新飯能1500号
不払い失踪事件 -飯能市が元請けの三ツ和総業に対応求める
飯能市の公共事業で東飯能駅東口駅前通り線道路改良工事の工事費が孫請け業者にほとんど払われず、佑和建興社長が横領・失踪した事件で、日本共産党飯能市委員会と市議団は飯能市長に対して十一月四日「飯能市は発注者という立場であり、元請の三ツ和総業に対して、建設業法四十一条の立場から孫請の不払い問題を解決するよう指導すべきだ」と申し入れを行いました。
この申し入れに対する市の見解が明らかにされました。市の見解を要約すると次ぎの通りです。
市が考えていた法四十一条の解釈は十分な認識ではなかった。この法律上の解釈について、国土交通省北関東整備局に問い合わせたところ、「請負契約上の実務処理や経済的な処理が法律上全て完了していても、この請負事業で孫請やさらにその下の請負業者等に不払いが生じていた場合、最後まで元請責任が生まれる。そして元請はその解決の為に努力しなければならない条項だということ。そして国は特定建設業者たる元請業者に指導・勧告ができる。強制力は無いが解決しない限り最後まで責任が求められる制度だ」との説明を受け認識を深めた。
四十一条の国の指摘に対して、市は早速元請業者、三ツ和総合建設に対して最後まで元請責任としての対処を取るよう、指摘し申し入れを行った。あわせて三ツ和総業に対して、不払いの実態が各孫請業者毎にどのような状況になっているのか調査をして飯能市に報告することを求めた。
国(北関東整備局・さいたま市)としては「工事費の不払いという、実際に被害にあった当事者が諸資料持参の上で国に報告する事が前提だ。それがないと国としても何も対処できない」と国が回答しているとの事です。
日本共産党の申し入れに対して市は、「国交省に問い合わせた経緯など」を十一月二四日付け文書で回答してきました。 本来、飯能市が発注者でありますから、国交省に問い合わせた法的な問題や国の見解、市がこれまで取った態度などを知らせなければなりませんが、日本共産党は、この文書を持って被害者に説明していくことにしています。
秋の一日をのんびり楽しい - 南高麗のお散歩マーケット
二十日、南高麗の黒指と細田地区で、散歩マーケット実行委員会、飯能名栗エコツーリズム推進課主催の「散歩マーケット&散歩ツアー」が行われました。いい天気で市内外、東京、千葉などから三二〇名が訪れました。この地区では豊かな自然と懐かしさの残るこの地域を知ってほしいと手作りイベントとしてはじめ今まで二回取り組んできました。今回は、飯能名栗エコツーリズム推進事業の一つとして行われました。ガイドツアーは黒指、細田コースに別れ、案内役は地域住民で、神仏混合の寺が自治会館になっている理由、力自慢の石、石灰の焼き場が展示してあったり、山間地の耕作方法、国の林業政策の失敗の実態などを見ることができました。体験コーナーではこんにゃく、ベーコン、みそ作り、また、家々の軒先で取れたてのゆずや福みかん、懐かしい食べ物、手作りこんにゃく、ベーコン、みそ、田楽、などが並び、屋号が店の名前になっていて一軒一軒、味がありたくさんの方が秋の一日をのんびりと楽しんでいました。この地域の人たちが協力して地域をつくり、守って来た様子がよくわかりました。
武蔵丘にショッピングセンター計画 -市議会全員協議会に報告
十一月二四開かれた飯能市議会全員協議会に西武鉄道が撤退した分譲地開発計画地にある武蔵丘中央地区へのショッピングセンター建設計画が報告されました。
中央地区は、国道二九九と西武線に囲まれた五・九ヘクタールですが、この計画によるとこの地区内の二・一ヘクタールに西武から企業が土地を借り受ける形で六つの店舗と三八二台分の駐車場の建設が予定され、店舗面積は六三〇〇㎡(エッサンの約三倍)にも及びます。
