新飯能1493号
憲法九条守る一致点の運動スタート 「九条の会・飯能」結成総会行われる
総選挙後、与党と民主党による改憲の動きが強まるなか、一〇月一日、飯能市民会館で思想信条の違いを超えて「憲法九条を守る一点で手をつなごう」と「九条の会・飯能」の結成総会が一〇〇名を超える参加者で発足しました。
一部の総会は、児童文学者の横田弘子さんの司会で進められ、石橋寿恵子さんの開会挨拶、会を代表して安倍晴彦弁護士が挨拶しました。石橋さんは、「憲法ミュージカルを一〇年公演してきたが、新たに来春頃新しい作品を上演したい」と、安倍弁護士は、「憲法が変えられるなんて考えたこともなかった。憲法には、私たち国民が不断の努力によって憲法を守ることを強調している。力を合わせよう」と呼びかけました。
その後、八十八才で改憲を阻止するために旺盛な講演活動を行っている肥田舜太郎氏(医師)の記念講演が行われました。
肥田氏は、「原爆投下時、爆心地から六五〇メートルの広島市民病院に勤務していたが、ちょうどその時は六キロ離れた村に往診に行っていた。病院は、患者と職員合わせて五九七人いたが五九四人が即死。一瞬にして地獄絵と化した。その後も徐々に亡くなる人が出てきて、これが放射線によるものだとわかったのは三〇年後。その間医師として、アメリカは被爆者のあらゆる部位の検体を確保していたので、患者の治療のために何度もマッカーサー司令部に公表するよう掛けあったが、軍の機密、大統領の権限といってはねつけられた。命くらい大切なものはない。憲法九条を変えて、国家が国民の命を守る側から奪う側に回ろうとしている。一八〇度の転換だ。家族、友人、隣近所の身近な人に声をかけ何としても平和憲法を守ろうではありませんか」と力強く訴えました。最後に医師の谷口順子さんが閉会の挨拶を行い結成総会を終了しました。
代表委員=安倍晴彦(弁護士)池田貞夫(元大学教授)石橋寿恵子(振付家)岡部素明(税理士)鏡味國彦(元大学教授)谷口順子(医師)早瀬成憲(彫刻家)横田弘子(児童文学者)横山紘一(大学教授)。
第一保育所の園庭が大幅縮小
第一保育所の園庭が、川寺・上野線の進捗に伴い、大幅に削られ、細長いウナギの寝床のような園庭になってしまいました。運動会は一小体育館を借りて行いましたが、関係者から怒りの声が寄せられました。
保育関係者からは「本当に困っています。通常、全員を園庭で遊ばせるわけにはいかず、交代で散歩に連れ出すしかないんです」といっていました。保護者の方は、「削られることは聞いていたが、まさか、こんな風になるとは思わなかった。子どもたちがかわいそうで、もう少し何とかならなかったのか?」「いつまでこういう状況で保育されるのか、来年はお願いしようかどうしようか、悩んでしまいます」「フェンスを高くしても、車の往来が激しくなれば、何が起こるかわからない危険性である。いったい市は子どもたちのことをどう考えているのか!」「安全な場所に早く移してほしい」と子どもを思う家族の切実な声です。
飯能市は第三次総合振興計画の十二年度、十三年度の実施計画では十四年、十五年に第一保育所の施設整備をすると計画していながら、すっかり、計画からはずされてしまいました。市は、保護者や市民の声に耳を傾け、一日も早く、安心、安全な場所に保育環境を整えるべきです。
小さな市役所で自治体の役割果せますか?
平成十八年から十年間の街づくりの骨格を決める第四次総合振興計画が市民、学識経験者、議員が参加する審議会で議論されています。答申に向けて各委員から積極的な意見や提言が出されています。
新井たくみ委員は、「今までの三総の問題点は、公団などの大規模開発に振り回された市の主体性のない街づくりで、これをしっかり総括する必要がある」と指摘しました。その上で、「今後一〇年間で、最大の課題は、住民要求からも財政上からも区画整理事業をどうすすめるかだ、手法や区域等大胆な見直しが必要で住民参加で方向性を検討すべきではないか」と提言しました。
答申案の検討に当たって、他の委員からは、「財政運営が厳しいということをもっと明確に打ち出すべきだ」「選択と集中ということを市政運営の中心に位置づけるべきだ」「国では小さな政府が言われているが、小さな市役所にすべきだ」「福祉の充実をした場合、小さな行政にはならない」などの意見が出されましたが、新井たくみ委員は、「国が構造改革と称して弱者切り捨てをすすめている中で、これからの行政運営は、自治体の果たす積極的役割が求められる。住民要望を制限することではない」と発言しました。
南高麗地域の土地利用慎重に
南高麗地区を産業拠点に位置づけるよう求める要望書が自治連南高麗支部長名で提出され、市としては「特定施設誘導地域」の指定を行い、企業誘致を目的に、総合振興計画基本構想の土地利用構想図へ位置づけたいとしています。 審議会の議論は、「範囲が大きすぎるのではないか」「調整区域の農地が地価上昇を招くのではないか」「土地改良を名目に事実上の先行造成が懸念される」「流通業になると地元業者との競合が心配される。一定の規制も必要」などの意見が多数出され、事務局が用意した答申案の「南高麗地区に特定施設の指定ができるように産業拠点として位置づけられたい」とした文章は削除することになりました。なお、最終的な答申は、一〇月十一日にまとめられ市長に提出されます。
身近な要求また一つニコニコ池脇の歩道に雨水排水溝設置 昨年から金子敏江市議が要望してきたもので大雨が降った時は天覧山下の池からの溢水で歩道は茶色い海のようでした。 |