設の説明会ではじめて値上げのことを知ったが、ゴミの分別の時にはきめ細かに実施したのに、市の出前講座に旺盛に取り組んでほしい。
パネリスト
「ヘルパー資格取得に五〇〇時間が要件となっていて、これでは市町村が『ヘルパー講座』に積極的に取り組まないと担い手がいなくなる。低所得者対策として「世帯分離」を積極的に実施している市町村とそうでない所と二分される。」介護保険料については十八年から老年者控除四十八万円の廃止、公的年金控除が一四〇万円から一二〇万円に縮小されたことが影響して「住民税非課税」の第三段階から第四段階に上がる人が増える。国や市町村の低所得者対策を強化することが重要だ。特に保険料の設定については多段階に積極的に取り組む必用がある。など国の低所得者対策を市町村が利用者一人一人に照会し活用をはかるよう市町村の機能強化を求める声が続出しました。
ごみ資源化率三〇%に! 狭山市の取り組みを視察
日本共産党飯能市議団は、生ごみの堆肥化やごみの分別・資源化の取り組みですすんでいる狭山市を視察してきました。狭山市では、平成八年十一月二日に「リサイクル都市宣言」を行い、燃やすごみ、燃やさないごみ、粗大ごみ、びん・缶・乾電池、古紙・古布、ペットボトル、廃プラスチック、食品用トレイ(大型小売り店舗が店頭に回収箱を設置)、剪定枝等、生ゴミの分別収集を行っています。狭山市では、ごみ処理基本計画の中で、平成二十二年までにごみの資源化率を現在二十八%を三〇%まで引き上げたいとしています。廃プラスチック類のリサイクル事業を全市に拡大、家庭ゴミの減量が順調にすすむ一方で、事業系ごみの減量がすすまない現状を改善する必要があると指摘しています。また生ごみの堆肥化では、鮮度保持効果のある専用バケツに一週間まとめて回収し、市が委託した工場で発酵・加工され「ゆうき肥狭山」として販売されています。飯能市としては、廃プラスチックのリサイクル事業の具体化が急がれていると言えます。
阿須小久保線、下水道整備方針について見直し
- 土地区画整理審議会で報告
飯能市の区画整理事業は、県内でも類を見ない規模の計画となっており、双柳南部や岩沢南・北の区画整理は遅々として進まず、住民から多くの不満や不安が出ています。滝沢修議員も地内の住民の立場から毎回議会で取り上げ質問をしていますが、市も現状の進捗状況から何らかの進展をはかりたいとして、阿須小久保線の整備や下水道の当面の整備について方針を打ち出し、この間行われた各地区の区画整理審議会で報告がされました。
阿須小久保線は延長四〇八〇mの内、区画整理地内は双柳南部から岩沢南部まで一六八二mが該当になりますが、双柳南部地区は三六%の用地確保されているものの、岩沢地内は全く進んでいません。特に岩沢南部地区は、用地確保もされていませんし、現在の阿岩橋を架け替えなければ、阿須小久保線との整合性が無く大きな課題となっています。今回の整備方針では、岩沢南部地区で阿須小久保線の用地確保のために、農地の借り上げや建物が立っている土地については優先的に換地先の整備を進めるとしています。また換地先の整備が長期に亘る場合は、一度別の場所に移転を行う仮移転等の手法も取ることとなります。阿岩橋については合併特例債を利用して架け替えの検討がされます。
また多くの住民が困っている下水道については、区画道路と現道が重複し事業に支障がなく流末が確保できる場所は整備を進めることとなりました。しかし現道と重複しない道路については当面整備は行わないとしていますので、現在の進捗では住民の望む下水道普及が進まない事になり多くの課題を残しています。また行止まり道路や幅員などの検討も行い換地設計も見直したいとしています。
アスベスト 一小給食調理室、富士見団地3号棟で緊急工事を実施
飯能市は公共施設一五九施設のうち、アスベストの含有が疑われた二五施設について、調査を進めていましたが、十一月八日にその結果が明らかになりました。二五施設からは七十ヶ所の試料を採取し分析を行い、そのうち七施設十四ヶ所からは、基準(吹き付け材中のアスベスト含有量が1%)を超えることが確認されました。市は当面利用者の健康を最優先に対応を行う施設として、飯能第一小学校の給食調理室天井については、飛散防止の緊急措置として囲い込み工事を行い、冬休みに除去工事を行う予定になっています。また富士見団地三号戸棟は年内中にボードやシートにより飛散防止工事を実施するとしています。また今回アスベストが検出された平松団地汚水処理場機械室、浄化センター、小岩井浄水場、小岩井取水場の施設については使用状況、含有率、劣化情況などにより計画的に除去工事を行います。日本のアスベスト対策は諸外国に比べ大きく立ち遅れています。財政支援も含めた対策が必要です。
今回の調査対象は、市役所本庁舎、第二庁舎、名栗庁舎、飯能第一小学校、飯能第二小学校、加治小学校、西川小学校、原市場小学校、加治東小学校、双柳小学校、東吾野小学校、美杉台小学校、南高麗小学校、南高麗中学校、原市場中学校、吾野中学校、中央公民館、富士見団地、平松団地、市民会館、勤労青少年ホーム、クリーンセンター、浄化センター、小岩井浄水場、小岩井取水場の二五施設です。
老いて益々元気! 老人クラブ 演芸大会
飯能中央老人クラブ連合会の演芸大会が十一日、飯能中央公民館で行われました。中央老人クラブ会長の間野清一氏は、「今年で二十六回を数えるこの大会ですが、年々会員数が減り、今年は二丁目健寿会が抜け、五百四十七名になってしまったが日ごろの練習の成果を発揮し、楽しんでほしい」と挨拶しました。
カラオケ、合唱、民謡、舞踊、詩吟、など十一団体と個人が五十八の演目を昼休みもなく披露しました。
中山演芸部の皆さんは、あかね雲、、故郷を合唱。故郷の作詞家の思いを語り手作りの赤とんぼを飛ばしての演出に会場は盛りあがりました。