このほかに飯能市の公共施設として、物産館、トイレなどを建設し、「商工会議所に運営できないか要請している」といいます。
この間、東飯能東口駅前通り沿いにチェーン店が建ち並び、芦苅場地域には一〇〇〇台の駐車場を備えたビバホームが出店を予定するなど郊外型の大型店の出店計画が目白押しです。
先日、計画を聞いたという商店街のある店主は、「最近は不況もあり、ほとんど人通りがなくなった。そのうえ大型店があちこちにできて大変になっている。これ以上できたら、商店街がいくら努力してもつぶされてしまう。何とかしてほしい」と切実な声が出されています。
今後は、事業者による商店街や地域住民への説明会を十分行い、商店街や地域住民の合意で計画を進められることが求められています。
市民に愛される地域新聞として - 新飯能1500号発行
新飯能が党員や後援会、多くの市民の皆さんに支えられて、一五〇〇号を迎えることができたことを皆さんと共に喜びたいと思います。新飯能は私が市議会議員になる一年前、一九七二年二月に創刊号が発行されています。当時は飯能市議会に日本共産党の市議会議員が一人もおらず、埼玉県全体で約四十市近くある中で、羽生市と共に政治革新の一番遅れていた自治体でした。このような立ち遅れを何としても克服しよう、それには党をもっと大きくし、民主勢力の闘いや、市民要求実現の闘いをおおいに盛り上げ、政治革新の展望を切り開こうと計画したのが地域政治新聞「新飯能」です。
当初の発行はガリ版刷りで、定期的な発行ではありませんでした。ガリ版の書き手を探したり、謄写版印刷ですから印刷体制も考えなければならず、大変ななかでの発行でした。しかし市委員会・編集委員会・全党の努力、後援会の支援もあって週一回の発行体制を確立しました。現在ではパソコンでの編集等で写真の活用などや最新技術の印刷機の導入など、市民に親しまれ役に立つ地域新聞、政治革新に力になる新聞をめざしているところです。
このような新飯能への多くの皆さんの粘り強い地道な努力が、赤旗新聞読者の定着や共産党への期待の広がりを作ったり、市議会議員の増加や国政選挙での前進につながって居ると思うのです。
例えば共産党の市議会議員の推移は、三十三年前はゼロだったものが二名(四年)三名(八年)四名(十二年)五名(八年)、そして今年定数の大幅削減で四名維持とふんばり、議席占有率(各自治体での議員定数にたいして共産党議員団の割合)が全県でもトップクラスです。
高金利社会を吹き飛ばそう - クレサラ被害者交流集会開かれる
不当な高金利を押しつけ社会問題となっている、サラ金などへの規制強化が叫ばれ、二〇〇七年一月までに出資法の上限金利の見直しが行われようとしています。
このような中で、岩手県花巻市で開催された第二十五回全国クレサラ・商工ローン・ヤミ金被害者交流集会に、飯能民主商工会から阿部恵子事務局長、多重債務者救済道場「清流道場」の責任者である大沢明氏が参加しました。
阿部事務局長は、「毎週遅くまで書類を作成したり、話を聞いたりと過ごしていますが、私達の【道場運動】のすばらしさを実感した二日間でした。クレサラ被害は、今の日本経済の仕組みの中で作り出されたものです。苦しんで死んでしまおうと思い詰めているのは自分だけではないと同じ悩みを抱えた人が集まって、励まし合い明日への希望へとつなげていく場所。しかし一方で、益々増えるサラ金の看板と自動金貸機。テレビでは毎日のように「ご利用は計画的に」とアイドルのCM。金利二九・二%は多重債務者への転落の道、誰もが簡単に陥る罠なのです。出産、病気、けがなどでどうしても借りざるを得ない社会こそ問題があると言えるのではないでしょうか」と語っていました。
【清流道場】飯能民主商工会内℡042-972-4432